主婦と科学。
家庭科学総合研究所(カソウケン)ほぼ日出張所

研究レポートその11
授乳中は甘党になるか?


ほぼにちわ、カソウケンの研究員Aです。

さて、今回は研究レポートというよりも
皆さんのお知恵を拝借したい! というたぐいのものです。

研究員Aがここ最近ずーっと疑問に思っていることを
ほぼ日「研究員」のみなさんにも一緒に考えて頂きたい、
というものなんです。

研究員Aはかれこれ3年以上も
「妊娠出産育児」に関わっています。
妊娠・出産・授乳の間
女性のホルモンバランスなどなどが
平常時と違うことは
ご存じの方は多いかと思います。

研究員C(次男)の出産の2時間前まで(!)
研究員B(長男)への授乳を続けていた研究員A。
というわけで、研究員Bの妊娠以来休みなく
「平常時ではない」ことになります。

(ちなみに、研究員Bは現在2歳半、
 研究員Cは現在8か月になりまーす。)

というわけで、「母親仕様」にまつわる科学らしきものが
気になって気になってしかたがありません。
そんな中で生じた疑問を一緒に考えて頂けると
嬉しいなーと思います。

というわけで、今回とり上げるギモンは
「授乳中は甘党になるか?」
です。

前々回に「つわりの科学」でとりあげたように
妊娠時に味覚に味覚が変化するのもフシギな話ですよね。
そして、研究員Aは
授乳中にも味覚の変化があるのでは?
と思っているんです。

つわりほど「よく耳にする話」ではないですけどね。
まわりのママさんたちから
「甘いもの受け付けなかったのに、急に好きになった」
という話を何例か伺って
「もしかすると?」と思ったわけです。

もともと甘党の研究員Aですが
産後間もなくは研究員Bのときも研究員Cのときも
おかしいくらいに甘いものを欲していました。

研究員Bのときは
アーモンドチョコレートの大袋をあっという間に空にして
炭酸飲料をがぶ飲み。
今考えても、あれはなんだったんだろう? って感じです。

研究員Bが生後6ヶ月を過ぎてから落ち着いていましたが
研究員Cの産後は異常甘党ぶりが逆戻り。
毎日何かしら甘いものを補給していました。
うん、あれは「補給」と呼ぶにふさわしい状態!

家に何もないときはわざわざ作っていました。
フレンチトーストを作って
粉砂糖をいっぱい振り
メープルシロップをどばーっとかけて。
要するに、甘けりゃ何でも良いわけです。
研究員C出産後、間もないころの日記を読み返してみると
甘いもののことばかり考えています。
そりゃーもう呆れるくらい。

というわけで、カソウケン本部にてアンケートを実施してみました。
「あなたは授乳中、甘党になりましたか?」
の問いに対して、現在までの結果は。。。

1位 YES(妊娠/出産前も甘党) 21票 60.0%
2位 YES(妊娠/出産前は非甘党) 7票 20.0%
3位 NO(妊娠/出産前も非甘党) 4票 11.4%
4位 NO(妊娠/出産前は甘党) 3票 8.6%

という結果です。
ほぼ日読者の方で、授乳経験者の方いらっしゃいましたら
ぜひともご協力をお願いします〜。
こちらから投票できます。
そうそう、
「元から甘党だったけど、授乳中に特に変化なかった」
という方は
「NO(妊娠/出産前は甘党)」にご回答下さいね。

今のところ、「YES」と回答の方が8割になっています。
「なんかリクツある?」と思わせるものがありませんか。
え、ない?
んーでも、非甘党が甘党になった、が2割もいるって
結構面白い結果だと思うんですよねえ。

「雌ラットは雄よりも甘い水を好む。
 女性ホルモンや脳の雌雄差に原因があるかも?」
との研究が
団藤保晴氏の「インターネットで読み解く!」
紹介されています。

授乳中は
オキシトシンやプロラクチンという女性ホルモンが
通常時と比較して大量に分泌されています。
というわけで、甘いものを欲しがる傾向は、
女性ホルモンの分泌量増加に関係しているのかな?
と研究員Aは勝手な予想をしてみちゃったりするのです。

また、他にも
「母乳のためのエネルギー源に手っ取り早くなる
 糖分を必要としているから?」
「単に疲れているから?」

などの仮説がカソウケンに寄せられています。

「関係ありそうなこんな研究知っている!」
「私はこう思う!」
などのご意見も、是非ともお待ちしていまーす。

そして、、、
研究員Aは産後8か月になりますが
現在も甘いものを食べる毎日です。
今もチーズケーキを食べながらこれを書いておりました。
しかも、これからシフォンケーキも食べようか
なんて思っています。
まー、今は「授乳との関連」というよりも
単に甘いもの中毒になっているだけ
のような気もしますが。。。

授乳中は母乳に栄養をとられるので
太る心配は(それほど)不要なんですが、
授乳をやめたときのことを考えると。。。ぶるぶる。
今のうちになんとかせねばとは思うんですが
やめられないんだなーこれが。
でも、イイカゲンにしないと身体悪くしそう。

他にも、妊娠出産育児に関わる研究員Aのフシギは

・授乳中は記憶力が良くなるか否か
 (カソウケン本部「授乳と記憶力の関係」参照)
・出産や産後の育児であんなに大変な思いをしたのに
 また赤ちゃんが欲しくなるのはなぜ?
・夜間・低気圧・満月/新月のときに
 出産が多いというウワサは本当?

などなどです。
生命の誕生にまつわることって、面白いこと多そう!





参考サイト

団藤保晴の「インターネットで読み解く!」

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2003-07-04-FRI


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