KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百六拾壱・・・闘い

北小岩 「えいっ!」

どん

ぶう〜〜〜ん

小林 「回り始めたな」
北小岩 「涼しいでございます」
小林 「さすがに文明の利器は違うな」
北小岩 「この世の楽園とでも申しましょうか」
小林 「そやな。
 お互いにうちわで扇ぎっこしてもな」
北小岩 「すぐに限界が来てしまいますし」

先生宅には羽が一枚だけ残った扇風機がある。
このところ調子が悪く、
動かなくなっていたのだが、
弟子が喝を入れたところ、
ゆっくりではあるが復活したのである。

小林 「常に回り続けることは、
 人間にとっても大切なことや」
北小岩 「まったく、
 その通りだと思います」

ぶう〜ん ぶぶぶぶ

小林 「むっ、様子が変や」
北小岩 「不吉な予感がいたします」

ぶっぶっぶっ ぽと

北小岩 「たった一枚しかない羽が・・・」
小林 「しゃあない、
 こういう時は図書館で涼もか」

二人が涼をとる頼みの綱が図書館である。

小林 「たまには図鑑でもみるかな。
 むっ、
 超巨大なイカがクジラと闘っとる!」
北小岩 「海で生きるのも、
 大変なのでございますね」

「大変なのは、己も同じじゃよ」
北小岩 「あなた様は?」

「わしは、『結構何でも知ってる男』だな」
北小岩 「そうでございますか。
 ところで、
 己も同じということですが」
結構
何でも
知って
る男
「君たちが眠りに落ちている間、
 金玉が死闘を
 繰り広げていることを知らないだろ」
北小岩 「存じません」
結構
何でも
知って
る男
「例えば『マンリキ』という
 生き物がおってな、
 ギリギリギリギリ締め上げ
 つぶそうとするのだよ」
北小岩 「どうなってしまうので
 ございましょうか」
結構
何でも
知って
る男
「陰毛の力を借りて、
 マンリキをくすぐって
 力が入らなくするんじゃよ」

北小岩 「そうでございますか。
 危機一髪ですね。
 他にはどのような」
結構
何でも
知って
る男
「『たまころがし』も
 恐ろしい敵じゃな。
 転がすことで金玉の目を回す。
 ふらふらしたところをパックンじゃ」
北小岩 「身の毛がよだちますね」
結構
何でも
知って
る男
「『たまけずり』もやっかいじゃ。
 かつおぶし削りのような
 歯を持っていて、
 じゃりじゃり削るんじゃ」
北小岩 「うわあ!」

この地球上では、それぞれが生き延びるために、
日々過酷な闘いの連続である。
金玉は他の生き物にとって、美味なる食べ物なのだ。
睡眠中に金玉がどれほど命を削って闘っているか、
たまには思いを馳せたほうがよいかもしれません。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2013-08-04-SUN

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