飯島食堂へようこそ。おでかけ編 キッチンツール選び、ごいっしょに 重松清さんと、かっぱ橋。
かっぱ橋道具街とは
LIFE
その4 専門店は楽しい!@ドクターグッズ、ヘンケルス
飯島 (移動しながら)
あのメニュー表、いいですね。
重松 こういう看板系のお店も、
ちゃんとあるんだね。
(しみじみと)いやぁ、何か、いいねえ。
── 面白いですよね。
飯島 わたしの仕事だと、
新品だときれいすぎるから
展示して陽に焼けてるのをください、
とか言って買うことがあるんです。
撮影とかで必要になることもあるんですよ。
重松 ある程度使い込んだ雰囲気があるからだね。
飯島 (製菓器具の店の前を通りかかり)
重松さんはお菓子は作られないんですか。
重松 俺、お菓子は作らない。
たまにかみさんや娘が作るけど。
(古そうな自動販売機をみつけて)
あ、コーラの自販機!
飯島 ああ、いいですね。
これも売り物のようですね。
── (値札を見て)高っ!
これきっと本物のヴィンテージのようですね。
重松 ここはバーとかを開く人が
揃えに来るお店のようだね。
お店を始めようと思う人は、
まず、とりあえずここに来れば。
── できちゃいますね。
飯島 かと思うと、
スーパーの買い物かごを
売っていたりして。
重松 これはね、俺、通販で買って持ってるんだ。
本を入れて、移動するときにね、
底、抜けないし。
飯島 そうですね。
車にも、そのまま入れればいいんですものね。
重松 そうそうそう。
── さて、「ドクターグッズ」につきました。
重松 セレクトショップ?
── そうですね。
お洒落系の厨房機器屋さんです。
こちらは「ドクターグッズラボ」といいまして
もう一軒「ドクターグッズ」というお店もあります。
輸入キッチン用品や家電が豊富です。
重松 あ、ほんとだ。
飯島 このちっちゃい圧力鍋、可愛い!
お店の人 こんにちわ。いらっしゃいませ。
飯島 かわいいものが多いですよね。
これはクレープを焼くフライパンですね。
重松 お洒落テイストの中華鍋もある。
飯島 緑のとかちょっと可愛い。
── 巨大な電動の
ミキシングボウルとかありますね。
飯島 わたし、持ってますよ。
ピザとかパンの撮影で
必要になることがあるので。
── へぇ!
スターバックスとかにある
フローズンドリンクをつくる器具だ。
飯島 わ、18万もするんですね。
── 業務用ってすごいなあ。
重松 ペッパーミルも、
いろんなのがあるよ。
いいなぁ。
飯島 プジョーのペッパーミル、
いいですよね。
── フランスの車のメーカーの
プジョーなんですね!
重松 あの会社は歯車系に強いんだね。
── コーヒーミルもあります。
飯島 プジョー、おっきいものから
小さいものまですごいですね。
それにしてもわたしは
ちっちゃい圧力鍋が気になって。
すごいいいなぁ。
2人ぐらいだったら
このぐらいでちょうどいいんですよ。
重松 うん、うん。
飯島 ちょっと角煮とかもできるし。
── ここ、たのしくて切りがないんですが、
そろそろ行きましょうか、
飯島 おじゃましましたー。
重松 (通りを眺めて)そうかー。
みんな、この街で揃えてたのか!
── ほんとうに好きな人は
かっぱ橋、来るでしょうね。
楽しいですもん。
重松 日本全国から来るだろうね。
ないもんね、他に。
飯島 出前のおかもちだって売ってるし、
巨大な蒸し器もあるし。
重松 面白いねえ。
── 金物屋さんもいいですねえ。
飯島 ここ、包丁屋さんです。
── あっ、ヘンケルス。
飯島 ちょっと包丁を見ていきましょう。
── はい。
── ヘンケルスショップ。
包丁屋というよりヘンケルスの専門店ですね。
お店の人 いらっしゃいませ。
重松 おお、洋包丁、木なんだ、柄が。
やっぱり金属で一体化したのよりも
柄(え)があった方がいいな。
三徳包丁が1個あると何とか、とりあえず。
── 料理が始められる。
飯島 そうですね。
1本買うなら、長さがあるといいですよ。
長い包丁は、重さがあるので、
キャベツの千切りとかがらくなんです。
力を入れすぎなくても、
落としたらそのまま切れていく。
包丁は、おっきいのって便利なんです。
お店の人 よろしかったら限定のものもございますので。
飯島 限定って何ですか?
── 和包丁みたいですね、何か、まるで。
お店の人 この MIYABI っていうシリーズは、
和包丁の柄に洋包丁の刃を付けたような、
そういうシリーズなんです。
一同 はあー!
お店の人 こちらは、日本のプロのシェフに向けて
作ったシリーズです。
一同 へえー!
お店の人 しかも、このブレードが
スペースシャトルに使われるような材質なんです。
一同 おおーっ!
お店の人 ただ切れ味的には
日本で作ったものの方をお奨めします。
日本で作った刃の方が切れ味はいいんです。
重松 おー。
お店の人 日本の工場で作った中でも、
ひじょうに特別な材質のものです。
真ん中に、あの、ひじょうに硬度が高い
材質のステンレスを用いてまして、
それにステンレスとニッケルを順番に重ねていって、
片側、33層、真ん中に硬い材質を1枚、
こちらにも33層。
全部で67層になったものを磨いて、
この波の模様を出しているんです。
重松 へえー。なるほど。
飯島 これはもう、出るものなんですか?
お店の人 はい、磨いて出すんですね、この模様を。
真ん中の刃の部分が硬度が高いので長持ちしますし、
鋭い切れ味が長く続くという。
飯島 うん。
重松 長さってやっぱり大事なんですか?
お店の人 仕事でお使いになるような方ですと、
こういう24センチとか27センチという、
やっぱり長いものをお使いになります。
重松 なかなかこれだけしまえる場所って
ないよね、一般にね。
飯島 そうですね。
── (笑)。
重松 普通の方で18センチぐらいですか?
お店の人 そうですね、18から20、
21ぐらいまでじゃないでしょうか。
重松 飯島さん、長い方がいいの? ベター?
飯島 私は長い方が使いやすいです。
みじん切りも、肉とか切るときとかも。
お店の人 そうですね、はい。
スライスしたりするのには
やっぱり刃渡り、長い方が
スライスしやすかったりしますよね。
重松 重さってやっぱ大事なんですか?
お店の人 やっぱり、その使う方のお好みなんですけれども、
軽くてたいへん売れているものもございます。
ただ重い方がその重みで刃はすっと入っていきますね。
重松 あとね、たとえばドイツの人と日本人で。
お店の人 ええ。
一同 (ひそひそ)
ふふふ、重松さん、
取材モードになってるね。
重松 特に女性とかさ、
手の大きさがやっぱ違うじゃない?
これってわりと関係あるんですか?
たとえば日本用にちょっと小ぶりにしてるとか。
お店の人 いえ、そういうわけではないです。
特にドイツ製のものが
握りが太いわけではないんですね。
重松 そんなに、こう、ナーバスに
考えることはないんですね。
お店の人 これ、ちょっと太めなんですけれども、
人間工学に基づいて握りやすいように
この形にしてあるんですよ。
重松 あぁ、なるほどね。
あとですね、こういうのって、
サウスポーのものってあるんですか?
右左で違うんですかね?
お店の人 厳密に言えば、両刃のものも
右利き用、左利き用があります。
厳密に言えば、です。
重松 あり得るよね。
お店の人 しかし実際のところは、
両刃のものは利き手がどちらでも
使っていただいて全然問題はありません。はい。

(ヘンケルスで熱心に取材中ですが、
つづきまーす!)

訪れたお店はこちら

ドクターグッズラボ
東京都台東区松が谷2-1-13
http://www.dr-goods.com/realshop/

ヘンケルス プロナイフセンター東京
台東区松が谷2-12-1
http://www.kappabashi.or.jp/shops/108.html


2009-11-27-FRI


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