がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

先輩自炊人たち、スパゲティを考える。その7
〜500円でつくるごちそうパスタ〜
●たらこ・めんたいこで夏を乗り切れ!



わしは夏大好きじじぃなのじゃが
さすがにこの夏の東京はツライのう。
昨日などは、体温より外気温のほうが高かったからな。
冷房の効いた室内と外気温との差が激しすぎて
ややもすると、ばてそうじゃ。
さすがにわしの食欲も薄れてしまい……
……ということは、なーいのじゃー!
わしは今日もモリモリじゃよ!
作って食う、食って作る、わっせ、わっせ。

不思議なものでな、わしは外食や弁当が続くと
カラダが思ったように動かなくなるのじゃ。
目覚めは悪い、動きは緩慢、昼間も眠く、
息が切れてチャリを漕ぐ足も止まりがちじゃ。
だが、簡単なものでもいいから
自分で作ったものを食っとる限りは、
グッスリ眠れ、目覚めもばっちり、
カラダのキレも言うことなーし、じゃ。
ちょっとくらいの上り坂も厭わんぞ!
不思議なものじゃのう、ふおっふおっふおっ……。

さて、今日は和のパスタの続編、
「たらこ・めんたいこ」の特集じゃ。
これは、わしも好物じゃよ。
まず最初に解説しておくと、
基本的なたらこ(めんたいこ)スパゲティのつくり方は

 とかしバターとほぐしたたらこ(めんたいこ)を
 同量、混ぜておき
 ゆでたてのスパゲティとあえる。
 好みであさつき、海苔をトッピングする


というものじゃ。じつにカンタン、失敗なしじゃよ。
さあ、自炊人たちは、そこにどんな工夫を加えたかのう?
まずは、 ちょっとしたかくし味じゃ。

●1.ちょっと深さがある器で、
   バター10〜15グラムを柔らかくしておきます。
   (この季節ならすぐ柔らかくなります)
 2.めんたいこ大さじ1と昆布茶小さじ(付属のもの)2を
   バターに練り込んで、
   スパゲッティのゆで上がりを待ちます。
 3.ゆで上がったスパゲティーを器の中に入れて、
   明太子バターソースとまぜまぜ。
   他にはなにも入れません。
   辛いのが好きな人はラー油なんかを
   ちょっとたらすとイイですよ。
 4.海苔があったら、もみ海苔にしたり、
   細く切ったりして上にかけると
   さらにぐっとです。(しろうさ)


こぶ茶! 実はわしもスパゲティ専門店のシェフに
この秘伝を聞き、実践しておった。
しかしラー油は、知らなんだ。

次は豪華(?)版じゃ。

●たらこカルボナーラです。
 ベーコンはなくてもたらこで味が出ます。
 1)たらこをほぐしてお酒をふりかけておく
 2)スパゲティをゆでる
 3)にんにくをオリーブオイルでじっくりいためる(超弱火)
 4)3)に唐辛子を入れる
 5)スパゲティを4)に入れてじゃじゃっといため、
  ゆで汁、しょうゆ、生クリームを加え、たらこを混ぜたら
  火を止める(こいめに味つけすること)
 6)ときたまごをからめる(さやすけ)


ううむ、たらことカルボナーラと、さらにペペロンチーノの
三位一体バージョンではないか!
レシーブ・トス・アターック! という感じじゃな。
(なにを言っとるんじゃ)
しかし、……旨いのか? 旨いかもしれん。
が、なんとなく、それぞれでじゅうぶん旨いだけに、
もったいないような気がするのじゃが。
ちょっとコッテリしすぎ、でもあるのう(わしには)。
前々回紹介した「カルボナーラ」の
ベーコンのかわりに、たらこを使う、
というのもよいかもしれんな。

同じさやすけ殿からもう一品。

●明太チーズです。
 1)スパゲティをゆでる
 2)たっぷりの明太子とクリームチーズ
   (スプレッド状のもの)を予めまぜておく
 3)オリーブオイルをからめたスパゲティと、
   2をあえる
 もしチーズと明太子の味で足りないようであれば
 すこしだけお塩をふってください。
 あればお好みで黒こしょうをひくとおいしいです。
 じゃがいもではないけれど、タラモサラダぽい気がします。
 焼いた鶏肉を荒塩と共に添えるとまたうまい。(さやすけ)


おお、こちらもこってり。では、
わしからアイデアをひとつ。クリームチーズのかわりに
カッテージチーズを使ってみてはどうかの?
さっぱりいただけそうじゃ。

●わたしの定番をご紹介しますね。
 1)美味しい明太子を一かたまり、大葉を4枚ほど、
   イカを適宜用意します。
 2)イカは5cm幅に切り、大葉は千切りにし、
   明太子はほぐしておきます。
 3)パスタをお塩たっぷりの湯で少し硬めにゆでます。
 4)フライパンにオリーブオイルをひき、
   イカをさっといため、塩を振ります。
 5)茹で上がったパスタをフライパンに移し、
   バターと明太子を入れすばやくあえます。
 6)仕上げに大葉を入れ、味を確認します。
 7)お皿に盛り付けした後、
   オリーブオイルを少々たらし入れて出来あがり。
 さあ、召し上がれ!!
 *パスタが茹で上がってからの・・時間が勝負なのです。
 (keiko)


イカはあくまでも「さっと」が肝要と見た。
たらこ・めんたいこにはほかの魚介類、
タコ、あさり、エビなども合うぞ。
ほかにも合う食材はあるかの? おお、あった!

●『明太子納豆』です。
 ゆであげたパスタをざるにでもあけておいて
 ゆでるのに使っていたあつあつの鍋にバターを入れると
 みるみる溶けていきます。それに水きりしたパスタをいれて
 よく混ぜてバターが全体にゆきわたるようにします。
 それに身をほぐした明太子を入れて混ぜ、お皿に盛り付ける。
 (ねとーっとした感じになります)
 そしてその上に納豆をのせて
 好みでしょうゆを加減してかけて食べる!!
 予算としては200円いかないと思います!そしてレトルトより
 ずーっとおいしい!(かずちゃん)


納豆をトッピングするというわけじゃな。
これは食せずともその旨さが想像できるようじゃよ。

さて、以上でたらこ・めんたいこはひとまず終わりじゃが
さいごに、ちょっとユニークな2品をご紹介しようかの。

●うにのスパゲティです。
 1)フライパンにオリーブ油少々(バターがあればベター)、
   「うに」を大さじ1杯強を入れ、牛乳で少しずつのばし、
   弱火にかけ、なめらかなソース状態にする。
 2)ゆでたスパゲティとあえる。
 3)刻みのりをふりかける。

 <おまけ>
  これは、賛否両論あると思いますが
  チェコではこんな風に食べるという紹介です。
  もちろんデザートではありません。
  1)ケシの実をすり鉢であたり、同量の粉砂糖とあわせる。
  2)ゆでたスパゲティに(1)をかける。
 (shino)


shinoさんは、プラハ在住のかただという。
うにはともかく(冷たいままのうにを、オリーブオイルと
レモン汁であえて、コショウをふり、あつあつのスパゲティに
からめても旨し、じゃぞ)ケシの実と粉砂糖!?
思うに、これは「おはぎ」のようなものかと。
カフカも食したのじゃろうかな?

明日は、ひきつづき和のスパゲティじゃ!
待たれよ!

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みなさんのレシピ、引き続き募集しています。
メールでjisui@1101.comまでお送りくださいね。

もちろん、スパゲティ以外の
いろんなおたよりもお待ちしていますよ!

ワシじゃ。メール待っとるぞ。

2000-07-25-TUE

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