その2838
ごくふつうの日常を送っていた
ごくふつうの私のごくふつうの耳に、
ある日、とんでもなく
違和感のあるフレーズが飛び込んできた!
な、なんだって? そんなバカな! 
私は思わず耳を疑った。疑って、よかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
たしかに、そんなふうに聞こえるかも?
いや、まったく聞こえない?
おなじみ、「聞きまつがい」特集。
判断は読み手のみなさんにお任せいたします。
「言いまつがい」を投稿する
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同僚がカタログから選ぶ商品を
お寺暮らしにしたよー」
と言うので
え? 旅行とかも選べたのかなと思い、
「お寺暮らし?」と聞いたら
「は? オペラグラスだよ」。
(似てる)

隣の非常勤職員の方が、
3時のおやつの時間にお菓子を配っていました。
子会社作ったんで‥‥」
「えー、子会社ですか?!」
「いえ、子が1歳になったんで、
 いろいろご迷惑をおかけしていますので‥‥」
(ほかつ)

ちょっと具合が悪かった私に、
彼が囁くようにこう言いました。
「‥‥最初はグー」
なぜ、このタイミングでじゃんけん?
と考え気付きました。
彼は「大丈夫?」と聞いてくれていたのでした。
(925)

朝飯を食べながら、
ぼけっとテレビの音声を聞いていました。
ピアノコンサートの曲紹介で
1曲目はグリーグの叙情小曲集から
『孤独な
サクラエビ』と聞こえ、
ええっと思い番組情報を見直したら
『孤独なさすらい人』でした。
ある意味、『孤独なサクラエビ』も
叙情的なんじゃないかなと思いました。
(正雪も好き)

ジャズのCDをレンタルしました。
私の好きな『イパネマの娘』が
収録されていたので、
「わーい、『イパネマの娘』も入ってる〜」
と言ったところ、
高校1年生の娘が聞き返しました。
「何? 
板の間の娘?」
座敷わらしか!?
(まろんの母ちゃん)

大型台風が日本を通り抜けた数日後、
乗り換え駅のホームで
ぼんやりしていた私の耳に聞こえてきたのは、
「まもなく〜
 
台風9号が通過いたします〜
 ご注意ください」というアナウンスの声。
「え、また台風!? なんでそんな急に?
 なんでいきなりアナウンス?」
などと混乱してしまったのですが、
周りで慌てている人はなし。
そしてやって来ました‥‥「快速急行」が‥‥。
(各停しか乗らない)

会社のトイレで。
M子「昨日さ、実は会社休んで
   
芋洗い行ってたんだ」
私 「え? 芋洗い?
   掘るんじゃなくて、芋を洗うの?」
M子「‥‥エムアールアイ(MRI)だよぉ〜」
(まる)

家族で平城京跡を散歩していていました。
朱雀門を尻目に母がこう言いました。
白黒能登半島の博物館が‥‥」
白黒能登半島!? モノクロなの?
能登半島って、石川県の? と混乱して
「白黒能登半島?」と聞き返すと
「なにそれ! シルクロードよ!」と大爆笑。
悪いのは母の滑舌でしょうか、
私の聞き取りでしょうか。
(朱雀門の会)

「特殊な大学」
って何かと思ったら
「徳島大学」でした。
(特大)
「聞きまつがい」「言いまつがい」
その他、どのような「まつがい」でも、
ためらわず私たちにメールしてください。
「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましをだいたいの感じで書いて、
できたところで送信ボタンを押してください。
こんなちょっとしたエピソードでいいの?
と気にしてらっしゃるあなた、
そういうエピソードこそ、いいんです。
どうぞ、お気軽にご参加くださいませー。

イラスト:しりあがり寿
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2011-11-22
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN