ユラール、インドへ行く
ユラールのロンTとパーカ
〜ユラール、インドへ行く〜

あなたの「そでぐちポケット」、
もう編まれはじめています!


ホボンジュール! ハリーです。

今日は「ユラールのパーカ」の
「そでぐちポケット」についてです。
「そでぐちポケット」のはじまりは、
「ジャンパーのそで口を、そのままポケットにする」
という発想でした。

じゃあ、それをほんとにつくるとしたら、
どうするんだろうと考えたとき、ぼくらは、
「きっと『そで口に似たもの』をつくって、
 パーカにくっつけるんだろう」
なんとなく、そんなふうに思っていました。

ところが、です。
どうやらそうではないようなのです。
なんと、「そでぐちポケット」は、
本物のジャンパーのそで口をつくっている工場が、
本物のジャンパーのそで口をつくる手法で、
本物のジャンパーと同じものを、

つくっているんです!
どわ!

まさに、
「そでぐち」による「そでぐち」のための「そでぐち」
であります。

これ、いったいどんなふうにつくってるんでしょうね?
ちょっと興味がありませんか?
というわけで、わがパーTチームが誇る精鋭ふたりを、
現場に派遣してきました。
それでは、おふたりさん、よろしくどうぞ!


にっこり笑顔で「ナマステー!」
ばっちりスマイル「ホボンジュール!」
挨拶しっかり「ほぼにちわ!」

世界の言葉で挨拶もだいぶん板についてきました。
これで、どこに出かけていっても大丈夫。
いつものお相手ハリーから
そんな「OKサインでGO」が出たので、
ユラールのパーカのスペシャルパート、
THE「そでぐちポケット」の秘密に迫るべく
群馬県の桐生市まで行ってきました〜。
担当はお調子者乗組員代表
ゆーないと&アロハ・トミタでっす。

おっとっと、みなさんに言わなければならないことが。
実は、今、まだ販売期間中ですけれども、
ここだけの話、実は、あ、あ、ああのぅそのぅ・・・
もう、「そでぐちポケット」は
編み始めてるとです!!!

ヒロシです。

っておいおいおいおい!
だってだって、まだ販売中だし、
限定5000枚ってことで枚数わかってるからって、
もう編み始めちゃってんの??
余っちゃったらどうすんのさ!!
いいんです!
少しでも早くみなさんのお手もとに届けたいのよ!!!
余ってもいいの!
もしもの時は、
あたしがそれで腕カバーをたくさん作るから!

上野駅でセレクトしたおいしい駅弁を食べて、
ごきげんな落語を聴きながら(トミタのみ)
電車で2時間弱。
「思い立ったら吉日」派のわたしたちは、
お目当ての「中島メリヤス」さんに
とうちゃーく。


おお、なんだか、歴史を感じさせる工場だわ!
これぞまさに工場の中の工場。工場of工場ね。


まず目に入ってきたのは、
へんてこな鳥みたいな、
蝶々の飛び途中みたいな形の数々。
・・・
なんだろ???
戸惑うアロハ&ゆーな。


これはズバリ、ポロシャツの襟ですよ!!

はてはて、今日は「中島メリヤス」さんの
中島さんと、尾澤さんにお話を伺いました!
お二人はなんかやけに仲が良いなあ〜と思っていたら、
なんと幼稚園の頃からの同級生!!!
そりゃあ、やけに仲がいいわけだわ。
恐れいりました。

「中島メリヤス」さんの歴史は、
昭和23年から、
その頃は今のものとは全然違う、
当時のスキーウェアや、
フライトジャケットなどの
ローゲージ(わりとざっくりしてるもの)な付属もの、
(まさに今回の「ユラールのパーカ」の
袖口ポッケと同じ物!ズバリ!!)
を専門にしていて、
後からポロシャツの衿とか、
ジャンパーの衿、袖のような
ハイゲージ(きっちり編まれてるもの)ものを
始めたそうです。
伝統あふれますねーーー。

さてさてお待ちかね、
「ユラールのパーカ」の「そでぐちポケット」は
どうやって作られているのでしょうか!?

これは、フライトジャケットの袖と同じ手法で、
真ん中が「ストレートあみ」、
両はじが「あぜあみ」という
編んだ部分が広がっていく編み方で、
それぞれのところで何目編むか、
どのような固さにするかを、
昭和46年から使っている古い古い機械で、
なんと一つずつ手で設定してるそうな!
うわ〜お。今どき手で設定なんですよ。
超経験と腕が必要ですね!!!
ドライバーで調節するときは、
そのゴッドハンドでドライバーを半分左にまわして・・・
ひっぱりが強ければ全体が固くなるし、
ひっぱりが弱ければ柔らかくなるし。
触れたときの感触とか、のび具合とかに、
結構気を使ってくださってるんですってえ!!
そりゃあ気持ちいいわけだわー。


真ん中部分が設定をするところ。


高速回転のため、ぶれていますが、
かぎ針の棒みたいなやつが、くるんくるん回転して、
編んでいます!!


しかもしかも、
糸はポロシャツの襟元とかに使われている
テトロンというやつ50%、綿50%で、
肌触りが綿に近いのも特徴だけど、
なんてったって最近流行の「吸水速乾」型を搭載!!
つ・ま・り、肌触りがよくて、
あったかいけど、むれない。

これは、重要ですよーーー。
この「そでぐちポケット」に入れて、
あったかいのはいいけど、
むれちゃったら、まとわりついて気持ち悪いものね。

では、その昭和46年から使っているという、
おじいちゃんマシーンをお目にかけましょう!!
じゃじゃじゃーーーん。
これが、小さい丸編み機、
通称「小丸(こまる)」です。


「小さい丸」と書いて「小丸」さんです!!
上の黒い三角みたいなやつが、糸ですね。


むむむ!よくわからない!!
このマシーンを、中島さんは
「リリアンのでっかいやつ」と教えてくださいました。
それでわからなければ、
「かき氷機のすごい古いやつ」
っぽいかも!!さすが、プロですね!
よっ!たとえ上手ぅ!

そして、その小丸ちゃんから・・・
どぅるるるるるぅぅぅ〜〜〜んーーー
って、長いものがぞろぞろ出てきてるぞ!!
これが、これが、我々のポッケになりますのでしょうか!?


どぅるる〜ん。
べろべろ〜〜〜〜ん。



どっさり!これはまだ1本につながった状態で、
後で、手作業で尾澤さんたちが
一本一本切り離していきます。


黒い!黒い!!黒いにょろにょろ!
まさにコレはブラック・チャコール用の
「そでぐちポケット」が!
今まさにどんどん製作中です。
作業は明るいビルで起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだ!!!


小丸ちゃんったら、ご高齢なだけに、
メンテナンスもちゃんと定期的に、念入りにやらないと、
糸くずがつまっちゃったりしてすぐ止まっちゃうらしい!
コンピュータじゃないから
自動制御とかができないんだってえ!!
だから、作業中は、人が横についてないとダメだとか・・・
だから、一晩中動かしておくなんてことは
もちろん出来ないから、
一台で一日に作れる本数って限られてきちゃってる。
・・・ということは???
「やっぱり納期が心配です・・・」
と、尾澤さん。
あっちゃちゃ〜〜〜すみませんー本当にすみませんー。
申し訳ないですー。すみませんーーー。
「まあ、いざとなったら徹夜で
 『小丸』たちのそばについて、
 がんばりますよ!」


ああああなんてありがてぇお言葉じゃーーー!

ありがとうございますーありがとうございますー。

メルシーボクゥー!!
ナマステーー!!



肌触り快適、製作快調、納期快諾!!
ユラールのパーカの心臓部とも言える、
「そでぐちポケット」は
このように作られているのでした。
実際にびゅんびゅんがんばっている
「小丸」たちを見ると、
より愛着がわいてきました。
パーカを着たらいつもにも増して
ポッケに手を入れたり出したりしちゃいそうです。
11月下旬にパーカが届いて、
ポッケに手を入れる日をどうぞお楽しみに!

それでは、本日のお相手は
ゆーないと&アロハ・トミタでした。

ナマステー!!

2004-09-25-SAT

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