KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百四拾四・・・電車

小林 「今日の俺の予定はどうなっとる?」
北小岩 「えっと、
 カレンダーには、こ汚い字で
 20年前に買ったエロ本を
 おさらいすると書かれております」
小林 「それも重要やが、
 身体がなまってしまうな。
 久しぶりに遠くの駅まで歩くか」
北小岩 「かしこまりました」

二人は8時間ほど歩き、遠くの駅に着いた。

北小岩 「おや?
 無乗車券デーと大書されております」
小林 「ほほう。
 タダで乗れるというわけやな。
 仕方ない。乗ってやろう」

ちんちんぽっぽ ちんちんぽっぽ

イチモツ状の汽車のような電車がホームに入ってきた。

バーン

扉が開き、女性車掌が顔を出した。

小林 「むっ!
 両胸にパンタグラフがついとるぞ」
北小岩 「どういうことでしょうか」

小林 「もしかすると、
 股間がびりびりくるほどの
 ええ思いができるのかもしれんな」
女性
車掌
「お入りください」

男女が半々の割合で乗っていた。
電車はゆっくり動き出し。

女性
車掌
「あと10分ほどで、
 長いトンネルに入ります。
 トンネルに入ると
 車内の照明が消えますので、
 女性はその間、パンツを下げて
 大切なところを出してください。
 未体験の解放感が味わえます。
 男性の方、暗闇で見えませんが、
 イマジネーションを働かせて
 楽しんでください。
 しかし、
 絶対に女性に触ってはいけません。
 もしそんなことをしたら、
 しびれることが起こります」
北小岩 「あっ、トンネルでございます」

シュッシュッ

小林 「パンツを脱ぐ音がするな」
北小岩 「わたくし、
 とっても興奮してまいりました!」

その時、興奮を切り裂くように、
女性の叫び声が聞こえた。

「キャーッ! どこ触ってんのよ」

女性
車掌
「緊急事態発生!
 女性は全員、
 すぐにパンツをあげてください!!」

シュッシュッ

ピカーン

車内に明かりがついた刹那、
痴漢をはたらいたと思しき男の前に
吊り革が下りてきた。

ガチャン

女性車掌が素早く
吊り革の輪を男の手にはめた。
それは手錠の機能を持っていたのだ。

車掌が胸のパンタグラフを手錠に近づけた。
男の手に胸が触れたようで、
にやけたのもつかの間。
手錠にパンタグラフが触れると。

びびびびび〜〜〜

痴漢男 「うお〜〜〜!」

なぜかパンツが黒焦げになり、
むき出しになったイチモツに、
床から出ている鉄でできた筒が装着された。

女性
車掌
「電車がブレーキをかけるたびに、
 この筒がとてつもない力で
 引っ張られます。
 おしおきです」

キキーッ

電車が停車した。

痴漢男 「ぐわ〜〜〜!」

男は一回のブレーキで悶絶。

なんなんだ、この電車はいったい!?

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2013-04-07-SUN

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