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ひどい目日誌。
授業料を払ってこきつかわれる
わたしたちの記録。

第1回 担当:ハリグチ

みなさんこんにちは。
ほぼ日式スタッフ募集で採用いただいたスタッフその1、
ハリグチといいます。
なんで採用されたのか、いまだに誰も教えてくれなくて、
それ、すごく気になるんですが、まあ受かったからいいや、
せっかくだからたくさん楽しんでいこうと思っています。

ぼくはごくフツーの会社にごくフツーに勤めてた、というか
今も勤めてるんですが、でも一度しかない人生だし、
もっと面白いことをやって生きていきたいなあ、と
ずっと思ってきました。
で、スタッフ募集の告知を見たとき、あとさきのことは
考えず、気がついたら申し込んでいました。

なんというか、自分の生活をちゃんと自分のものにしたい、
という欲求が、ぼくは日ごとに強くなっているんですけど、
そのためのヒント、みたいなものがほぼ日の紙面には
あると思うんです。ほぼ日にもっと近づけば、
それがもっと明らかになるし、また、それを形にしていく
お手伝いもしてみたいと思ったわけです。

ところであのう、みなさん当然のことながら、
ほぼ日編集部の日ごろの活動っていうのはご存じない
ですよね。
ぼくもそうでした。
すっごい忙しいだろうなあ、というくらいのことは、
想像してましたけど、実際のとこは今回、
初めて目にするわけです。
ちょうどいい機会だからぼくら臨時スタッフで、
そのへんのとこ、
こっそりお教えしちゃおうというわけです。

ええと、まず、
鼠穴ビル自体はですね、4階建のビルなんですけど、
玄関があったりして、なんだか民家風です。
で、そこで靴を脱いで上がります。とんとんとんっ、と
階段を2階まで上がるとダイニング、キッチンがあったり
してますます民家っぽい。
3階には応接セットの部屋や、畳にこたつの部屋が
あったりで、こりゃもうほんとに民家です。
働きにきた気が全然しません。

で、着いたとたんミーティングが始まって、
スタッフの方々が自己紹介してくださったり、
あとお二方の臨時スタッフと、そしてぼくも自己紹介
したんですけど、終始なごやかな雰囲気で、
なんだ、いろいろ脅かされてたけど、みんな優しそうな
いい感じの人たちじゃないか、
おお、これなら楽しいスタッフライフ(?)が期待できそう
だぞ、と気分も盛り上がります。
そのままつづけて進行中の企画についての会議。
これもイトイさんを中心にしつつも自由に発言できる
雰囲気で、早く慣れていろいろ企画を出したいなあ、
と思いながら楽しく参加できました。

ぼくはいままで仕事でWebページの企画/デザイン/制作
をやってきたこともあって、
もぎ・カエル部長の下で働くことになるようです。
もぎ・カエル部長はページのレイアウトなどの実制作部分を、
ほぼひとりで切り盛りされていて、
まずこれにちょっとびっくりしました。
2〜3名はいると思ってたんです。

読者あってのほぼ日、というわけで、
まずはみなさんから今までに届いたメールを読む、
ということをやりました。
いやもう、実にたくさんのメールが来てたんですねー。
読む間にも次から次へと新しいメールが入って、
こりゃもうきりがないって感じです。
内容もいろいろで、記事の感想や永久紙ぶくろのお礼、
クレーム、スタッフ間の業務連絡はもちろん、
ちゃっかりした売り込み、
なんだかよく分からないけど居丈高な説教のようなもの、
何を言ってるかさっぱり分からないもの、
なぜか定期的に送られてくる近況報告のようなもの、
と実にさまざまです。
スタッフのみなさんはこれをすべて読んで、
返事を返すべきものには返し、
判断すべきものには判断を下していくわけですから、
いやもう、これだけでも大変です。
ヘタすると一日メール打って終わっちゃいそうな勢い。

そのあとは、永久紙ぶくろの発送のお手伝いと、
アンケートの謝礼の発送のお手伝いです。
ニシダさんやフクダさんの指示で、
発送する包みの数を数えたり、
宛名シールを貼ったりというジミーな作業。
ダイニングの床に座り込んでやってるので、
鼠穴に来られたお客様方がもの珍しそうに眺めていきます。
でもみんな「こんなことはあたりまえよ」という感じで
テキパキとさばいていきます。
こういう作業が苦手なぼくは、
言われるがままに動く機械のようでした。

あのですね、ぼくの印象では、こういうジミな仕事という
のが日常的に多数あるんだと思うんですよ。
だからもう、「あー、めんどくさい」とか思わないで、
さっさとやっちゃう、っていう感じなんじゃないかなあ。
これってけっこう重要なんじゃないかと思うんですよ。
だってあなた、たとえば6,000セットの永久紙ぶくろを
全部自分たちで発送する、なんて、普通やらないですよ。
普通の会社の人間なら、どんなに儲からなくたって、
どっかに頼もうと思うでしょう?
このへん、なんか極意というか、覚悟というか、
なんかあると思うんです。
このあたりが何なのか、まだぼくもよく分からないので、
またレポートできればと思います。

あと、ちょっと意外だったのが、仕事中、みなさんすごく
静かだということです。
私語がすごく少ない。
そういえば休憩も少ないと思いました。
サラリーマンの方が全然のんびりしてますね。
たぶんそれだけ集中力が要求されるし、
実際にこなすべき仕事量も多いんだと思います。

でまあ、途中みんなでごはんを食べたり楽しくやって
きたんですけど、
これ書いてていま時計見たら午前2時です。

こんな感じで、3週間つづく...んだろうなあ...

ええと、これ、
よく考えたら体のいい軟禁状態じゃないのかなあ。
あれ?というよりもしかして、
鼠穴に収監された囚人みたいなもの?
いやまさかなあ... ははは。はは。は。

2000-04-11-TUE

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