その2788
そのことばが口から出た瞬間の
一瞬の違和感を忘れてはならない。
あるいは、そのことばを聞いた瞬間の
ドラマティックな胸騒ぎを刻み込むべきだ。
そう、それは「言いまつがい」。
わずか数文字のミステイクが
場の雰囲気をがらりと一変させる。
読むべし、元祖「言いまつがい」。
いや、そんなおおげさなものじゃないですけど、
今日も愉快なエピソードがそろってますよー。
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昨日、小1の娘を学校に送り出すために
ばたばた支度していた奥さんが、
なかなか支度の進まない娘に一言。
「早くコートはいて、靴下着なさい!」
そりゃあ無理だろう‥‥。
(お父さんはゆっくり出勤☆さっちゃんパパ)


大学生の息子の部屋をのぞくと
もうお昼近いのにまだグースカ‥‥。
「いつまで起きてんの〜っ?」
あれ? と一瞬思ったけど止まらず。
さらに続けて
「ったく、ゆうべ何時に起きたのよ?」
と。
「寝る」と「起きる」をまつがいました。
(威厳なき母)


まるで母のように口うるさい我が夫。
風邪をひいてたワタシが
フローリングの上を
裸足でペタペタ歩いていたら、
「足が冷えるから
 運動靴をはきなさいっ!」と。
(花色木綿)

夫が、あるサッカー選手の批判をしていて、
「だいたいあいつは、
 自分で自分のプレーの
 せばはばめている!」と断言。
(サムライJapan、だっけ)

新人さんが配属されてきたばかりのころ、
電話を取った彼女は元気に言いました。
「おつかれになっております!」
「おつかれさまです」と言いかけて、
あ、社外の人だから
「お世話になっております」だ、
と思い出したらしいです。
(ササキ)


バイト先での出来事です。
その日はとても混んでいて、
お会計を待つお客様も長蛇の列に。
そんな時、レジに入っていた
Tちゃんが高らかにこう言いました。
「お待ちのお客様、
 いらっしゃいませ!
「お待ちのお客様、
 こちらのレジへどうぞ」
と言うつもりだったらしいんですが‥‥。
丁寧語でありながら軽く命令口調。
(えりえり)


庭仕事を終えた父が、
「お腹空いたな〜、なんかないか?」
と母に聞いていました。
すると母は
シリカゲルは? 好きでしょ」
おいおい、それじゃあ、
父さんが乾燥するよ。
父は「‥‥シリアルなら食べるよ」
と困ったように言っていました。
(ライカ)

近所の肉屋での会話。
お客 「このカルビの
    味付けは何があるの?」
店員A「塩ダレと胡麻ダレです」
お客 「え?」
(聞き取りにくかったようで
 聞き返していた)
店員A「塩ダレと‥‥胡麻ダレ?」
(自信が無いみたいで、
 隣の店員Bに確認していた)
店員B「(塩ダレと)もみダレ」
店員A「もみあげ」
もう、なにがなんだか‥‥。
悪いけど姉と二人で大笑いしてしまいました。
(きょうこ)
みなさまの「言いまつがい」を
どうぞ遠慮なくお送りください。
どうすればいいかというと、
「投稿する」ボタンをクリックし、
印象深いその愉快なエピソードを
だいたいの感じで書いて
送信ボタンを押してくださいね。
それでは、また明日、この場所で。

イラスト:しりあがり寿
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2011-10-03
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN