その1279
あっつ〜、だっる〜、ねっむ〜、
そんなときは、無理してシャキッとせずに、
元祖「言いまつがい」でも読んで、
ゆるゆるだらだらしてしまいましょう。
大丈夫、大丈夫、なんとかなるって。
読めば読むほど力が抜ける、
そんな不思議な長寿連載。
どうぞ最後までのんびりお楽しみください。
母の会社の支店長。
取引先に訪問時間を電話でご連絡。
「今から出ますので‥‥
 7時前後左右するかと思います」
いつ着くねん。
(真っ赤なトマト)
なんだかんだと
細かいヘマの多い娘(女子中学生)。
今日も今日とて何やらやらかした模様。
思い返しながら反省のまっただ中。
「ああっ、
 ほら穴があったら入りたい!
‥‥入れば?
(kura)
大学の後輩たちと
「生ビール派か、瓶ビール派か」
という話題で盛り上がったのち、
居酒屋へ行きました。
オーダー時に瓶派のヤツが
「ビール瓶、5本!」
‥‥何に使うねんな。
(キャブ)
いつも、陰ながら
多くの仕事サポートしてくれるA君。
そんな、A君を称えようと、
考えあぐねた結果の褒め言葉。
「A君って、ホント、
 火事場の相撲取りみたいよね〜」
そう、「縁の下の力持ち」+「火事場の馬鹿力」が
複雑に合体したのでありました。
「言いたいことは、なんとなくわかります。
 でも、火事場で相撲は危険です」だって。
(ひろ)
車の中で、私が運転をしながら
同乗していた叔父夫婦に
けっこうシリアスな話をしていた時です。
私「‥‥そうなんです。
  結局、怒りのシャチホコが
  私に向ってきたんですよね〜」
‥‥もちろん、私は
「怒りの矛先」と言ったつもりでした。
(ドリママ)
中学生のころの話。
私語がやまずホームルームが進行できなくて
いらだった担任の先生が
教卓を両手で叩いて一喝。
「あんたたち!もう
 中国三年生でしょ!!
全員の頭の中に銅鑼が鳴り響き、
「中国四千年の歴史」
という金文字が浮かびました。
くっ苦しい‥‥でも先生怒ってるし‥‥
一瞬の気まずい沈黙を経て、
最初に吹き出したのが先生本人。全員爆笑。
その後ホームルームは和やかに進みました。
(女子中2楽坊)
デパートの食料品売り場でのことです。
ホクホクに煮えたカボチャが
すご〜く美味しそうなので買うことにしました。
店員さんに
「このジャガイモをください」
と言ったら「はッ?」と聞き返されたので
今度はカボチャにを指さし大きな声で
「ジャガイモをください!」
と言いました。
店員さんに「カボチャですかぁ?」と
聞き返されて間違いに気がつきました。
日本人じゃない振りをして
とぼけましたがダメだったみたい。
(カボチャ大好き)
部品の電話受注の仕事をしておりますが、
アルファベットを間違えない為
「最初の『A』」「ジャパンの『J』」など
簡単な説明をつけて確認しております。
先ほど承った取引先の方は、
慣れていないらしくかなり緊張していたようで、
2番目の『E』‥‥じゃない
 イースト菌の『E』でもない‥‥」
と苦戦したうえで
カタカナのヨの反対の『E』
とおっしゃられました。
お気持ち、わかります。
(イングリッシュの『E』)
親知らずが急に痛み出した私。
食事もできない程の痛みに、
泣きそうになりながら歯医者へ電話しました。
「週末だから急に電話しても無理かもしれない」と
激しい痛みを抱えたまま週末を越す決意を
あきらめ半分で抱えていたところに、
「ちょうどキャンセルが出たのでどうぞ♪」
と天使のような一言。
ああ、これで助かったと安心して、思わず
「天は神を見捨てなかった!」
結局私は救われてない。
(U23)
あ、こういう話ならいろいろ知ってる、
というふうに感じたなら、
すかさず投稿作業へ移るべきではないでしょうか。
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ことのあらましを簡単に書き表し、
だいたいこんなもんかなと思ったところで
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イラスト:しりあがり寿


2007-08-16-THU
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN