その2380
「まつがい」だらけの人生は
ちょっと困るかもしれませんが、
まったく「まつがい」のない毎日よりも
多少「まつがい」のある暮らしのほうが
いろいろたのしめるかもよ?
小さな「まつがい」を全国の
読者のみなさんと共有してたのしもう。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
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お風呂あがりのこと。
耳掃除をしようと綿棒を手にして、
鼻の穴へ‥‥
うわっ! 鼻がもぞっとする!
と感じて、初めてまつがいに気づく自分。
(くしゃみは出なかった)

洗面所に
玉ねぎドレッシングがおいてありました。
今日確かに買ってきたのですが、
どこでどうなったのかわかりません‥‥。
(ひかぽん)

たった今、やってしまいました。
仕事前の一服をしようと
勢いよくミルクティーの缶を振りました。
目の前にミルクティーが飛び散りました。
さっき確かにプルタブを
開けたんやった‥‥。
しかも開ける前にしっかり振ったんやった‥‥。
(まこ)

先日、うちの会社の同僚が
紙パックのジュースを飲もうと
側面のストローをはがし、
激しくシェイクしておられました。
ストローのほうを。
(シェイクしまぶくろ)

25年ほど前の頃の話です。
免許取り立てで新車を買ったばかりのわたしは、
同じく免許をとったばかりの友達を誘って、
女同士で日帰りドライブに行くことにしました。
運転が楽しくてしかたないわたし達は、
地図を頼りに伊豆半島を一周したその帰り、
真夜中に湘南を走らせ、そろそろ鎌倉という頃、
やけに暗い場所に出ました。広めの道路で、
道は明るく照らされているのですが、
道路の両側にはお店や
家の灯りひとつないのです。
「さすがは古都、みんな早寝早起きなのね」とか
「敷地が広くて
 道路から家が見えないのかも」とか
話し合いながらしばらく走り続けていたところ、
いきなり道が広くなって、
しかも
バイクと車と
人がいっぱいの場所
に出てしまいました。
それも、そこにいたのは剃り込みを入れ、
革ジャンや派手なツナギを着た
兄ちゃんばかりでした。
そして、道は行き止まりなんです!
あまりの事にボーゼンとした友達とわたし。
近付いてきた兄ちゃんを怖いと思うヒマもなく、
「ここはドコっ!」と叫んだのです。
眉毛のない、ひときわ怖い兄ちゃんが笑いながら
そこがドコなのか教えてくれました。
なんと、わたし達はいつの間にか道をはずれ、
江ノ島に来てしまったのです!
ここは駐車場で、その人達は所謂ゾクの方々で、
つまり集会をなさっていたのでした!
あわてて引き返そうとしても
周囲は車がいっぱいで、免許取り立ての2人、
ぶつけないでUターンする自信はありません。
もし、大事な車にキズでもつけたなら、
若い女が2人、
どんな目に遭わされるかわかりません。
戦々恐々としていると、
その眉毛ナシの兄ちゃんが
「あっちにケツ入れて回れ」と
こちらに指示をして、その辺にいた人を
「オラおめぇら邪魔だよ」とどかし、
「オーライオーライ」と誘導してくれたのです。
おかげで無事に戻ることができました。
来た道を戻りながらわたしと友達はお互いに
「なーにが『さすが古都』よ、
 まわり全部海じゃないの」
「そっちこそ敷地が広いとか
 なんとか言ってたじゃない」
「そりゃ広いわよ海だもの。
 暗くてあたりまえだっての!」
「灯りがあったら、そりゃイカ釣り船だよ!」
と責め合いながらも大笑いしたのでありました。
(花色木綿)
いや、最後の話は、かなり強烈。
そして大作。どうもありがとうございます!
さて、この膨大なアーカイブに
あなたの「まつがい」を加えてみませんか?
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できたところですかさず
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いろいろ考え込まずに、
軽い気持ちでご投稿くださいね。
それでは、また明日ー。

イラスト:しりあがり寿
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2010-08-21
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN