おしい!食べられるんです!
カラカサタケ 食
写真と文章/新井文彦

多年生のサルノコシカケの仲間を除けば、
子実体(いわゆる「きのこ」そのもの)の大きさが、
きのこ界トップクラスの、超大型きのこ。
傘の経20cm、柄の長さ30cmを超えることも!

その、超弩級の図体を以てして、
食べられるってんですから、たとえ1本でも、
見つけることができれば、大収穫です。
ただし、生食すると、おなかを下すので要注意。
柄はけっこう固いので、刻むなどして召し上がれ。

さて、このカラカサタケを見つけた場合の、
要チェックポイント、というか、まあ、
ちょっとした遊び方を伝授しようと思います。

その1。
傘の部分を、手のひらで、
ちょっと強めに握ってみてください。
迷わず、一気に、ぎゅ〜っと。

あら不思議!

普通のきのこであれば、おそらく、
力を込めた瞬間に傘がボロボロ崩れてしまいますが、
カラカサタケは、ちょっと固めのスポンジのように、
弾力性に富んでいるので、握っても変形するだけ。
手のひらに込めた力をすっと緩めると、
みるみる元の形へ戻っていくんです。
もちろん、傘が開いたものでも、にぎにぎできます。
きのこ握って何が楽しいの?
と、ちらっとでも思った人、マイナス1点!

その2。
カラカサタケの柄には、ツバが付いていますね。
片手で柄をしっかり支えつつ、逆の手でツバをつまみ、
上下どちらでも好きな方向へ、動かしてみてください。

あら不思議!

傘の方へ動かすも、根本へ下げるも、思うがまま。
そう、何と、ツバが、可動式なんです。
だから何なんだ?
と、思った人、当然、マイナス1点!

超弩級の大きさを誇り、
弾力性に富み、柄が可動式。
カラカサタケ、面白いでしょ(笑)?

ちなみに、カラカサタケのことではありませんが、
きのこの大きさに関しては、
実に実に興味深く、すんごい話があるんですけど、
それは、また、別の機会にお話することにします。

※このコンテンツでは、 きのこの食毒に触れてますが、 実際に食べられるかどうかを判断する場合には、 必ず専門家にご相談ください。
 
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