がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

世紀またぎ番外編 その3
〜今年もよろしくじゃ!〜


あけましておめでとうじゃ! 自炊老人じゃ。
今年もよろしくじゃよ!
全国の(全世界の)自炊人たちの協力もあって
このコンテンツも無事、年を越すことができた。
ほんとうに、ありがとうじゃ!
わしひとりの力では、とうてい、無理じゃったよ。
時折、このコンテンツを読んで、
自炊をはじめました、というメールを貰うが、
ほんとーに、嬉しく思っとるよ。
ちょっとは、いいこと、できたかなー、なんてな。
さ、今年もばんばんお題を出すでな、
自炊人たちよ、協力を頼むぞ!

さて、それはそうと、正月じゃ。
あれだけ張りきって買いだしに行ったのが
裏目にでたのか、くたびれちまって、
じつは、まだ、おせち、途中なんじゃよ。
昨日はなんだかぼーっとしたまま一日が終わり、
ぜんぶこしらえることができないまま
ぐうすか寝ちまったんじゃー。あほじゃ、わしも。
で、きょうはこれから雑煮で新年を祝ったあと
初詣でに出かけ(といっても、わしの家の裏、
すぐ神社じゃから、らくじゃー。
甘酒をふるまわれるのが楽しみじゃ!)、
そのあとに「昆布巻き」を完成させて、
「蒸し鶏」も……あ、いま思いついた、
蒸し鶏を烏龍茶でつくってみたらどうじゃろう?
湯ではなく、烏龍茶で蒸すってことじゃよ。
(そういうレシピがあるかどうかは、知らんが)
鶏は、塩・こしょうして、しょうがとネギをちらし、
烏龍茶を張った蒸し器で、10分くらいかな。
で、そのまま汁につけ込んでさましてみよう。
どーなるか、ちょっと不安じゃが、
まあ、すごくまずい、ということはないじゃろうて。

あと、鴨をどうするかのう。
酢煮、にしようと買ってきたんじゃが、
それにしてはかたまりが小さかった。
(でっかいブロック肉でないと、中に火が通りすぎるでな)
うーん。スキレットを使い、サクラのチップと紅茶で
スモークしたらどうじゃろう。
これも、やってみたら報告するでな。

さて、今日は、ちょっと前にいただいたメールを紹介しよう。
このコンテンツを初めてまもなくのころにいただいた
ものばかりじゃが、「わたしの自炊のわけ」じゃよ!
わしのコメント抜きで、一気に、な!

●私は、実家を出て一人暮しをはじめた18歳から、
 現在に至るまでの20年近く、ほぼずーっと自炊派です。
 いま住んでいるニュージーランドでは、
 一人分の料理を作るより、
 外食したほうが安上がりなこともありますが、
 それでも、自炊が主流です。
 その理由は、ずばり、味に「はずれ」が少ない、
 からだと自分では思っています。
 いえ、私は決して味にうるさいグルメとか、
 その手の人ではありません。まあ、まずいものより、
 それなりの味のものは食べたい、
 でも、毎日同じ店に行くのも飽きるし、
 新しい店やメニューに挑戦して、
 なにが出てくるか空腹を抱えて
 期待に胸を弾ませているところに、
 出てきた料理がはずれ、というか、
 自分の口に合わないものだったときの
 ショックを考えてみてください。
 期待が大きいだけに、失望も倍増。
 最後にレジでお金を払いながら、
 「ちきしょう! 失敗したー!」
 と心の中で舌打ちする瞬間、いやですよねー。
 ところが、自分で料理しちゃえば、
 失敗の場合の責任も明らかだし、
 経費も材料代が中心ですから、
 「なんで、こんなまずいもんに、
 こんな金を払わなきゃないかね?」
 と怒ることもないわけです。
 また、自分の味覚とか、好みの味というのは、
 自分が一番よく理解している
わけですから、
 そこに「うまい!」と思わせる味を出すのは、
 他人に料理してもらうよりも、比較的容易だと思うのです。
 もちろん、外食がきらいなわけでは、決してありません。
 確実にうまいものが食べられる店や、
 はずれの少ない料理であれば、よろこんで外食しますし、
 実際、外食にも、これまでかなりのお金を
 使ってきましたし、これからも使うことでしょう。
 ただ、はずれにあたるのがいやなだけなんです。
 つまり、それなりにいけるものを食べたい、
 という欲望が他の方より強い、ということでしょうか?
 自炊は、私にとっては、そういう意味で、
 安全パイ、ということなんです。(大島涼子)

●自炊老人さんへ
 こんにちは。一人暮らし3年の私の自炊について
 オハナシさせてください。

 私は親元を離れて、自分で食事を作らざるを
 得なくなり自炊を始めました。
 最初は一人暮らしがうれしくてご飯を作る暇もなく
 遊びほうけて、食事は外食や、
 出来合いのもので済ませていました。
 そのうち経済的に苦しくなると
 実家から送られてきたお米を炊いて
 フリカケご飯でしのいだりしてました。
 しかし!! この時期確実に体弱ったんですよ!
 立ちくらみで倒れたり、
 肌がプツプツになったり、太ったり。
 で、体って食べたものでできてるんだわぁ、と実感して
 そこから自炊ライフが始まったわけです。

 私なりに心がけてるのは、
 ・無理しない 
  忙しかったり面倒くさい時は休んでよし! でも
  スーパーのお惣菜で済ます時には、
  家でちゃんと食器に移し変えるようにしてます。
  しょぼい料理でも、いい器に
  いれると雰囲気もりあがりる!
 ・友達を招く 
  たとえば一人で肉じゃがをつくると、
  3食食べ続けてやっと食べきる、
  という事になります。大人数だとそんな事もないし、
  なにより他人にご飯をたべてもらうのは
  結構気持ちイイ。
 ・調味料、香辛料にはこだわる
  調味料はお金に余裕があるときに
  いろいろ買ってみます。
  同じ材料でも調味料1つで味が全然ちがってきますよ。
  実家時代では出会うことのなかったものにも
  チャレンジ!
  (ナンプラーとかワインビネガーとか。)
  などです。
 友達にはベランダでカセットガスで魚を焼くツワモノも
 います。自炊も、イベント的に考えれば
 楽しくできるんじゃないですかね。
 (でもほんとははお母さんのご飯が食べたいぃぃぃ。)
 (宮崎敦子)

●こんにちわ!『がんばれ自炊くん!』わおわおわー。
 あたくしの中のほぼ日ランキング1位の座をおびやかす
 この企画。スグ反応できなかったのはあたくし
 自炊落ちこぼれだからなのです。
 自炊が素晴らしいのは、理由を挙げるまでもないこと。
 だけど、コンビニ食になってしまうという、
 罪悪感を持ちつつファーストな食事をしてしまう人に
 とっての自炊へシフトさせる方法について
 考えていきたいでっす。
 ターゲットは、男前にバリバリ仕事して疲れて帰ってくる
 一人暮らし。ああ自炊!!
 どうやったら続けられるかしら。
 というわけで、自炊生活に憧れつつ、
 簡単食事に走ってしまいがちな
 切ない人々に捧げる
 行動変更大作戦。
 「自炊って面倒」を覆すには?
 スローフードのコンセプトにはきっと、
 「面倒を慈しむ」程の、おっかさんのような
 温かあい雰囲気があったと思う。
 本当は面倒なんて言っちゃいけないんです。
 だけど社会に疲れ、人との摩擦に疲れ帰って
 一人明かりを点けるオンナに、自炊力をつけるには?

 *冷蔵庫に在るものは、いつもスタンバって居る
 状態であること。

 スーパーに行って買って帰ってきたら、
 そのまんまを冷蔵庫に入れるんじゃなく
 野菜なら洗って、切ってサラダ前状態でパッキング。
 肉とかは下拵えをしておいて、これまた冷蔵、冷凍。
 これね、専門家に言わせりゃ、切ってから時間が経つ程、
 栄養が切り口から飛んじゃうらしいけど、コ
 ンビニでサラダ買うよりは、栄養は残ってるよきっと。
 *片づけが面倒。作るのは好きだけど皿洗いが嫌い。
 をどうするか?
 ある自炊好きは言いました。食事が終われば
 すぐ片付けます。
 片づけまでが、食事だから、、、。と。
 食べ終わってすぐ、とか、作りながら片づけるのが
 どうやら要らしい。
 食べる前になべは片づけるとか。
 うー。まだ甘いですね。まだ考えるべき所。
 *ストレス解消法にしてしまう。
 肉を切り刻む、魚の頭をとるなどは、
 もしかしてストレスを
 解消してくれるのでは? やや恐いか。
 いきなり正しいことを完璧にしようと思うと、
 自炊って面倒だけど
 手抜きでも自炊、とか今日は冷凍使いとか、
 今日は紙の皿でもいいやとか。
 やり方の凝り度を段階を作っておくのって、
 全然スローフードじゃないかな。

 どれだけ自炊を楽しめるか、、、
 やらなきゃ、は苦痛になってくるし、
 正しい論理だけで、行動は変えれん。
 楽しむ、楽しむ。

 あれ?! 初めに言ったこと実際の考えがついてってない?
 まとまってないよ!! そうね。
 自分を被験者にしてがんばる。(匿名)
 
●わたしは割と落ち込みやすい。
 特に夜中、明日への活力がふと消えてしまったりする。
 そして眠れなくなってしまう。
 今までは酒でも飲んで無理やり眠ったり、
 もしくはずーっと起きてたりしてたのだけど、
 最近の私は違う。

 近所に24時間のスーパーが出来たのだ。
 商店街の皆さんはおかんむりだが、
 私はとても有り難かった。へこんだら、無理やり
 買物をすればいいのだ。しかも保存が利かない生鮮食品を。
 冷蔵庫に入らないくらい買うともっといい。

 帰ってもくもくと料理をする。
 豆アジは南蛮漬けに。
 ししとうはしょうゆと砂糖で煮付ける。
 バナナは皮を向いてラップで巻いて凍らせる。
 具だくさんのカレーを作る。
 等など。

 でも今は食べない。
 明日美味しくなってることを夢見て寝る。
 なんとなく眠れるのだ。イライラもちょっと消えている。

 食べる事は癒しだけど、作ることも癒しだった(私だけ)?
 朝起きたら美味しいものが食べられる、
 というだけで幸せになれるくらい幸せな事は無い、と思う。
 ではまた。(宇多美紀)


んだ、んだ。みんな、がんばれー。
自炊してて悪いことは、ない!

というわけであらためて、本年もよろしくじゃ!!!

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「年末年始のごはん」や「フライパン」への投稿はもちろん、
みなさんの得意なそのほかのレシピや、
自炊に関することがらのメールも、
じゃんじゃん お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。

モチじゃ!!
イラスト 小林ひろこ

2001-01-01-MON

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