KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の弐百四拾四・・・蟹

北小岩 「おや?」

門柱の上に、巨大な蟹のフィギアが置かれている。
爪には薄汚れた紙が一枚。

小林 「なんや?
 ちん毛蟹でも届いたんか」

そんなおぞましいものは、考えたくもない。

北小岩 「何かの懸賞に応募されましたか」
小林 「以前、どスケベなヤツに誘われて
 女体にこにこツアーに応募したが、
 当たったんかい」
北小岩 「いえ、これは別物ですね。
 蟹子島(かにがしま)の
 ツアーでございます」
小林 「蟹子島?
 そんな島聞いたことないわな。
 ぎょうさん、毛蟹でも食わせてくれるんか」
北小岩 「そうかもしれないです」

とにかく当たったのだからということで、
参加してみることにした。

北小岩 「やっと港が見えてまいりました」
小林 「さすがに8時間歩き通すと、
 膝がゲラゲラするわな」

万年金欠コンビの先生と弟子なので、
集合場所まで歩いてきたのだ。

北小岩 「あそこでございます」

おんぼろ舟が一艘、波間をぶらぶら漂っていた。

蟹子島
の人
「ようこそ、蟹子島ツアーへ。
 各自、これをつけてください」

突然、蟹型の浮き輪を装着させられた。
蟹に申し訳ないほど、まぬけな格好だ。

蟹子島
の人
「では、いくカニ」


脱力するダジャレをかまし、
島の人は舟を手繰り寄せて二人を乗せると、
オールを漕ぎ出した。
10時間はたっただろうか。

蟹子島
の人
「着きました」
小林 「むっ!」

酔ってげんなりしていた阿呆二人衆だったが、
砂浜を見てカッと目を見開いた。

小林 「あそこのギャル、全裸やんけ!」
蟹子島
の人
「よ〜く見てください」

目をこらすと確かに全裸ではない。
上はニプレス、下は前バリをつけていた。

北小岩 「どういうことでしょう」
別の
ギャル
「きゃ〜!!」

悲鳴の方に目をやると。

小林&
北小岩
「うおっ!」

巨大なエロ蟹がギャルのビキニの紐を、
上下とも大きなハサミで切っているのだ。
顔を赤らめ胸と秘所を手で隠すギャルのほうに、
「前バリ&ニプレス」というのぼりを立てた、
通称前バリ屋さんが近づき、
法外な値段で売りつける。

北小岩 「こんな漫画みたいな光景が、
 実際に存在するのですね」
小林 「ああ。
 夢を見ているようや」


先生は夢遊病者のように、ギャルに近づいていく。
もちろん、股間だけは夢を見ずにもっこりしている。

蟹子島
の人
「危険です!」

この島の蟹は、楽しみでビキニを切っているのだが、
立っている棒状のものには不快感をしめし、
これまたチョッキンしようとするのだ。

小林 「うおっ!」

阿呆な師は、あまりのことに覚醒し、
すんでのところでチョッキンは免れた。
だが、自称自慢のイチモツは、
ずたぼろになってしまった。

現実のものとは思えないほどしょうもない蟹子島。
機会があったら、ぜひ一度。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2009-06-07-SUN

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