緊急相談企画! みちこですが、1週間後に親しらずを抜きます。

ほぼにちわ。
ほぼ日乗組員のみちこです。
じつはこのたび、親しらずを抜くことになりました。

わたしの下あごの親しらずは
ちょっとややこしい生え方をしているらしく、
大学病院の口腔外科で抜かなければいけないそうなんです。

かかりつけの歯医者さんの紹介で、
大学病院の予約をとってもらったのですが、
じつは、その時点では、
それほど大変なことだとは思ってませんでした。
「親しらずは前にも抜いたことあるし」って、
わりとかるくとらえてました。

「なんだか大変なのかも?」って思い出したのは、
親しらずを抜くために会社を休むことを
会社のみんなにしらせたときです。

過去に親しらずで苦労した乗組員たちから、
続々とこんなメールが届いたんです!

わー、わたしも大学病院抜きあるよー。
ふつうの歯医者以上に
診察椅子の並んだでかい部屋で
難しい親しらずを抜く人ばかりが
並べられて、不思議なながめでしたー。
抜いた次の日が腫れるから。
お大事にー。

ナカバヤシ


あ、それ、
おれが「コワイから」という理由で、
入院して全身麻酔にして
抜いたのと同じケースだ。
次の日の腫れは、
あんまり痛くないのに大きく膨らんでて、
ちょっとおもしろかったです。

イトイ


僕も数年前に真横を向いていた
親しらずがありまして、
隣の歯がつかえていたので
歯茎を切開して、
埋もれている親しらずを
ノミで砕いてから取り出す(!)
という手術を行ったことがあります。
けっこう恐ろしげで、
翌日までほっぺたが腫れましたが、
2日もすればほっぺの腫れは
おさまってたので
なんとかなるもんです。

ベイ

どどど、どうやら、
思った以上に大変そうです。
かるい気持ちで親しらずを
抜くつもりだったのでおどろきました。

さきほどもお伝えしましたが、
わたしは過去に上の親しらずを2本抜歯ずみ。
いままでの抜歯では、腫れたこともないし、
熱が出たこともなかったんです。
ただし、それは、大学病院ではなく、
街の歯医者さんでのこと。
今回の抜歯はちょっと違うかも‥‥。

みんなに怖いアドバイスをいただいたわたしは、
ちょっと、どきどきしながら
翌日大学病院にむかいました。
でも、もともと楽天的な性格なもので、
病院に着いたころには、
「さっさと済ませちゃおう!」
ぐらいの気分になってました。

一度も大きな病気にかかったことがなく、
入院経験もないので、初めての大学病院です。
勝手がわからないので、きょろきょろしながら、
大学病院特有のおおきな総合受付に
かかりつけの歯医者さんからいただいた紹介状を渡し、
問診票をかき、いざ口腔外科にむかいました。

すると、いきなり
レントゲン室に行くよう指示されました。
レントゲン撮影後、再び口腔外科受付へ。
うーん、ただ親しらずを抜くだけなのに
妙に大変ですね。
しばらくして、いよいよ先生に呼ばれました。

診察室にはナカバヤシがいうように
歯医者さんにあるあのウイーンとなるイスが
30脚くらいならんでいます。
 

医者 はい、やまかわみちこさんですね。
まずは歯の状態をみせていただきますね。
みちこ よろしくおねがいします。
医者 はい、口を大きく、あーんと開けて。
みちこ あーん。
医者 あー、これは親しらずの大部分が
歯茎にうまっていますね。
このレントゲン写真を見てください。
これは不完全埋伏症というんですが、
親しらずが、真横に向いてはえているために、
となりの歯にひっかかってしまって
ただしく上に伸びることができなかったんです。
みちこ はあ。
医者 これを抜くためには、
まず、歯茎を切開します。
みちこ え!
医者 それで下あごの親しらず周囲の骨をけずって。
みちこ ええ!
医者 となりの歯にひっかかっている
親しらずを細かく砕きます。
みちこ えええええ!
医者 それで親しらずをとりのぞいて
歯茎を縫合します。
みちこ ぬぬぬ、縫うんですか!
医者 縫うんです。
また、下の親しらずというのは
下あごにとおっている太い神経に
かなり近い場所にあるので、
術後に下唇や舌に知覚異常が
出ることがあります。
みちこ ち、知覚異常?
医者 すこし感覚が鈍って違和感が出たりします。
表情が少し硬くなったりする方も
いらっしゃいます。
みちこ でも、すぐ、治ります、よね?
医者 すぐ治る方もいらっしゃいますし、
そもそも症状が
まったく出ない人もいらっしゃいます。
でも、1週間〜3週間くらい
治らない方もいらっしゃいます。
みちこ ひー!
医者 あと、抜いた翌日から1週間くらい
ほっぺたが腫れます
みちこ うひー!
医者 麻酔が切れたあとは、痛みが出ます。
痛み止めで抑えられる範囲ですが、
2〜3日ほど、痛みます。
また、2日間くらい、
出血がとまらない場合もあります。
みちこ ‥‥‥‥。
医者 だいたい、説明は以上ですが、
大丈夫でしょうか。
みちこ ‥‥‥‥あ、は、はい!
医者 よろしければこちらの
書類をご一読いただいて、
サインをお願いいたします。
みちこ サ、サインですか。
うわ、たいそうな書類‥‥。
ここに? するんですね? サインを?
‥‥‥‥はい、しました。
医者 ありがとうございます。
それでやまかわさん、
手術日のご相談なのですが。
みちこ は?? 手術日?
あのー、今日抜くつもりだったんですが。
医者 やまかわさん、ここ一ヶ月の間に
インフルエンザの予防接種をうけましたね?
歯を抜くと体力がおちるので、
インフルエンザの予防接種をうけていると
インフルエンザに
かかっちゃうおそれがあるんです。
みちこ え。
医者 来月に延ばしましょう。
みちこ え、えーーー!
あ、あの、今日はこのために
会社を休んだんですけど!
なんとか今日、ささっと抜いて‥‥。
医者 だめです(きっぱり)。
予防接種をうってから1ヶ月はだめです。

 

ガガガガーーーーン。

なんだかやっぱり大変なことみたいですよ。
しかも、先延ばしにされたぶん、
じわじわじわじわ、怖くなってきちゃいました。

だって、
歯茎を切開されて、
骨をけずられて、
歯をくだかれて、
歯茎を縫われて、
血がとまらなくて、
ほっぺたが腫れて、
ほっぺたの神経がおかしくなるかもしれなくって、
ええー、なんか、街の歯医者さんに
パチンとまさに引っこ抜かれる、
いままでの抜歯と全然ちがう!

けっきょく、手術の予約は
インフルエンザの予防注射から
1ヶ月以上たった
11月9日に決まりました。

心の準備はまだできていません。
というか、むしろ、
日に日に、不安が高まっています。
だって、どうやらかなり恐ろしい‥‥。

しかも、大学病院での一部始終を
会社の人たちに話したところ、
みんなしておもしろがって、
自分たちの「親しらずの話」を
つぎつぎに披露してくれるし‥‥。

しまいには、
「こんなに親しらずの話って
 みんながいろいろ知ってるんだから、
 コンテンツにしちゃおう」
なんて、言い出す始末!
みんな、他人事だと思って!
あ、でもそれはいいかも‥‥?

そんなわけで、みなさん、
全国の、親しらずに関する、
ひどい経験をお持ちのみなさん、
どうかわたしにアドバイスをいただけませんか?

たとえば、
「こういうことをするといいよ」とか。
もしくは逆に、
「こんなひどい目にあったよ」とか。
あるいはもう、単純に、
「親しらずにまつわる
 こんなエピソードがあるよ」とか。

お忙しいところ恐縮ですが
下のボタンをぽちっとおして、
メールをおくっていただけますと
大変ありがたいです。
みなさまからのアドバイスをよんで、
「よし! だいたいわかった!」という
大きな気持ちで11月9日の
抜歯をむかえたいとおもいます!

どうぞ、よろしくおねがいいたします!
なにぶん、手術が迫ってますので、
いますぐおしえていただけると助かります!
うーん、あと1週間‥‥。


2009-11-02-MON
このコンテンツのトップへ
次へ