その1367

どれほど日本語に造詣が深かろうと、
どれだけ語彙が豊富であろうと、
「言いまつがい」は誰の身にも
等しく起こりうる現象であるといえます。
それを集めて読むだけで、ほら、こんなに愉快!
てなわけで、元祖「言いまつがい」。
今日も傑作満載でお届けいたします。
どうぞ、最後までのんびりしていってください。
この前、生徒会長が、
適当に話を聞いていた私に、
「俺の話を見ろ!」
と、大きな声で言いました。
(会長補佐)
ソファに座って静かに新聞を読みながら
おならをしてしまいました。
ソファの前にいた主人が言いました。
「よう新聞こきながら、
 おなら読めるな!」

(万沙)
昔、販売のバイトをしていた時。
レジが混んできたので、もう一つのレジをあけて
「お待ちの方、こちらのレジどうぞー」
と言うつもりが
「こちらのレジどうよー?
と言ってしまいました。
いい感じだよ、とでも言ってほしかったのか、俺?
(マサカズ)
飲食店で働いているんですが、
お客さんから
「全員、抹茶アイスを大盛りで」と言われ、
「皆様、大盛りですね」と言うはずが
すごいハキハキと
「皆様、王様ですね」
と口にしてました。
大盛りと皆様がまざったのねん。
(王様はいつも大盛り)
室内プールで
部活の練習をしていて友人が一言。
ライン線
 ラインナップして
 並んでください!!」
‥‥頭痛が痛くなるような重ね言葉で。
どんだけラインに並んでほしかったんでしょうか。
(なっちゃん)
ドライブ中、妻が
「あっ、木蓮(もくれん)!」
すかさずわたしが、
「どこれん?」
(みすたー)
天然で有名なAちゃん。
会社の別部署の人をほめたたえ、
「あの人って、
 便意のかたまり
 みたいな人だよねえ」
ええと、それは「善意」のこと?
ま、どっちにしても
その人ってのは我慢強そうだね。
(お尻だって笑って欲しい)
テレビの動物番組を見ていたときに
お母さんが、
「あぁ、あれ、シネラリだね」
‥‥?
大画面には、
透き通る流氷の妖精クリオネが!
笑いで全身の力が抜けたのは初めてでした。
(マミーぽこ)
先日の大学の講義でのこと。
日本の社会状況の変遷を説明していた教員が、
「この時代は大変めぐまらしい、
 いや、めぐまる、あれ?
 めぐるましい変化がありました。」
やっと言えた! という表情でしたが、
言えてません。
(ユウコ)
吹奏楽部の練習の時のことでした。
「1列目の人の数、何人だったっけ?」
突然先輩に聞かれ、慌てて、
「へっ、いちめつれ、
 じゃなくていちれつれ、
 でもなくていちめつれつですか?」
と言ってしまいました。
「‥‥もっとゆっくりしゃべっていいよ」
いーちーめーつーれーはー‥‥」
かなり恥ずかしかったです。
(舌が勝手に)
気の利いた冗談ひとつ言わない、
なんのおもしろみもない主人が
ついにやってくれました。
運転中、いつもは通らない道に入った時のこと‥‥。
「いきあたり、つきどまり?」
正解は「突き当たり、行き止まり?」です。
結婚して12年、
ようやく本気で笑わせてくれました。
(え? 今なんて)
おもしろい「言いまつがい」を知っているけど、
どうも、投稿する勇気を持ち合わせない。
そんなあなたを素敵な暗示にかけてあげましょう。
ワン、ツー、スリー‥‥はいっ!
あなたはいますぐ下の「投稿する」ボタンを押し、
身のまわりにあった「言いまつがい」を
だいたいの感じでタイピングし、
すかさず送信ボタンを押して投稿する!
どうです? 投稿したくなりました?
投稿経験者も未経験者も、
連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
どうぞよろしくお願いします。

イラスト:しりあがり寿


2007-11-12-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN