その1282
プルルルルル、プルルルルル‥‥ガチャ。
「はい、もしもし」
「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「いえ、違います」
「すいません、間違いました」ガチャ。
というのが、いわゆるふつうの間違い電話ですが、
当コーナーがお届けする「まつがい電話」は
ちょっとばかし、おもむきが違います。
なんといっても「まつがい方」がドラマティック!
そういうこともあるんだなあと
感心するようなエピソードばかり。
どうぞ、最後までのんびりお楽しみください。
携帯に留守電が入っていました。
「あっ山口さんですか?
 魚を5匹
 お願いしたいんですけど
‥‥
 よろしくお願いします」
どうも魚屋さんと思い込んでいた様子。
どうしよう‥‥と悩んだ結果
電話をかけまつがってますよ、
と教えてあげました。
(隣のお家は山口さん)
まつがい電話の話です。
「○○です。
 私、今度結婚することに
 なりました。

 式は北九州の△△であげるつもりです。
 ぜひ参加していただきたいと思います」
と、留守電がありました。
○○さんというのは、
うちの会社にも同じ苗字の人がおられて、
新人だったので結婚されているのかどうか
わからなかったので、ちょっとどきどきしました。
けど、他人でした。
(なあこ)
10年くらい前に、
家の留守電が入っていたので聞いてみると
「あの、こちら○丁目の△△ですけど、
 きつねうどん
 3つお願いします

と入っていました。2件目を聞いてみると
「先ほど電話した△△ですけど、
 きつねうどんまだですか?」と。
我が家の留守電は子どもの声で
ちゃんと名前まで言っているのに
なぜ気づかないんだろう?
このお宅は果たして昼食にありつけたのかと
心配になりつつ3件目を聞くと
「あらぁ、また留守電だわぁ。
 早くお願いしますよ
結局このお宅がその日の昼食をどうしたのか、
いまだにわかりません。
(モン吉)
朝、学校へ行く途中に
知らない番号から電話がかかってきました。
出てみると、
「○○ちゃん?
 忘れ物があるんだけど‥‥」
一瞬本当に忘れ物をしたかと焦りましたが
明らかに名前が違う!
まつがってたことを伝えましたが
お母さん、娘さんの番号はまつがわないで!
(忘れ物は机の上)
会社にある、
十何年も前に購入したレジスターに
貼ってあったシールの修理先に電話をすると、
一般家庭のおじさまが電話に出られて、
「この番号ね、
 昔はそうだったらしいんだけどね、
 今はウチの番号。
 その修理センターの番号はね
 ○○○−○○−○○○○」
って即答してくれました。
すごいです、きっと
暗記しちゃってるんだと思います。
(しぽ)
高校受験を控えた年のことです。
母の迎えで塾から帰る途中に、
携帯に電話がかかってきました。
知らない番号だったので、おそるおそる出てみると、
「おつかれさまで〜す!」
とものすごく元気な男の人の声が。
勉強でぐったり疲れていた私は知らない相手に、
平然と「どうもお疲れ様です」と答えていました。
すると相手がしゃべり出してしまい‥‥。
課長、今、○○さんと、××さんと、
 △△さんといるんですけど、
 今から来ませんか?」
「あの‥‥すみませんが間違っていますよ」
「あ、すみません。
 (同僚に向かって)
 間違えちゃったよ〜
電話の向こうはがやがやして、
笑い声が聞こえていました。
いい感じに酔っ払った大人の世界を垣間見ました。
(Cyan)
事務所にかかってきた電話に出ると男性の声で
「○○さんではないですか?」
「いえ、違いますが」
「○○さんはご存知ないですか」
「申し訳ありませんが‥‥」
変な電話だなと思い受話器を置くと
数秒後に同じ人からまた
「あの、そちらの電話番号は××ですよね」
「いいえ、うちは△△ですが」
「そうですか、すみません」
そしてその人からの3度目の電話に出ると
「やはりそちらの番号は
 ××です!」

「いえ、違います」
「いや、××ですよ、 今かけましたから」
というやりとりをした後、はっと気づき
「△△は代表番号で、複数回線ありますから
 なかには××の番号があるかも知れません」
と説明すると「きっとそうですよ」と。
納得してもらえたらしく
それ以降電話はかかってきません。
(ムキになって否定しました)
今、会社に電話がかかってきて、
知らないおじいちゃんから
「なんで『水戸黄門』を
 放送してくれないのか」

と言われました。
TBSと間違えたのだそうです。
おじいちゃん、本当に
『水戸黄門』見たいんだろうなー。
(鈴)
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イラスト:しりあがり寿


2007-08-19-SUN
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN