インパクを遊ぼうぜ

<これはモテる理科系! 松井孝典編集長の登場です>

“1円足りなくても
 計算が合うまで全員居残りなのよ”と
銀行窓口担当の行員さんに話を聞いたことがあって、
ぞっとした覚えがあります。
わたくしなんぞ想像するだに
頭蓋骨がむずがゆくなります。

ここに、そんな1円云々を吹き飛ばしてしまう、
壮大な話があります。
150億年です。
「150億円」ではありません。

◆松井孝典編集長企画
『アストロバイオロジーから眺めるインパク』
が始まりました。
http://www.inpaku.go.jp/gate/edchief/matsui/index.html

まず、松井孝典って誰?
アストロバイオロジーって何???
ですよね。

松井孝典編集長の肩書きから、いきましょう。
二つあるんですけど、より物騒なほうを選びます。
文系のみなさん、目をそらさないでください。
東京大学大学院理学系研究科 
地球惑星科学専攻 教授
どうですか?
周りの空気が薄くなったような気がしません?
いくつもある研究テーマのうちのひとつは、
「比較惑星学」ですよ。
11月の編集長石井竜也さんはそれを聞いて、
“じゃ、その人、
 いくつも惑星に行ったことあるんだ!”
と言いました。
松井編集長は、
惑星の中でも特に地球に詳しいようで、
「海の誕生」を解明したり、
「6500万年前の地球での巨大隕石衝突」
を検証したりと、
世界で超一流の学者さんなのです。

人類の文明の誕生が1万年前と言われてますから、
6500万年前というのが、
どのくらいけたたましく昔なのか、
想像していただけると思います。
で、6500万年前も序の口なのです。
地球の誕生が45億年前ですから。
ここらで深呼吸しときます?
次に銀河系の誕生が120億年前。
そして、宇宙の誕生が150億年前。
一服いかがですか?
150億年を1年に換算すると、1万年が20秒ですよ。
仮にひとりの人間の寿命を100年としましょう。
ここから雑に計算すると、
つまり150億年は1.5億人分、
つまり、今日本にいるひと全部の人生を
生ききって150億年ですよ!
んー、なかなか実感がわく喩えがむずかしいです。

ちなみに6500万年前の
メキシコ湾に落ちた巨大隕石で、
北米大陸沿岸には高さ300mの津波が襲ったそうです。
東京タワーと同じぐらいの津波!!
うちに浮き輪あったかな?、と
押し入れを探したくなりますよね。

この松井編集長企画は、
今までの編集長企画では埋もれがちだった
理科系パビリオンを切り出してみようという狙いです。

その際の万能包丁が「アストロバイオロジー」。
なんせ扱う領域は「全部」ですから。

アストロバイオロジーを頭にインストールすると、
間違い無くモテそうだ、と思います。
まず、「1万単位は切り捨て」の豪快な話ができます。
スケールがとてつもなくデカイですから、
話をしても
アフリカに行ってサバンナの地平線を見るような、
のびのびするような解放感を
相手に与えることができますね。
アフリカ行ったこと無いですけど。
宇宙の起源を語るお父さんも、素敵度アップです。

ついつい語ると
ひとり別世界に入り込みやすい理科学ネタですが、
今日とか明日につながってる150億年ですから大丈夫。
理系なのに押し出しの効くトークができますよ。

また、1円単位で憂う人生を送っている方、
ささくれだった人間関係にお悩みの方、
アロマポッドでボヤ起こす癒し系よりも、
「アストロバイオロジー」で銀河系の回復をお薦めします。

詳しくは、松井編集長企画
『アストロバイオロジーから眺めるインパク』をどうぞ。
これは、実用的!です。
http://www.inpaku.go.jp/gate/edchief/matsui/index.html

今回のお知らせは、
JAROに言いつけられそうな・・・。 

◆現在確認中の確かな情報
9月11日(火)から17日(月)まで、
最後の自由参加パビリオンの受け付け中です。
お国も恥をかいてますから、みなさんもいかが?
http://www.inpaku.go.jp/gate/participation/index.html

2001-09-06-THU

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