その1166
ハロー、スーザン。
キミはジョークが大好きだったな。
また、アジアのニッポンから
愉快なジョークをたっぷり仕入れたので
キミにプレゼントするよ。
そう、現地じゃこれらは
「イイマツガイ」と呼ばれているらしい。
時として、以下に書き記したような
いくつかの文章のつらなりは
あなたに、愉快さというものを、
思い起こさせる機会になりうると、
しばしば、私は思ったからです。
じゃあ、最後まで、楽しんでくれ。
友人が初めて英検を受けた時の話です。
面接官の部屋に入る際に
「May I come in?(失礼します)」
と言うつもりが、友人は緊張のあまり
May I help you?
 (いらっしゃいませ!)」
面接官のおばさんには
普通にスルーされたそうです。
(ごろ太)
私のつたない英語で
アメリカ人の先生に質問中の出来事。
「How dose muscle attach on the bone?」
 (筋肉はどうやって
  骨にくっついているのですか?)
と質問したつもりで、
「How does キンニク
 attach on the bone?」
あ、キンニク、日本語です。
アメリカ人の先生は、はてな顔でしたが、
私は一人でこらえきれず、
ふっふっふっと笑ってしまいました。
(ヤマモタリア)
もう中2にもなるMくんは
数字を英語に書き換える問題で
「8、9、10」を
「Eight、
 night
 ten」
とリズムよく書いておられました。
(そいむまー)
中一のとき、初めての英語の授業で、
「身の回りにある英語」を発表しあっていた。
すくっと手をあげた友人は
「デェ〜ンキスタンド」
と自信満々に答えていた。
(発音は良かったな)
中学一年で英語を習い始めのころ。
先生の「窓は?」の質問に
全員で「ウインドウ!」と答えるところを、
友人が誰よりも早く、ひときわ大きな声で
「サッシ!!」
(テリーメン)
たった今妹がやらかしました。
夕食後、妹が
「アンクル(uncle)って
 おじさんかおばさんか
 どっちやっけ?」と聞いてきたので、
「おじさん」と答えました。
「じゃあ、おばさんはなんやっけ?」
と聞くので、また答えようとしたところ、
もう一人の妹が自信満々に
「ティンクル!」と‥‥。
きらきらですか。
(ちなみに小6双子)
中学の時、英語の授業で、
「風は『ウインド』、雨は『レイン』、
 では、霧は、なんていうかわかる人!」
と、先生が質問した。
皆が首をかしげる中、
成績優秀な男子生徒が自慢げに、
「はい! 『ノォ〜ム』です!」
と答えた。先生は笑いをこらえ、
「残念! 『濃霧』は、こうだね」
と黒板に書き、
「難しい言葉をよく知ってるね!」
とフォローした。
(英語は苦手)

英語の先生をしています。
授業では毎時間、
「Good morning, everyone!」
と呼びかけ、子供たちは
「Good morning, Miss Suzuki.」
という挨拶をしてきてます。
なのにどうして、テストで出した
「そのケーキは鈴木先生によって食べられた」
という簡単な受動態の文章を
「Suzuki sensei」で始めるのか!
そのあと、
「Suzuki sensei was
 
eaten by the cake.」って、
鈴木先生がケーキに食べられちゃってるし!
やめてー!
(スズキ・センセイ)

typhus=伝染病。日本語で「チフス」。
正しい発音を知りたくて
アメリカ人のJ君
(日本語はまったく話せない)に聞いた。
当然「チフス」ではわからないと思い、
「T-y-p-h-u-s」とスペルを説明。
すると、すかさず横にいたアメリカ人のG君
(大学で日本語を学んでいる)が
流暢な日本語で「チフス」と。
‥‥ありがとう。
いまだに英語発音がわかりません。てか何語?
(ドイツ語、元はギリシャ語らしいです)
HAHAHAHAHAHAHAHAHAH!!!!!!!
いやぁ、ニッポン人ってのは、
ほんとうに愉快な人たちだ。
キミも、こういう「イイマツガイ」を
知ってたらメールしてみるといい。
そうそう、ニッポンじゃ、
この「イイマツガイ」の傑作選が
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』という
2冊の本になっているらしい。
ぜひ、読んでみることをおすすめするよ。
それじゃ、またセバスチャンの店で。
デカいカボチャを見ると
ついポンポン叩きたくなる、ジミーより。
PS:
技術が進化するのは歓迎だが、
ケイタイ電話のボタンはオレには小さすぎる。

イラスト:しりあがり寿


2007-04-25-WED
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN