その2502
ある日、あるところで、会話があった。
AとBによる、何気ない会話があった。
その会話は、とくに問題ないように思えたが、
よく聞くと、微妙に「かみ合って」なかった。
しかし、AもBも、互いに
相手が自分の言ったことを
きちんと理解したと信じていたため、
その「かみ合ってない会話」は
「かみ合ってない」まま、しばらく続いた。
その一切合切をコンパクトにまとめたのが、
今日の「かみ合わない会話」です。
最後まで、どうぞ、ごゆっくりー。
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本格的カレー屋さんで目にした光景です。
隣の席の老夫婦がメニューのナンを見て
「これは何だろう?」と話していました。
インド人の店員さんを呼び、
メニューを指差し
「これはですか?」と聞くと
ナンで〜す」と。
「いえ、これは何ですか?」
と聞きなおすと
「ハイ、ナンで〜す」と。
この問答を3回繰り返したそうです。
(結局サフランライスにしてたね)

息子が修学旅行から帰って来た時の話です。
私 「バスガイトさんは
   なんていう名前だったの?」
息子「市丸(いちまる)さん
私 「103? 違う違う!
   バスのナンバーじゃなくて
   ガイドさんの名前!」
息子「だから市丸さんだって!」
私 「103なんて名前、
   あるわけないでしょ!」
息子「だからそういう名前だって!」
私 「あんたバカじゃないの!
   数字と名前の区別もつかないわけ?」
息子「だから漢字で市丸だって言ってるだろ!」
と噛み合わない会話が続いたあと、
気づいた私は大爆笑でしたが
息子はしばらく口をきいてくれませんでした。
(こめこめ)

先日、買い物に行こうと支度をしていたら、
高校生の娘からあることを頼まれました。
娘「写真、買ってきて」
私「写真?」
娘「そう、写真」
私「誰の?」
娘「私の
私「どこにそんな物売ってるの?」
娘「コンビニでも売ってるよ」
私「あんた、いつからそんな
  アイドルみたいな事してんの?」
娘「‥‥いや、アイドルなんてやってないし、
  Bの写真が欲しいだけだし」
私「B? B'zの写真?」
娘「‥‥Bのシャープペンシルの芯」
私「シャーペンの芯の事を、
  今は写真って言うの?」
娘「シャー芯!」
ブルセラじゃあるまいし、
個人の写真を扱うコンビニの存在を、
一瞬でも信じた私が馬鹿でした。
(offside)

彼「犯人は出てきたよ」
私「え?」
彼「だから、犯人は出てく」
私「何の犯人?」
彼「? 9時半には出ていくよ」
(AKARU)

昨日、合コンに誘われて、
来るメンバーの話に。
「そのうちの1人なんか超個性的だよ、
 家で風船つくるの!」
「えっ! どうやって?
 っていうか家で作れるもんなの?」
「聞いたけど、よくわかんなかった」
「すごいね‥‥」
「一回持ってきてくれて、食べたんだよ」
「はっ?! 大丈夫だったの?」
「結構美味しかったよ」
「‥‥食べれるの?」
「上手だったよ」
その後、風船ではなく燻製だと判明‥‥。
あー、ドキドキした。
(Bt)

もう何年も前の事ですが、
テーブルの上にあった千円札を見て、
父が「これは誰のだ?」。
すかさず、姉が
It's mine(私のもの)」。
まさか英語でくるとは思っていなかった父は
「いや、1万円じゃない、千円!」。
(ヨウコ)
どのようなエピソードでもOKです。
私たちにそれを教えてくださいな。
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毎日ばたばたしてると思いますけど、
どうぞ、ごゆっくりーーー。

イラスト:しりあがり寿
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2010-12-21
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN