- ——
- 生きることが苦しくなったときに、
神さまの声が聞こえてきたんですか? - 生澤
- 声が聞こえてくるっていうよりも…
自分のなかに言葉が降ってくるような感覚です。 - ——
- どんな言葉だったんでしょうか。
- 生澤
- 「いまがつらくても
数年後にはぜったいに報われるし、
他の人ができないことをできる人になるから、
もうちょっとがんばってね」
という内容でした。
- ——
- 応援してくれていたんですね。
- 生澤
- 言葉が降ってきてびっくりしたんですけど、
でもそこからもうちょっとだけ
がんばろうとおもえるようになって。
その頃に、また新しい引っ越しが決まったんです。 - ——
- おお!
- 生澤
- その後も、時々同じような声が聞こえてきました。
- ——
- どれくらいの頻度で
聞こえてきたんですか? - 生澤
- 3ヶ月に1回くらいですね。
高校のはじめくらいまで続きました。
でも神さまとか言ったら、
また変だとおもわれていじめられそうだから(笑)
周りには秘密にしていたんですけど。 - ——
- なんだろう…
ふいに言葉をキャッチする感じなんでしょうか。 - 生澤
- そうですね。
外を歩いているときに、
「いまはつらくても絶対報われるよ」
っていう言葉が…いきなり落ちてくるような感じで。 - ——
- なるほど。
- 生澤
- 声の主の姿は全然見えないので、
すごく不思議だなとおもってました。
- ——
- 聞こえた瞬間に
「これは神さまの声だな」
って分かるんですか? - 生澤
- 自分の頭で考えた
言葉じゃないことは明らかなんです。
なんかこう…
外から聞こえる快適な声だなとおもってて。 - ——
- 恐怖心は芽生えませんでしたか?
- 生澤
- 恐怖心はなかったですね。
すごく安心しました。
最近このことをブログに書いたら、
60歳くらいの方からコメントがあって。
その方は絶対音感もあるし、
四つ葉も見つけられるみたいなんですけど。 - ——
- へえー!
- 生澤
- 昔同じような声を聞いたことが
あるそうなんです。
コメントの中に
「いまおもうとあれは神さまの声じゃなくて、
未来の自分自身の声だったとおもう」
って書いてあって…
それを読んだときに、すごくピンときました。
未来の自分からの応援メッセージだったのかもなって。 - ——
- 時間軸をこえて言葉が届いたんでしょうか。
- 生澤
- そうだとおもっています。
だからきっと大丈夫だろうなって信じています。 - ——
- 不思議ですけど、心強くて素敵ですね。
つらかった中学校生活の後はどうでしたか? - 生澤
- 高校に入って、
クラスに親友ができてから
すごくたのしくなりました。
可愛い子なんですけど、
1年間に90回とか遅刻しちゃってて(笑) - ——
- 自由!(笑)
- 生澤
- 進学校だったんですけど、
先生に「三平方の定理を答えて」って言われたら、
そのまま「三平方の定理」って返したりしてて(笑)
めちゃくちゃおもしろい子だったんですよ(笑)
- ——
- おもしろいですね!
- 生澤
- その子と仲よくなってから、
人に対してすごく心を開けるようになって。
周りからも「いい意味で変わったね!」って
言われるようになったんです。 - ——
- ああ…よかったですね。
- 生澤
- 性格も本来の明るい自分に戻って、
3年ぶりに心から学校がたのしいって
おもえるようになりました。
一緒に土手に行ったり、小学生と遊んだり、
歌いながら走ったり…
ほんとうに自分を変えてくれた人です。 - ——
- 童心にかえる、みたいな感じでしょうか。
- 生澤
- あ、そうです!
「自分も自分でいていいんだな」って
教えてくれましたね。 - ——
- 心を解放してくれた人なんですね。
じゃあ、その親友の方には
四つ葉のことを話していたんですか? - 生澤
- その子にも、四つ葉のことは言えずにいました。
でも、高校3年生のときに
四角大輔さんの講演会を聞きに行って、
そこから人生が変わりました。
周りの人に、四つ葉のことを伝えようとおもったんです。
(つづきます)