HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
タヌキの神様
夢を見た・・・

狸の里のバンガローに
M子ちゃんと遊びに来ていたのだが、
帰る日のことだった。

あばら屋風バンガローを出て、
二人でその前の道をウロウロしていたら、
そこを通りかかった狸の神様に見られたのだ。

赤い模様の入った「おべべ」を着ていて、
古い漫画に出てくるようなタヌキが、
それはそれは静々と歩いてきたのだ。



我々を見たそのタヌキの神様は、
クルっと踵を返して仲間のいる森の広場に戻って行き、
「エー、わたしはタヌキの神様である。
 今、タヌキの子供らが人間界に出世した姿をみた。
 喜ばしいことだ」
・・・というようなことを
森の動物たちに演説をしていた。



そうとは知らずぼく達は、
おしっこがしたいので、
さっきまでいたバンガローの部屋に
ぼくが先に行くことになり、
そこの古びた洗面所で用を足す。

しかし何を思ったのか、
ぼくはベッドにもぐりこみ、寝ながら放尿した。

した後でイケナイことをしたと反省し、
シーツにしみ込んだおしっこをペーパーでふき取るが、
沁みになったのは取れない。
後からここで用足しをするM子ちゃんにも
もうしわけない・・・

(2005/03/07)
フォトコラージュ:細野晴臣

解説
・・・と、白金の炬燵で目が覚める。
おしっこが溜まってた。
腕もしびれてる。朝6時。
この夢の続きはどうなんだろう。
ぼくらはタヌキの里に連れ戻されるのかも知れない。
そんな雰囲気をタヌキの神様に感じた。

このごろのハローミ
夢日記の一回目は、
比較的最近見たものから始めてみた。
イメージ画像を作ろうと思った初めての夢だったので、
その紙芝居風コラージュを初披露だ。
今後もたまに描いた自作のものが登場するだろうが、
その他のイメージは
他のかたに描いてもらうことにしている。
どんなイメージを描いてくれるか楽しみでもある。


2006-07-13-THU
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