その1320

芸能人の名前、映画や本のタイトル、商品名、
曲名、番組名、キャラクター名‥‥。
世の中には固有名詞がごまんとあります。
固有名詞がたくさんあるということは
「固有名詞の言いまつがい」も
世の中にたくさん存在するということです。
たとえば、ほら、こんなふうに‥‥。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
以前付き合っていた人は、
小堺一機さんのお昼の番組、
『ごきげんよう』を
『ライオンですよ』
と言いまつがえました。
(モトサヤ)
旅行番組の老舗のような番組を姉曰く、
「『いい夢旅気分』」
(それじゃ行ってないし)
ドラマを見終わった娘が、一言。
ユースケ・サンタマリオ
 ってさあ‥‥」
ぴょーんって、とびはねて、
キノコとるんかいっ。
それで、ぐぐぐーんって大きくなるんかいっ。
(ひまこ)
家族でテレビを観ていると、
V6のイノッチ似の青年が出ていた。
それを見た母がひと言。
「この子、オニッチに似てるね」
‥‥だれ?!
(頭にサクラサク)
リリー・フランキー著作の
『東京タワー』がまだ発売間もない頃、
知人に自信たっぷりに
『東京フランキー』って本がさー」
などと言っていた。
(麻)
先日、書店でイッセー尾形さんのサイン会があり、
知人にそのことを伝えようとしたら
「イッセー尾形」さんの事を
「オッセーいがた」
と言ってしまいました‥‥。
(アンラッキー)
先日うちの父がテレビ欄を見ているときに母が
「今日のロードショー何?」
と聞くと父は
「今日の映画は
 『へぎつねコレン』だよ」
と答えていました。
『こぎつねヘレン』だよ、お父さん!
(やぁ★)
『不都合な真実』という、
社会派の立派な映画の話をするのに、
どうしても『不機嫌な‥‥』
はじめてしまうので、後が続きません。
(じんじん)
ドラマを予約しようと
DVDレコーダーで番組表を出した母。
『タモリのジャポニカロゴス』の時間が
いつもより長いことに気づき、ひと言。
「いつもより
 『タモリカジャポス』の時間が長い!」
(もひーん)
懐かしのアニメの話題で
盛り上がっていた時、妹が一言。
『スプーンおばちゃん』ってさぁ」
メルヘンが一気に下町風味に!
(えすぱーまみ)
ある日、友人と
『アンパンマン』の話で盛り上がっていたところ、
「チーズとバタ子さん」と言いたかった友人は
「バターとチズ子さん」
と言いまつがいをしました!
(女王)
息子の高校のサッカー部の顧問の先生が
「お前たちが『アンパンマン』なら
 俺はバターおじさんだ」
とたとえたらしい。
バターおじさんって?
(ジャム子)
家族でアニメを見ていた時です。
笛で人を操るシーンを見て父が
「『フレーメンの音楽隊』?」
と言いました。
私はすぐに
(フレーメン?
 まずブレーメンだけど
 よくあることだからいいや。
 でもブレーメンの音楽隊は
 動物たちだし‥‥)
と考えているうちに
一つのお話の名前が浮かびました。
まさか‥‥とは思いつつも父に聞いてみました。
「『ハーメルンの笛吹き』?」
すると父は「それそれ」と答えました。
その回答にわたしはしばらく大笑いでした。
(我が家族はすごいです)
以前、初めて
矢沢永吉氏の武道館ライヴに行きました。
コアなファンの方々が集まり、
会場が中年の熱気と歓声に包まれるなか、
私は「やーちゃ〜ん!!」
と叫んでしまいました。
周囲の方々の視線は怖かったです。
(むとう)
固有名詞に限らず、
あらゆる「言いまつがい」を募集中です。
そういえば、と思い出した方は
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』には
「固有名詞の言いまつがい」の
傑作選も収録されてますよー。

イラスト:しりあがり寿


2007-09-26-WED
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN