その2705
あるところにひとりともうひとりがあって、
ひとりがもうひとりにひとこと言ったけれども
もうひとりはひとりの言ったことを誤解した。
けれどもたまたま返したもうひとりのひと言が
ひとりにとっては意味が通じることだったから
ひとりともうひとりの会話は
よじれながらもしばし続いた。
しばし続いたが、やがて破綻した。
そうです、それが「かみ合わない会話」。
ややこしいやり取りを
のんびりお楽しみください。
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インド人が経営してる
カレー屋さんのチラシをみていました。
私「そこのカレー屋さん、おいしいらしいよ」
母「でも、ご飯がないよ」
「ナンだよ」
母「何だよ! だよね〜」
私「いや、ナンだから」
母「何なのさ!」
母は私がナンのことを言っているのを
理解するのにしばらく時間がかかりました。
(ママはご飯好き)


少し大型の冷蔵庫に買い替えた時です。
レジで代金を払ったら、
配達はしないですね!」と言われて
私は慌てて、
「イエ、してください!」と言った。
こんな二階からどーやって
こんな物持って帰るの?
と思った瞬間気づいた。
配達は市内ですね」だったのだ。
私は笑ってしまったけど、
レジの人は笑わなかった。訓練されてるのかな?
(共に笑ってもらいたかった
 早とちりのおばさん)


まだ自分が保育園の時。
友達に「背中掻いて」と言われ、
何を思ったか紙とペンを持ち出して、
友達の背中を描いていました。
「違うよ! 背中掻いて!
「動かないで! 今描いてるんだから!」
このやりとりがしばらく続いたと思います。
(かきまつがい)

会社の友人たちとランチについて
話していた時のことです。
友「中トロ炙り丼がおいしかった!」
私「え、チュートラブリー丼?
友「うん」
それはどんな丼なのか、考え込んでしまう私。
笑いをこらえた別の友人が
指摘してくれてはじめて自分が
聞きまつがっていたことに気がつきました。
そんな丼あるわけない。
(とってもラブリー)

バスの中にお気に入りの傘を忘れました。
営業所に電話して傘の特徴を説明すると、
届いているようだとのこと。
電話口で小躍りしたのもつかの間、
係の方と、こんな会話に‥‥。
係「お名前は?」
私「山田と申します」
係「ああ、じゃあ違いますね。
  違う方の名前が書いてあります」
私「えっ‥‥」
係「『森様』という方の
  お名前のプレートが」
私「‥‥! ひょっとして
  モリハナエと書いてありません?」
係「ええ‥‥あーなるほど!」
(後日、無事に受け取ってきました)


大型スーパーのレジにて、
清算が終わりかけのときに、
私は旦那に持参した買い物バッグを渡して、
品物を入れるようにお願いしました。
そのとき、いきなり旦那が
「大きい靴買おう」と言いました。
「えっ、靴? そんな予定ないよ。
 聞いていないし!」と私は焦って、
レジでお金を払いながら、旦那に
「靴、買うの!?」
「ねぇ、なんで大きい靴買うの!?」
と質問攻めにしていたら、
レジのお姉さんがこらえきれずに
笑ってしまった様子。
「はてな?」と思っていると、旦那が
「僕、『大きく使おう』って言ったんだよ」
と。
我が家の買い物バッグは入れる品物の
量に応じて大きさを調節できるタイプなのです。
大きい靴‥‥よく考えてみれば、
そんなの買うわけないのでした。
靴はジャストサイズがいいよね。
(私の靴は23センチEEE)


同僚とのお昼休み。
韓国の女優さんはキレイやねー、という話に。
同僚「でも、ハン・スー
   整形だって噂やよ」
私「ゴメン。ハン・スーっていう人
  知らんわ」
同僚「‥‥」
‥‥「半数」ね。
(リトル)
こんなややこしい会話でもいいし、
もっとシンプルな「言いまつがい」でもOK。
みなさまからの投稿をお待ちしています。
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ことのあらましをだいたいの感じで書いて、
ほどよくまとまったところで送信してください。
あれこれ悩まず、どうぞ、お気軽に。
それでは、また明日、ここでお会いしましょう。

イラスト:しりあがり寿
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2011-07-12
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN