退屈な日常に生じる、ささやかなミラクル。
「まつがい」というアクシデントを
そんなふうにいうことも可能でしょう。
誰もが身に覚えのあるような
小さな「まつがい」から、
そりゃあ、すごい! という
やや大きめの「まつがい」まで。
どうぞ、のんびりとお楽しみくださいませー。
先日、友達とカラオケに行った時、
タバコに火をつけようと
手にしたのは、マイクでした。
マイクのスイッチをカチカチして、
火がつかないなぁと首を傾げていました。
(あやち)
眼科で順番待ちをしている時
視力検査真っ最中の男の子が
「左」の空いたマークを指示されて
「これは?」と聞かれた時に
「横」と言っていました。
そんな言い方もあったのか。
(ぢる)
スポーツジムに通っています。
受付で会員カードを渡したら
受け取った人が大笑い。
まつがってクレジットカードを出してました。
ちゃんと確認したつもりなのに、
裏面はよく似ていたのです。
「おいくら引き落としましょうか?」
って突っ込んでくれました。
(ジム通いが日課)
おへそにピアスをしている
女の子をテレビで見た母が、
「将来お母さんになるときに、
 赤ちゃんとつながる
 大事な所にピアスをするなんて‥‥」
 と嘆いていました。
「おへそとおへそはつながってないよ。
 赤ちゃんのおへそと
 お母さんの胎盤がつながってるのよ」
と私が言ったのですが、
いまひとつ納得してない様子です。
(モリノク)
先日、羽田から飛行機で
大阪の友人の家へ遊びに行きました。
行きも帰りも早朝の格安便を
ネットで購入し、出かけました。
友人の家で楽しい3日間を過ごし、
また朝一の便で羽田に戻るため、
伊丹空港へ向かい、
チェックインしようとすると、なんと
「ご予約されていないようですが」の一言。
もう離陸寸前なので、言い争ってる時間もなく、
とりあえずその場は正規料金を払って
乗ることにしました。帰宅して、
「絶対予約したしー、
 支払いの確認メールももらったしー」
とプリプリしつつ、
メールをチェックしてみると、そこには
「行き 羽田ー伊丹、帰り 羽田ー伊丹
という文字が‥‥。
ネット予約に慣れていない自分が悲しい。
(ミエキング)
母の子供時代(昭和30年代)の写真を見て、
世の中が白と黒とグレーしか
色がないなんてかわいそうだなあ、

とずっと思っていました。
40年代になってようやく、
セピア色に色のついた世の中になった、
と思いました。
(億の細道)
読みながら自分の「まつがい」を
思い出したときこそ投稿の機会です。
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できたところで迷わず、
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明日も「まつがい」の特集ですよー。

イラスト:しりあがり寿


2009-02-07-SAT
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN