その1396

みなさまは「誤メール」をご存じでしょうか。
それは、「まつがった」文面が、
訂正されぬまま、先方に送られてしまった、
世にも恥ずかしいメールのことです。
いまや現代はメール文化であります。
きっと、いまこの瞬間にも多くの「誤メール」が
日本中を行き来していることでしょう。
わずかな文字の「まつがい」が織りなす
なんともまぬけなおかしさ。
どうぞ最後までお楽しみください。
友人と待ち合わせをしていた時のこと。
乗っていた電車が少し遅れたので、
友人に待ち合わせに
10分遅れる旨のメールをしたのですが
意外とスムーズに移動ができ、送ったメール。
後で読み返したら、
「やっぱりマニア移送!
(大阪@パティシエール)
デザイナーに文章(テキスト)を
送ろうとして、誤メール。
「佐藤さん、的スト送ります!」
気づきませんように。
(りったん)
会社での友人へ届いた
支店からの返信メールです。
もう皺毛ありませんでした。」
(両方無いのね‥‥)
友人からのメール。
仲良しグループの集まりに、
誰が来るのかという話をしている時。
「○○ちゃんは栗っぽい!
‥‥○○ちゃんに、失礼極まりない。
「○○ちゃんは来るっぽい!」ね。
(鼻からぼたもち)
この間、メールで
「演目は桃太郎にしました」
と書いて送ったつもりが、
「ももたれ王」になってました。
気付いたのは翌日でした。
一瞬自分でも意味がわかりませんでした‥‥。
(プレーリー)
女性の職場です。
厳しい先輩チーフから
若年チーフ層全員にきたお叱りメール。
「チーム員にきびしく
 注意換気してください。」
こら! 窓を開けろ! とかですか。
(スミレ)
送信箱に誤メールを発見しました。
アポの日時の確認で
「それでは来週14日の午後2時に
 おうかがいします」
と打ったはずなのに。
来週の14時におうかがいします」
となっていました。
ざっくりとしたアポです。
(オイランハート)
さっき友人から届いた誤メールです。
「(待ち合わせを)9時30半に‥‥」
30の半分だから、15分だったりする?
(無事会えるか不安)
来年定年の総務課長は
飲み会の前に必ず
飲酒運転に関するメールを発信する。
ある日のメールには
赤文字フォント大でこう書かれていた。
「飲んだら飲むな。
 乗るなら乗るな。」
(総務課長、それは難しいっす)
友達の結婚祝いを考えてた時、母親が
「アイロンなんか、いいんじゃない?」
と言ったので、早速一緒に買う友達に
「母ちゃんがアイロンはどう? って」
とメールしたら、
目の前の母の携帯からメール着信音が。
‥‥に送ってました。
ひとしきり笑った後、
「母ちゃんがアイロンはどう? って。
 ていうメール、母ちゃんにしちゃったよ。
 で、どう?」というメールをした後、
送信先をよく見たら、
結婚した友達に送ってました。
(アイロンに決定)
夫のお義母さんはとっても優しくて、
息子の身体を心配したメールをくださいます。
ある日、夫が義母に
「いつもメールの最後に入れてる
 絵文字のことだけど‥‥、
 あれは怒ってる時に使うマークだよ」
と言いにくそうに指摘していました。
どうやら義母はそれを
「お日様のマーク」だと思い、
「怒りを表すマーク」を
文末に入れていたみたいで‥‥。
そんなカワイイ勘違いをしちゃう
お義母さんが大好きです。
(もうすぐ結婚2年目ツマコ)
私の父は文章を全て
メールの件名部分に打ち込み、
本文に律儀に
「なし」と打ち込みます。
いや‥‥まつがってはないケドさぁ‥‥。
(なしってアンタ‥‥)
「誤メール」に限らず、
あらゆる「まつがい」を募集中です。
そんなに何度も何度も言うのなら、
投稿してやらないでもない、という方は
どうぞ下の「投稿する」ボタンをクリック。
身のまわりに起こった「言いまつがい」などを
それとわかるように書き記し、
完成したらすかさず送信ボタンを押してください。
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イラスト:しりあがり寿


2007-12-11-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN