その1745
言おうとしたことと
違ったことを言ってしまった。
たったそれだけのことが、
なんだってこんなにおかしいんでしょうね?
わずかなことばのミステイクが、
得も言われぬおかしさを生み出す。
ご存じ、元祖「言いまつがい」。
どうぞ、最後までお楽しみくださいませー。
ニンジンの皮を包丁でむいている時、
友人が一言。
「私、いつもは
 ビューラーでむいてるよ!」
むけないっす。お姉さん。
正しくは、「ピーラー」。
(チーズフォンデュ)
夕方、母に 
「今日の夕食のおかず、何がいい?」
と聞かれ、
「ポテトサラダ」と言うつもりが
「いもポテト」と言ってしまい、
大笑いされました。 
(いも姉)
新人さんが管理職に
どこでお昼を食べたのか聞かれ、
「あ、あの、中華に!
 えっと、ガードレールの下の!」
隠れ家過ぎます。
「ガード下」か「高架下」で。
(友子)
教育について熱弁を振るう姉。
手に塩かけて育てた子供を‥‥」
すかさず突っ込むわたし。
「は? おにぎりでもにぎってるの?
 『手塩にかける』でしょ!」
姉の恥と知りつつも、職場では大ウケでした。
(姉の専属日本語訂正係)
今日、夫となぜか高度成長期の話になり、
「景気がうなぎ上りだった」
と言うつもりが、口から出たのは
「あの頃は景気が
 ウナギ龍だったから」。
昇り龍とごっちゃになったみたいです。
瞬間、脳裏にウナギ犬によく似た生き物が
日本昔話のオープニングのように
昇っていく図が浮かびました
(朝から大笑い)
この間、義父(77歳)と話していました。
心臓病の話になり、義父が言いました。
「あ〜、あれだな、
 心臓悪い人の近くで
 携帯とかやっちゃだめなんだな。
 電子メールが入ってるから」
お義父さん‥‥それは
ペースメーカーのまつがいでは‥‥。
とは言えませんでした‥‥。
(☆なな☆)
浅草で、隣を歩いていた観光客が
雷門を指さして叫んだ。
「あっ! カミカミモンっ!
いや、アンタがカミカミモンだし。
(花色木綿)
友人とクリスマスの話をしていて
今年はクリスマスツリーを新調すると宣言。
「今年は生のモミのけを買う!」
「毛なの?」すぐさま突っ込まれました。
(yuiyuiboo)
会社の部長が、
昼休みに宝くじを買ってきて一言。
「買ってきたよー、
 年末サマージャンボ!
ご本人が気づいていないので、
事務所のみんなで
笑いをこらえるのに必死でした。
(今は年末)
あなたの「言いまつがい」が
ほかの誰かを愉快な気持ちにさせるのです。
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イラスト:しりあがり寿


2008-11-24-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN