その2424
たった数文字の、いや、
わずか一文字の「言いまつがい」でさえ、
そこに居合わせた一同を
爆笑の渦に巻き込むことがある。
ネタの仕込みも、努力も、推敲もなく、
ただ数文字の「言いまつがい」が
大勢の気持ちを愉快にさせる。
やっぱりそれって大したことかもしれない。
さぁ、元祖「言いまつがい」。
今日も愉快な話が適度にそろってますよー。
「言いまつがい」を投稿する
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胆石が見つかり入院が決まった母。
「ほら、あれで見えたんだって。
 ‥‥透視?
いや、エコーだと思う。
(霊能者)

先輩の子供さんの
卒園式の話をしていて、
かどのはれでですねぇ」
と言いまつがってしまいました‥‥。
「晴れの門出」です‥‥。
(おはな)

高校の運動会のときのこと。
競技も全て終わり、
締めは校長先生のお話。
温厚で生徒からも好かれていた
校長先生は、にこにこと話し始めた。
「今日は皆さんが
 跳んだり跳ねたり縮んだり
 しているのを見ていて‥‥」
先生、縮んだ覚えはないですが‥‥。
跳ぶも跳ねるも同じようなもんだし。
(先生は益々人気者になりました)

友人が「長い話になるけど、いい?」
と言うので、私は「やだ」と言うと
「じゃ跳躍して話すね」と言った。
彼女は飛びながら話した。うそ。
「省略」の言いまつがいでした。
(まりこ)

今日、正直早く帰りたいと思いながら
残業していたんですね。
課長が先に帰る事になり、
「お先に失礼しまーす」と言って
と帰りかけた時、つい私も、座りながら、
「お先に失礼します」
と言ってしまいました。
そこはお疲れ様でしょ!
と先輩に爆笑されました。
(業務用ココア)

学校の休み時間に友達と
欲しいジーンズについて話しているとき
「ほら、あれ。裾が広がってるやつ!
 あれ、なんだっけ?」
ペットボトルだろ」
と言った瞬間
「ベルボトムだよっ!」
と突っ込まれてしまった。
(シロちゃんのお兄さま)

私の利用する通勤電車は、
都内でも屈指の混雑具合。
朝のラッシュ時には、
「奥へとおつめください」と
毎回停車の度に車内アナウンスが入ります。
先日の雨の日。
いつもに増して、電車はパンク状態。
そして、遅延。
そんな日でも、停車ごとのアナウンス。
「車内、大変混雑しております。
 ご乗車のお客様は、
 車内奥の方にお詰めください」
だれもが、もう無理! と思った瞬間。
「えー。ご乗車のお客様。
 車内奥のほうに、
 お詰めなさい。
 え、あ、お詰めください」
聞いていた乗客の顔が、
皆ちょっとはっとして、
なぜか少しずつ詰めだす事態に。
(駅員さんも車掌さんも大変ですね)

母はマツモトキヨシの話をするたびに
「きよしです‥‥」
と芸人さんのひろしの真似をします。
何度訂正しても、毎回必ずやります。
故意でなく、
本気で毎回まつがえるんです。
(ふいづ)
どういう種類の「言いまつがい」でも
おそらく私たちは受け入れる準備があります。
あれこれ悩まず、まずはサクッと
「投稿する」ボタンを押してみましょう。
あとは、印象深いそのエピソードを
簡単に書いてメールするだけじゃないですか。
ほら、ほら、簡単だったでしょう?
つぎの投稿もその調子で、どうぞ。
それでは、また明日、このページで!

イラスト:しりあがり寿
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2010-10-04
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN