HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
タヌキの神様
イラストレーション:石井聖岳
解説

個人名が出てきて申し訳ない。
山下達郎は現実にも時々話題となる。
それほど親しいわけでもなく、会うことも殆どないが、
潜在的に気になる存在なのだろう。
その昔、音羽のLDKスタジオにフラっと現れ、
ぼくが黙々とやる「打ち込み」の作業を、
彼も黙々と見学して帰っていったことがあった。
70年代では「はらいそ」というぼくのソロ・アルバムが、
前回の「泰安洋行」というLPと随分音が違う、と
遠くの方で言っていたらしい。
最近ではぼくのスタジオが96kHz対応の
最新システムにアップ・グレードした際、
これまた人づてに「自分は48kHzが良い」と
山下君が言ってることを知った。
そうだろうな、と思う。
このように、音に関することで何かと耳にする
希有な音楽家でもある。
ところで埋もれている「極北の音楽」とは、
70年代に山下達郎、佐藤博、吉田美奈子、
矢野顕子らの協力で製作した、
「リンダ・キャリエール」という
クレオールの女性歌手のアルバムが
没になったことに関係がありそうだ。
没になるというのもこの世界ではよくあることなのだ。
特にこのアルバムは楽曲の出来が素晴らしかったので、
そのうち掘り起こされて日の目を見るに違いない。


このごろのハローミ

数年前、身体が心配になって
某有名大学病院の検査を受けにいきました。
結果はおおまかに言えば運動不足。
「ダルイので運動できない」のか、
「運動しないのでダルイ」のか、
ぼくの深い考えを以てしても解決しそうにない問題です。
ともかく頑なまでに運動しない。
でも最近は
ロデオみたいな健康マシンに乗ってるだけ、
というのは自分に向いてると思い始め、
通販で買うような買わないような、
曖昧な気分です。


2006-11-02-THU
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