KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の参百七拾参・・・障害物

「ふぅ〜」

「おっ、白い息が出てきたな」

「そうでございますね。もうすぐ12月ですからね」

「ふぅ〜。どや、俺のも純白の息やろ」

「うっ!」

弟子の北小岩くんが、
「うっ!」と言葉につまってしまったのもむべなるかな。

北小岩 「先生の息ですが、
 正直申し上げて
 どす黒かった気がいたします」
小林 「なぬ?」
北小岩 「わたくしの憶測にすぎませんが、
 腹黒さが息に混ざって
 出てしまったのではございませんか。
 はっ、申し訳ございます」
小林 「ございます?」
北小岩 「ございませんで間違いございません」
小林 「お前と話していると、
 脳みそがこんがらがってくるわ。
 もうええ」

パン!

小林 「むっ、なんや!
 今の音は」
北小岩 「パン!
 という音でございましたね。
 わたくし、パン! よりも
 パンティ! の方が大好きでございます」
小林 「それは俺も同じや。
 だが、
 今はそんなことを言っとるんやない」
北小岩 「そうでございますね。
 わたくし、偵察にいってまいります」

はあはあはあ

北小岩 「先生、どうやら大通りで
 障害物競走が行われているようです」
小林 「やりたいやつにやらせとけばええわ」
北小岩 「しかし、
 ゴールの先に秘密のブースがあり、
 どうやらそこに、
 全裸の女性がいるらしいのです。
 賞金に違いございません」

弟子が言い終わる前に、先生は準備運動を始めていた。

小林 「さあ、行こか」

パン!

無理やり飛び入り参加をした二人であったが。

第一関門には『ちんコブラ』と書かれていた。
そこでは、キングコブラが鎌首をもたげている。
恐るべき敵に対して、
自分のちんちんの裏にマジックでコブラを書き、
それで威嚇して通り抜けなければならないのだ。

北小岩 「先生!
 コブラがこちらにやって来ます!
 もう無理でございます!!」

ガブッ!

北小岩 「ぎゃ〜〜〜!」

あはれ、弟子のイチモツは
キングコブラの餌食となってしまった。
先生はと言えば、ブツが小さすぎて
コブラがその存在に気づかず、
通り抜けることができたのだ。

小林 「ともかく、
 次の関門を突破すればウハウハや。
 んっ? なんやこれは?」

スリッパが置かれており、
そこには女子トイレ用と書かれているのだ。

小林 「ようわからんが、
 履くしかなさそうやな。
 むっ、あかん。
 このままでは女便所に入ってしまう!」

スリッパには尋常ではない磁力があり、
先生は一直線で女子トイレへ。
中には屈強な婦人警官が手錠を持って待ち構えていた。

屈強な
婦人警官
「このどすけべが!」

先生に手錠をかけた婦人警官が合図をすると、
屈強な男たちがわいてきて、
先生はパンツを脱がされた。

小林 「なにするんや!」

そのまま羽交い絞めにされ、
金玉を便器の排水口に押し付けると、
男は水と書かれたボタンを押した。

ジャジャー!!

小林 「うお〜〜〜!」

先生の玉は、便所で流されてしまった。
この障害物競走が何を物語っているのかはわからない。
しかし、先生の玉が流されたことは、
町のためにもよいことであったに違いない。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2011-11-27-SUN

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