ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

高知へ。(前編)

ゴールデンウィーク明け、ひさびさの旅へ
行ってきたわが家。
なんとなく、呼ばれた気がして、四国へ。
四国のどこでもよかったんだけど、
自然の中で過ごしたい気持ちがあったのと、
3歳さんが「かわにいきたい」と言うので、
高知へ、行ってきましたよー。
「高知にいくよ」
と言うと、
「こうちって、プールでしょ!」
というレスポンス。やれやれみたいな感じで
ツッコまれてしまったよ。
こうち・・・コーチ!
そ、そうだね!コーチだね!

下調べをするしっかりする余裕もなく、
高知といえば、
乗組員のひとたちが出張で行って、
「白飯持って、いろんな店の刺身とか
買って食べるのが最高だった!」
と言っていた市場のことや、
おしゃれな栗のお菓子が流行っていたこと。
あとは、広末涼子さんの出身地だよね、とか、
あとはー、よさこいか。そして、坂本龍馬。
そんなくらいしか知らない。
なんと言っても、
ちゃんとした旅行自体がひさしぶりすぎた。
そして、お嬢にとってはじめての飛行機。
1時間くらいのフライトではあるけれど、
がまんできるのだろうか。
前々から
「今度、飛行機に乗るよ」
と予告するも、
「まるちゃん、ひこうきのらないよ」
かたくなに拒否。なぜなの。
すんごいこわがったりしたらどうしよう・・・。
でも、友人の同世代男子も、
長時間乗ってたりするし、なんとかなるだろう。
そんな気持ちで、決定。
まずは、初日にどこに寄るかだけ考えて、
ゴー!
と・こ・ろ・が、天気は雨。なんなら豪雨マーク。
2泊すべて雨にまみれた天気予報。
なんてこと?
街遊びならばまだしも、山だよ。困ったなー。
ラフティングとかは、4歳からしかできない
というし、散策するだけでも
たのしいよね、なんて思ってたけども、雨。
どうするんだ。
どうもしない、行くっきゃない!

まずは空港についたら、宿とは逆方面の
市場へ向かう。
おいしいものが食べれれば、それだけでたのしいじゃない。
雨でもなんとかなる。
1時間くらい走って到着すると、
しーーーーーーーーん。
え?なんで?どこだろう?ここ、だよね??
観光案内所があって人がいたので、
「地元の方、じゃないですよね?」
「そうなんですよーわたしたちも旅行で」
「あ、そうですかー。今日このあたりって・・・?」
「ゴールデンウィークで、
10連勤とかだったみたいで、疲れて休んでるらしいんです」
え!!!!!
なんちゅうこっちゃ・・・。
「父はどうしても刺身が食べたいって、
あっちのスーパーに行くところです」
なんと。そんなショックなことありますかい。
「おいしいもの食べれるといいですね。
ありがとうございました〜よい旅を〜」


▲雨なので、車の中からの、静まり返った大正市場。
いつか食べたい・・・。

われわれは、近くの道の駅に行ってみることに。
すると、レストランもあって、食べたりできそう。
あぶなかった・・・。
自分だけならがまんすればいいけど、
子に何か食べさせなくちゃならないもので。
しらすごはんや、かつおのたたき、定食を食べて、
おいしくてご満悦!最高です!!
人も、ひとりもいない!
お店の人に聞いたら、
「この曜日は定休日の店が多い」
とのこと。
え。まさかの、定休日だったのかな・・・。
たしかに、店舗一覧を見てみると、
定休日のところも、多いけれど、
そうじゃない店もあるし、
(不定休とかにごしてある)
まさかまさか、ひとつもやってないとは!
電話で事前に問い合わせたりすればよかったな・・・。
でも、道の駅に助けられたよ、ありがとう。

景色も良いし。
雨だけど。


▲写真だと曇天、現実もかなりな曇天。
でも、いい。目にいい。

ご機嫌に満腹になった一行。
次に向かうのはどうしましょう。
と思ったら、ちょっと雨も止んできた!
そう、その日の天気予報によると、
到着した日の午後だけ雨が止む予定だった。
そしたら、どこか子どもが遊べるところに行くか!
なんかたのしそうな大きい公園があるぞ。
車を走らせる。
到着。
「雨天により閉園」
え。
止んでるよ?
電話してみると、
「わたしひとりなもので、遊具が濡れてて
よう拭けませんわ、ごめんなさい」
え。
手伝います、って言いたかったけど、
ぜんぜん言うすきなかった。目の前にいるのに。
「こうえん?なになに??」
とよろこぶ娘。
すまん・・・。

よし、行き先を変えよう!
動物園とか、水族館もあるみたいだ。
ここから20分で着くぞ。
まずは、電話。
今日の教訓は、動き出す前にまず電話。
「いまから伺おうと思っていて」
「16時過ぎると、動物たちが舎に戻るんで、
会えない動物もいるかもしれません。
それでもよければ」
「少しでも見せてもらえたらありがたいです。
ナビで見ると、最終入園の16時を数分だけ
過ぎてしまいそうなんですけど、
大丈夫ですか?」
「ちょっとお待ちくださいね
(数分経過)
だめでした」
え!!!!!!
だめでした。だめでした。だめでした・・・。

切り替えてーーーーーー。
もうこのさい、別日に行こうかと思っていた
アンパンマンミュージアムへ。
やなせたかし先生の出身地らしい。
と、その前に、まず、電話。
「今日やってらっしゃいますか?」
「はい、16時半最終入館です」
「いそぎます!」
ありがとう、やなせたかし先生!!!
おもしろい建築で、
子どもの目線に仕掛けがたくさんあって、
とってもいいミュージアムだった!
3歳はこんな時間のない時にかぎって、
鑑賞中に、
「おしっこ!」
と言い出すし、バタバタしたけど、
たのしかったみたい。
なによりも、外のアンパンマン遊具が
閉館後も遊べたので、
湿ってはいるけど、すごくたのしかったみたいで
よかったぁ。ほっ。
けっきょくどこへ行っても、公園が一番だね。


▲マントがひるがえったアンパンマン像。

この日は、この後、宿に着いてからも、
異常な湿気のせいか、
バーベキューの炭に火がつかないというハプニングもありつつ、
2階建てのコテージに、娘は大よろこび。
ベッドに入っては、
「たすけてー!けがをしちゃったのーーー」
って、何度も何度も助けを求めていたり、
はしゃいでおりました。
ねこたちがいなくなり、次のコが来るまでは、
ちょいちょい旅をしたいと思っていたけど、
コロナ禍で、なかなかできずだったけども、
やっぱり旅はいいもんだ!
旅がひさびさすぎて、色々思い出したね。
地方に行くときには、まず、電話ですよ。
やってるかやってないかで、
大違いなんだからね!(当たり前)
でも、何とかなるのだ。ケセラセラ〜。

続きはまた来週〜。

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