その2406 よどみなく流れる会話に 気持ちよく身をゆだねていたところ、 意識ががくんとバランスを崩した。 え？　いま？　たしかに？　ふふふふふ。 ほんとだ。やっぱり。あはははは。 そうです、そんな感じで、 あるとき、私たちのありふれた日常に 不意に現れる「言いまつがい」。 どんな人でも、きっと何度かやらかすはず。 ご存じ、元祖「言いまつがい」、 最後までどうぞごゆっくりー。

うちの奥さんが言いました。 「（パートの）○○さんが 　へっぴり腰で休むって。 　痛くて歩けないんだって」 ‥‥？　それってぎっくり腰じゃん！ 違和感なくて聞き逃すところだった。 （けんぶた） この前、父が、 コンビニで買い物をした時、 店員さんがレジで金額を言おうとして 「えーと、1時20分になります」 と時間を教えてくれたそうです。 父も笑っては失礼だと思って 必死でこらえたそうです。 （なみなみ） 英語の先生が、 「ＡとＢ」を 「エーとブー」と読んだ。 本人も大ウケだった。 今でも思い出すと笑っちゃいます。 （葵） サッカー好きのオットと テレビで高校野球を見ていた。 ホームに滑り込むランナー。 タッチアウトか？ 審判は「セーフ」と。 リプレイを見たオット、 「今のはキーパーが悪い！」 あ‥‥キャッチャーね。 （あたこ） 今日のおかずは焼きサンマ。 大根おろしも用意したし、箸も並べたし、 あとはやっぱりビールだよね、 と思い母に聞きました。 「ビールあったまってる？」 冷たいのならあるよ、 と冷蔵庫から出してくれました。 冷たくていいです。冷たいのがいいです！ （nao） 昨晩のこと。 キッチンに立つ私の足の下。 長いキッチンマットがよれていた。 直そうと屈んだ旦那が一言。 「浮いて」 「（足を）浮かせて」と 「（足を）どかして」が混ざったらしい。 （浮けないYO!ちかティ） 先日、カリフォルニアにいる 友人のキャンパスを訪ねました。 まるまるひと山が大学のキャンパス！ 森の中に校舎と寮が点在し、 キャンパス内をバスなしでは 移動できないほどの大きさでした。 その興奮を彼氏に伝えようと発した一言。 「東京タワー何個分だろう！」 すぐさま「東京タワー何個分って広いの？」 と突っ込みが。 「東京ドーム」と言いたかったのです。 （数字のモノサシが必要だ） 「言いまつがい」を読んでいる最中に、 母から電話が。 「あんた、バッグ使う？ 　扉がいっぱいついてるやつ」 「‥‥‥‥扉じゃなくてポケットね」 20年以上同じような会話をしていれば、 この程度の言葉は簡単に理解できます。 （akane） 父「最近白髪が増えてきてな〜」 母「お父さんも 　　苦労が足りないんだね」 ‥‥苦労してる、と言いたかったらしい。 （お魚くわえた飼い猫）

あなたの「言いまつがい」を 全国のみなさんがお待ちです。 どうぞ心に残るその「言いまつがい」を 「投稿する」ボタンを押してご投稿ください。 だいたいのところを適当な長さで書いて メールすればそれだけでＯＫです。 あれこれ悩まず、軽い気持ちで 書きはじめてみてはいかがでしょうか。 それでは、また明日、お会いしましょうー。 イラスト：しりあがり寿

2010-09-16

HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN