ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。
これからの時代は、重箱の隅をほめたいものだ。
溺れる者がいたら、つかむためのほめワラを投げ入れよう。
重たい人がいたら、よいしょと持ち上げよう。

ほめる人間からは、ホメルギーが放出されている。
そのホメルギーという魔法の力で、
豚でも樹に登るようになるものなのだ。
ホメルギー欠乏症の乾ききった世界に、
ブリキのじょうろでほめ水をやりましょう。



「ほめ道」を往く者、第1号は、
最近女優になったというマダム・フランソワーズちゃん。
しばらく、世界という重箱の隅をほめ連載します。

この連載も、ほめられて伸びますように。



(記念すべき)第一回
小林製薬をほめる。
「商品名に命を賭けた男や女たち」
〜小林製薬の飽くなき挑戦〜

いまだかつてこれほどまでに
「考え抜かれた」医薬品の名前が
存在しただろうか?
「考え抜く」ということは
「考え」に「考え」
だんだん訳がわからなくなって
「ああ〜! もう、もっと、
 わかりやすいのないの?」となって、
その先にきっと
「もう、考えるのやめ!」
みたいな仙人的な感覚になり
「考え」を「抜いた」「考え」になる、
最も「悟り」に近い状況なのです。
私の解釈としては。
そんな、「悟りきった会社」。
それが「小林製薬」(敬称略)。

ある日、ふと見た「アンメルツヨコヨコ」のCM。
何気なく発せられる「ヨコヨコ」という言葉。
「横」とか「縦」という言葉を
まさか繰り返し聞こうとは
それまでの人生では予想だにしなかったこと。
例えば「アンメルツやれやれ」だったら
まだ、「やれやれ」という聞きなじんだフレーズに
「変だな」とは思っても
私としては別段「どうでもいいじゃん」だったのだ。
その「ヨコヨコ」に似た衝撃を
もっと分かりやすく説明すると
去年の紅白歌合戦での石川さゆりさんの「天城越え」と
同じだと思ってもらうとわかりやすい。
「あなたと〜越えたい。(グワォッ)天城〜ご〜え〜♪」
このときのさゆりの表情は「グワォッ」と来ましたよね。
ちなみにこの放送の後
私はカラオケで早速真似してお友達に喜ばれました。
やっぱり「グワォッ」は好まれるようです。

「アンメルツヨコヨコ」に限らず、
小林製薬の商品名は「命がけ」だけあって
どれも「悟り」を感じさせるものばかり。
「鼻スース−クール」「トイレその後に」
「Kessトイレ用」「網戸きれいに仕上げ隊」
「エアコンのホコリ集めてポイ」「髪の毛集めてポイ」
「サカムケア」「ミズムズ」
「熱さまシート」「スミガキ」などなど‥‥。
これらの商品名の凄さは
まさに「生活」という場面で更にその威力を発揮します。

私の実体験を例にあげてみましょう。
結婚10年くらい経ちますと
だんだん夫婦の関係も退屈になってくるものです。
「幸せ」とはこんなものでしょう。
そんなある日曜日の朝。掃除をする私。
夫に何気なく
「ちょっと、そこの
 『網戸きれいに仕上げ隊』取って!」と言いました。
見詰め合う目と目。
夫「何でわざわざ商品名言うの?」
私「だって、本当にそういう名前じゃん。
  だったら何て言えばいいのよ?」
夫「『洗剤』でいいじゃん」
私「あ〜。わかってないわ。
  ちゃんと言う方が面白いでしょ!」
夫「うん」

はい。ここまでのやりとりでもうお分かりですね。
「夫婦の会話」が誕生しました。
これがただの「網戸クリーナー」という名前では
こうはいきません。
これって、完全に夫婦円満に一役買っている
というほかないじゃあないですか!
ですからお知り会いの仮面夫婦の方への
ご進物にも最適です。

CMも見事です。「建もの探訪」でお馴染みの
「渡辺篤史さん」のご出演並びに、ナレーション。
テレビを見ていて
「こんなに良く通る声の持ち主は他にいない」と
いつも思います。
ルックスも何と男らしいじゃあありませんか!
何年も変わらないあのヘアースタイルにも
今の男にない「芯の強さ」を感じずにはいられません。
私の予想では近い将来「渡辺篤史さん」のブームは来ます!
絶対に!私が予言して来なかったものは今までありません!
ちなみに予言が当たったものの一例としては
「真珠夫人」。
放送前のタイトルだけで
「これは絶対に当たる」と公言しました。
だって、「真珠」の「夫人」よ!
「真珠の奥さん」ってことでしょ!
すごい面白そうじゃん。
内容は「真珠の奥さん」の話ではありませんでしたが。

勘違いも含め「ドラマ」が生まれる商品名。
何てすてきな「小林製薬」の商品名。
「渡辺篤史さん」が
「抱かれたい男ナンバーワン」に輝く日を待ちつつ、
私は「小林製薬」を愛しつづけます。





今回、「小林製薬をほめる」に紛れて、
石川さゆりさん、渡辺篤史さん、真珠夫人さん、
ちょっとですが夫さん、などもほめられておりました。
フランソワーズさんの「ほめ道」流儀は、
巻き込みスタイルではないかと見ましたが、
さて、次回はどうなることでしょう。

イラスト:さとうみどり



「ほめ道」を往く者、第1号の
フランソワーズちゃんから、
意表をつく「ほめ稿」が届いたぞ。

しかし、ある意味「アブナイ」内容を、
これほど「ぴろろろ〜〜ん」と書けるとは!
マダム・フランソワーズ恐るべし。



第二回
やぎをほめる。
〜やぎの人権(やぎ権)向上委員会〜

『ねえ、「やぎ」。あなたを思うと私の心は揺れる。
 私があなたに特別な感情を持ったのはいつ頃かしら?

 家畜として生きてきたあなたも時代とともに生き方を
 変えてきましたね。
 今では動物園の「ちびっこふれあい広場」の人気者。
 いい人生を選ばれましたね。』

「やぎ」にわたしはこんな手紙を書きたい。
でも、歌によると手紙を食べてしまう恐れがあるため
それは叶わないのだ。
「やぎ」を「かわいい」と言う人がたまにいるが
それはちょっと間違っている。

「やぎ」は「かっこいい」のだ!

何がいいって、やはりあの「ひげ」だ。
「ひげ」は男らしさの象徴!
知的な瞳に決してマッチョではない肉体。
「貧弱」と言う人がいたらそれは「わかってない」人。
「やぎ」はストイックなタイプなので筋トレはしても
「どうだ!」という感じは好まないのだ。
さりげない佇まいからも
その「知的な存在感」は感じられる。
でも、だからといって決して「地味」という訳ではない。
「やぎ」には控えめだからこそ余計に際立ってしまう
「色気」がある。
「やぎ」も野生だ。どんなに「知的」でも隠し切れない
「荒々しさ」がわたしにはたまらない!

「やぎ」の魅力。それに気付いた人々は
たくさんの歌や物語に「やぎ」を登場させている。
それもかなり「大人っぽい存在」として‥‥。

大抵、絵本での「やぎ」の立場は「お医者さん」だ。
もしくは「おじいさん」。
「何だ〜。ただの年寄りじゃん」
と思った方! あなたはちょっといけません!
人の話は最後まで聞いてください!
「お医者さん」と「おじいさん」の共通点は
「知的でちょっとエッチ」でしょ!
知らず、知らずにわたしたちは気付いているのです。
「やぎ」が「何者」であるかを‥‥。

こんな話もあります。
「美人のやぎと、ブスな女どっちと付き合う?」
よく、殿方がお酒の席でこんな会話をされています。
この会話からもわかるように
「やぎ」は魅力的な存在なのです。

そんな誰もが放っておけない「やぎ」を
私は更に深く知ってしまったのです!

ある、テレビ番組が私をくぎ付けにしました。
内容は「人類のルーツを探る!ミトコンドリアDNAの旅」
みたいなタイトルで、最近わかったことらしいのですが
「人類は進化したのではなく、変化した」というのです。

ちなみに司会は久米宏さんで、(ちょっとやぎ似ですね)
アシスタントは渡辺満里奈さん。

その番組によると「人類はクロマニヨン人が進化して
少しづつ今の人間になった」と考えられてたのが実は
「ある女性クロマニヨン人にある日突然何かが起こって
最初の人間『イブ』が誕生した」というのです!
「人類」の母はイブ一人きりだとも‥‥。

「え〜〜〜??? うそ〜〜〜!!!」
私はそれを聞いた瞬間なにもかも直感で
「わかってしまった」のです!!!

「何か」とは何か。
もちろん番組ではこのことについては追求はしません。
というより、「言えやしない、言えやしない」
という事なのでしょう。

もう、おわかりですよね。
『イブ』のお母さんのクロマニヨン人に起こった
出来事・・・。
敢えて私の口から言う事もないので
分かってくれているものとして
話を前に進めます。

そういうわけで、人類の父「やぎ」。
そう言われてみれば
「人間」と似ているわ〜。
今まで「人間に似ている」と思ってたけど
人間が「やぎ」に似てるんだね! これ。

『ねえ、「やぎ」。
 本当にありがとう!
 あなたのお陰でわたしも
 3人も子どもを
 持つことができました。
 今度、お会いする時は
 子どもたちも連れて行きます。
 何も言わないで!
 私はわかってるから‥‥』

おお〜!
ファンタスティック!!
やぎ!!



むろんの「やぎほめ」以外にも、
勇気ある(ってゆーか、やる気のある)クロマニヨン人も
ほめられているような気もするんだけど。
ここまでトンデモな論理を持ちだしても
やぎをほめたい意気やよし、ということですね。

ほめ道に科学はいらねぇ、よねぇ。
次回、どういうほめ口でやってくるでしょうか。

イラスト:さとうみどり



「ほめ道」を往く者、第1号の
フランソワーズちゃんが、
「今後は東海テレビをほめたいんです!」と言ってきた。
「???」と思ったが、
いつだって彼女の「ほめ道」は個性的。

どうぞ、おほめください、とお伝えしたところ、
力作が届きました。いやはや、ほめてます!



第三回
東海テレビをほめる。
〜女たちの一時半〜  (敬称略)

「一時半」。
このフレーズを聞いても男性の方は何も感じないだろう。

「一時半」は「女の時」。
理由は一つ。
東海テレビが全力投球で制作している
「お昼のドラマ」があるから。

このドラマを観るために女たちは
午前中の仕事に命をかける。

わたしがOLだった頃、
絶対にお昼休憩は一時半にとっていた。
だって、「愛の嵐」をやってたんだもん。
会社のさびれた食堂でお弁当を食べながら観たものよ。

その後、転職してからは全く観れない時期もあったけど、
結婚して、家庭に入ってからこっち、11年。
また、「一時半の女」になった。

東海テレビは今年、開局45周年らしい。
真におめでとうございます。

東海テレビ制作のドラマは本当に魅力的だ。
何が? ってそれはずばり、
「ストーリー展開」。

東海テレビ制作のドラマには「セオリー」がある。
まずは、「三角関係」。
必ず、ヒロインには夫以外に熱烈にヒロインに
想いを寄せる男性が存在し、
何故か、必ず夫は「浮気」をしてしまう。
だから、ヒロインは「仕方なく」もう一人の男性へ
愛の炎を燃やしてしまうのだ。
「母の告白」では
TBS「ふぞろいの林檎たち」でも恋人役だった
「高橋ひとみさん」と「トミー(国広富之さん)」が
今度は夫婦役で再会。にもかかわらず、トミーが浮気。
しかも、一人娘が「夫以外の男性の精子」で
体外受精してできた子で、その事実を娘が知ってしまう。
その上、同居の姑がボケ始め、夫は仕事で失敗。
で、お決まりの「自分を殺して家庭生活を営む妻」
に対しての「夫の裏切り」。
そこに何故か、「妻」を「女」として見詰める
一人の「男」。この時は「中原丈雄」さんでした。
視聴者もみんな何故かヒロインに同情。
遂には「うちも旦那が浮気してくれたら大きな顔して
恋人つくるのに‥‥」などと
妙に羨ましがる女性まで出てくる始末。
実に「女心」をわかってらっしゃるのだ。

次の「夫が実はホモ」。
これも、外せない大切な約束だ。
色々とストレスに耐えかねた夫は女性を作るのだが、
その後、何故か「男性」と‥‥。
その路線の代表作は何と言っても「幸福の予感」。
このときの「富家規政さん」のホモへ移行するあたりの
迫真の演技! お見事でした!
そして、「けんいちろうさ〜ん」と泣き叫ぶ
母役の「水野久美さん」なんて、
もうドラマなのに「舞台?」と見まがうばかりの
ダイナミックな演技もさすが!
「遂に、夫が男性と暮らし始めて、
 家には姑と妻の2人きり!」
これにはヒロインも視聴者も「どうすりゃいいのよ〜」。
と、その後必ず、
「家の旦那ホモじゃないよね」
と旦那に疑いを掛ける。
そしてこの頃、主婦どうしで
「どうしよう、家の旦那ホモかも」
という会話が日本中でされるのだ。
というわけで、「危機管理」が万全になる。

3つ目には「ヒロインが政略結婚」。
これはよくある話。
でも、東海テレビが凄いのは
「その夫がやや変態」だったりするのだ。
こりゃ、ヒロイン踏んだり蹴ったり。
代表作は言わずと知れた「真珠夫人」。
夫役の「大和田伸也さん」に
決して体を許さない妻「横山めぐみさん」。
ある日の放送で
「瑠璃子。わしゃ〜ナニをナニしたいんだよ〜」
と夫、勝平が妻、瑠璃子に詰め寄るシーンは
もう最高! だって、「ナニ」よ!
なんか、いい言い方だと思うでしょ!
それ以来「ナニ」は全国で大流行。
最近アンアンでも「ナニ特集」があったばかりですね!

4つ目には「子どもが実の子ではない」
これは、泣ける。
何回も同じ展開を観てきてるのに
やっぱり、「泣ける」。
「幸福の明日」では「清水由貴子さん」と共に
どれほどの女が泣いたことか‥‥。
女の「泣きたい気持ち」がわかってないと
こうはいかないでしょ。

5つ目は「最終回あたりでヒロインが不治の病」
「ああ〜。もう、せっかく幸せになれるって時に!!」
「女同士」も「砂の城」も「真珠夫人」も
あ〜〜多過ぎて書き切れない!
全国の女性が一斉に「号泣」。
これによって、
「ティッシュペーパー」の売上は一割上がる。
「痛みを伴わない経済効果」あり。

実際、色んな会社の社長さんは絶対観ておいた方がいい!
「真珠夫人」の時だって、
あれほど「コロッケ」という名前の「たわし」を
発売したほうがいい!って言ったのに。
誰もとりあってくれなくってさ、
結局「真珠夫人」のDVDとビデオの発売の
ノベルティーになってそれ欲しさに予約が殺到よ!

あと、「あんた」と言う名の
「らくだのシャツとももひきのセット」
これだってあの時なら絶対に売れたのよ!
いつも娼婦のりりーが馴染みの客のことを
「あんた〜」って呼んでたでしょ!
その「あんた」って人
いっつもらくだの上下着てたんだもん!
そうゆうの、家庭でも試してみたいじゃん!

それはさておき、
そろそろ「ストーリー展開」についての素晴らしさは
お分かり頂けたようですので、
さらに「キャスティング」についても
お伝えしなければいけません。私としては。

私は東海テレビの一時半のドラマに
よく出演される役者さん方を
「一時半の人」。と命名しています。

この方たちは本当に「役」になりきってらっしゃる
素晴らしい方ばかり!
だって、いざ、その方の本当のお名前を言おうとしても
出てくるのは「一時半の役名」。
でも、全国で通用します。特に夕方のスーパーあたりで。

そして、私たちファンの楽しみでもある
その方のその後のご活躍される姿。
まるで「我が子」を送り出したような心境になれるのも
「お昼のドラマ」で
「尋常じゃない試練を乗り越えてきた人の役」
だったからこそ、そこまでの
「母心」になれるってもんです。
「女優・杏子」できらりと光った「渋谷琴乃さん」の
兄役の「出光秀一郎さん」が
「刑事(デカ)貴族」(だったと思う)
に出演されているのを見た時は
思わず、友人に電話したほど!
そんな、楽しみの宝庫。
だって、東海テレビの「お昼のドラマ」って
登場人物みんなが絶対「不幸」なんだもん!

「東海テレビ」。
現代ものも、時代ものも、私たち女の期待通りに
展開してくれて本当にありがとう。
ちょっと無理のある展開。
それは最高のエンターテインメント!

これからも、世の中の女たちを満足させてくれる事でしょう!




今回も、たっぷりほめていただきました。
「東海テレビ」はもとより、
「高橋ひとみさん」、「国広富之さん」、
「大和田伸也さん」、「富家規政さん」といった
数々の俳優の方々まで。

よく考えたら、俳優の方々の
いわゆる「本職の演技」って、
じつはあらたまってほめられることが
ないような気がしますね。
本職じゃない人は
「意外にあの子の演技はイケる」なんて
ほめられるのに。

またひとつ、「ほめ道」を学んだ気がします。
さて、次回は何をほめてくださるのでしょう?

イラスト:さとうみどり



フランソワーズさんが、
「ドラえもん」を取り上げたいと言うので、
「ああ、いいじゃないですか、ぜひほめてください!」
とお答えしました。
だって、「ドラえもん」といえば
子どもから大人まで、
ほんとうに幅広い層に受け入れられている
キャラクターですから、
それをあの独特の視点からほめれば、
みんなうれしいだろうと思ったんです。

ところが、届いた原稿を読んで驚きました。
「ドラえもん」で、そこ、ほめる?
目からウロコの「ほめ道」、今週も痛快です。



第四回
スネ夫をほめる。
〜女を幸せにできる男‥‥スネ夫〜

「ドラえもん」スキです。
中でも「スネ夫」、ある時突然炎のごとく
「スネ夫」への熱い何かが込み上げた私。

そりゃあ、子供時代はきらいでしたよ!「スネ夫」。
「意地悪」でいっつも強い「ジャイアン」に媚び売って。
「さ〜い〜あ〜く〜」と思っていました。

ところが、私も、年齢を重ね、大人になりました。
最近ではこの「ドラえもん」も
「この中で結婚するならだ〜れ〜だ?」
という大人の目線で見ることができるようになったのです。

まず、「のび太」。
本名、野比のび太。
一見、一番いい「夫」になりそうですが、それが違う!
何故ならば、「のび太」は残念ながら依存心が強すぎます!
だって、何かにつけては「ドラえもん」に頼ってるでしょ。
その上、時には「ね〜ドラえも〜ん、
ジャイアンをギャフンと言わせてよ〜」などと猫なで声で
「復讐」の片棒を担がせたりする、「悪いやつ」。
だから当然「夫」になっても「妻」のピンチも全て
「ドラえもん」任せ。
多分、「立会い出産」なんかは
「ドラえもん」が立ち会うんじゃないの?
「お産」のときの恨みって「離婚」に繋がるらしいので
彼とはお付き合いだけの方がよさそう。

次に「ジャイアン」。
本名、剛田武。
彼は「好きなタイプ」です。「男気」があるじゃん!
でも、ちょっと待って!!
忘れちゃいませんか?
彼の家の家業は「八百屋さん」。
これは、商売上手な嫁でないと務まりませんよ!!
「夫」は多分、「歌手」を目指して
「カラオケスクール」通い。
店番は全部「嫁」の仕事。
お義母さんとも、ずっと一緒だし。
妹「ジャイ子」も漫画家だから店を手伝えない。
「細腕繁盛記」に憧れてる人でない限り、
この結婚は困難でしょう。
「愛」だけではどうにもならないことがあるのよ!!
「燃えるような激しい恋」にはなるけど
そこは、「冷静と情熱の間」にしておいた方が無難。
アバンチュールを楽しむだけの方がいいでしょう。

さて、残るは私の一押し
「スネ夫」。「スネちゃま」。
本名、骨川スネ夫。
彼は結婚相手としては「最高」。
なにせ、実家が資産家。
年に何回も海外旅行へ出かけます。
叶姉妹ならこれだけでOKでしょ!
チョット見、「マザコン?」と思われがちですが
カレは「母想い」なだけ。
いつも、新しいラジコンや漫画を
ジャイアンに取り上げられて本当に可哀想。
でも、だからこそ「人の痛みがわかる男」なのよ。
強い「ジャイアン」と弱い「のび太」の狭間で揺れる
「スネ夫」は子供時代から「中間管理職」。
けっこう、ストレスもあるでしょうに、いつも明るく
振舞って・・・。けな気でしょ!!
だからこそ、
この過酷な時代を生き抜く力を待ってるの!!

「人にどう思われようと、その時その時うまくやる」
そんな、「スネ夫」をだれが責める事ができます??

結婚後も幸せですよ。
裕福だし、夫はストレスに強いし。
それに、実は「スネ夫」には
「スネツグ」という弟もいます。
今は訳あってニューヨークのおじさんの
養子として暮らしています。
ということは、「一人っ子」ではないので
いざと言う時、兄弟で力をあわせることもできる。
ニューヨークに兄弟がいるなんて!!
もう、「もらったも同然」!!(なにを?)

おまけに特技は「絵を描く事」。
なんて、優雅な!!
私だったら、ヌードモデルだってやってあげます。

だから、「しずかちゃん」は大人になって3人の間で
迷いもあるでしょうが、
「表面的な強さより、内面のしたたかさ」
「のんびりお気らくよりも、経済的なゆとり」
このことを念頭において、
是非、「スネ夫」をお選びください。
決して、後悔しないはずです。

このくらいでないと、この厳しい時代を
生き抜けないんだから!!

ちなみにそのことを子どもなのに
よくわかっているのが
「ちびまるこ」ちゃんの「みぎわ」さん。

お金持ちの「花輪」くんに猛烈にアタック中。
「花輪」くんは性格もナイスでしょ!
女性に対しては「ヘイベイビー〜〜」よ!
一度は言われてみたいフレーズよね〜!
男を見る目あるわ〜。

ちなみに「ドラえもん」の歌も変わってません。
でも、最近では色んな歌手の方が歌われています。
アレンジも色々挑戦中。
今は「渡辺美里さん」バージョンです。
余談ですが、「渡辺美里さん」といえばどうしても
言いたい事があります。
それは『「悲しいね」再度発売希望!!』
「悲しいね」って歌、知ってます?
最近主婦の間ではあまりの不況で
この「悲しいね」がキテルのです。
わたしなんかも何かにつけて
「か〜なしいね、かなしいね、かなしいね〜〜〜」と
つい、口から飛び出す今日この頃。

ま、そんなこんなの「ドラえもん」。
「スネ夫」の魅力、それは
「優しいだけでも、強いだけでもダメなのよ!」
そんなことを教えてくれるちょっとニヒルな
憎いヤツ!!
う〜ん。マンダム。




骨川さんのところのご子息をほめるとは、
完全に意表をつかれました。
そして、さらりと、「みぎわ」さんや
「渡辺美里」さんもほめていらっしゃいましたね。
解釈によっては、「マンダム」さえ
ほめているといえるかもしれません。

来週はいったい何をほめてくださるのでしょうか。
予想するだけ無駄だから
楽しみに待つことといたしましょう。

イラスト:さとうみどり



たとえばテレビ局をほめたり、
動物をほめたり、
役者さんをほめたり、
アニメのキャラクターをほめたりすると、
ほめられた人とか、
ほめられたものの関係者とか、
ほめられたものを好きな人とかが、
とってもうれしいと思うんだけど、
今回の「11月」は、どうよ?
「11月」をほめられて、うれしい人っている?

恐るべし「ほめ道」。
恐るべしフランソワーズ!
さ、今日もほめてもらいましょう。



第五回
11月をほめる。
〜一年における愛の絶頂期〜

一年間、季節は巡る。
「巡る、巡る季節のなかで♪」
わたしは「ナニ」かを見つけました。

それは、「BER(バー)」の存在。

「セプテンバー」
「オクトーバー」
「ノーベンバー」
「ディッセンバー」

この9、10、11、12月にだけ
許された「バー」。
おお!!これぞ、まさに「愛の強化月間!!」

8月までは「夏」。
それは「夏休み」の終了と共に終わりを告げる。

9月になった瞬間、人はみな「秋」を感じる。
そりゃ、「暑い」。でも、半袖を着ていても
心の中にはちょっと「ロマンチック」な風が吹く。
恋愛で言えば、「出会い」のころ。
ちょっと、毎日が楽しくなるの。
何かしら、この気持ち。
そうよ、「バー」がつくからね。

10月。
そろそろ「秋ね‥‥」とため息まじりの食欲が
その訪れを告げる。
人はみな、心の中のBGMが
「シーズン イン ザ サン」から
「恋に落ちて」に変わる。
すると、不思議なくらい街の空気が
「ロマンチック」一色に!
恋愛で言うと「これは恋?」と知る頃。
毎日は楽しいだけではないの。
せつなくって、涙がでちゃう〜〜!!
どうしてかしら?
だって、「バー」がつくんだもん。

さて、「キング オブ バー」の
11月!!
緑はすっかり紅葉し、
季節は誰がなんと言おうと「秋」。へたすれば「冬」。
この、「秋」から「冬」への移行。
「さらに厳しい状況へ向うと知りつつも
自らそれを求めてしまう」ドラマ。
これこそが、まさにこの「11月」が
「バー4兄弟」の中で「キング」といえる所以だ。

恋愛で言うと今まさに「2人の気持ちが一つに」!!
そう、一番気持ちが盛り上がる頃。
もう、誰にも止められないわ!!
「世界中の全てを敵にしてもあなたさえいれば!!」
「ぼくは死にましぇん!!」
そんな台詞が日常的に口をついて出てしまうのよ。
なんて、ドラマチックなの??
ただ、11月っていうことだけで
ここまで人の心を揺さぶるなんて!!
街はクリスマスのイルミネーション。
もうすぐ、一年が終わるのね‥‥。
でも、あせらなくてもいいのよ。
年賀状も、忘年会も、お歳暮も
12月にすればいいんだから。

11月はただひたすら「ロマンチック」でいられる時。
まさに「バー」の中の「バー」。
日本中の「愛」がまさにここに集結。
クリスマスなんて押し着せの「愛」とは違って
11月の「愛」はまさに自然発生。
「愛」とはかくあるべきものでしょ。

そして「バー」のクライマックス。
12月。
クリスマス、大晦日、歳末大売出し、大掃除。
いろいろ行事は目白押し。
しかし、お気をつけあそばせ。
この時期の「盛り上がり」は世間の大人たちが
「仕掛けた罠」。
から騒ぎをしていると心も財布もからっぽに‥‥。
この時期は無理な盛り上がり方は避けて!
クリスマスパーティーなど華やかなムードについつい
「過ち」を犯しがちな「12月」。
ここはひとまず、気持ちを引き締めて盛り上がりましょう。

「バー」についてお分かりいただけてうれしいです。
聞いた話では「BER」とは「プラス2」という意味だそうです。
「プラス2」。その言い方ってすごい「お得感」でしょ?
そんな気の利いた「バー4兄弟」。
そして、4兄弟で一番の出世頭というべき「11月」!!
この「11月」の活躍があってこそ、
「バー4兄弟」がここまで注目されるってもんです!
そう、「荻原兄弟」や「若貴兄弟」のように!!

さあ、今まさに「11月」!!
みなさん、ご一緒に!!
「ウェルカム!!愛の絶頂期!!」



どうなることかと思いましたが、
あいかわらず見事なほめっぷりでした。
ここまで「BER」を絶賛した人は
世界でも例がないのではないでしょうか?

一年の後半4ヶ月をほめまくったのはもちろん、
今回は随所で名曲を巧みにほめてましたね。
松山千春さん、チューブさん、小林明子さんが
登場したことにお気づきになりましたか?

ほかには、武田鉄矢さんもほめられていましたし、
「荻原兄弟」と「若貴兄弟」をほめた最後の部分は
たった一行で4人を同時にほめたことになります。
お見事、と言うほかありません。

次回は何をどんなふうにほめていただけるのでしょうか?

イラスト:さとうみどり



ほめる人がいるから、ほめられる人がいる。
ほめたりほめられたり
ということについて考えてみると、
まず、ほめる人ありき、である。

さあ、今回は「藤岡弘、」さんをほめます。
名前に「、」がついてらっしゃるということ、
あなたはご存じでしたか?
再確認してください、「藤岡弘、」さんの魅力。



第六回
藤岡弘、探検隊をほめる。
〜祝!!探検隊復活〜

「探検隊シリーズ」。
本当に素晴らしいです。
「川口浩探検隊」の遺志を引き継ぎ
「藤岡弘、探検隊」で復活しましたね。

子供時代何だかわからないけど異常に
「ワクワク」して観ていた「川口浩探検隊」。
「探検って、謎の生物って、秘境って素晴らしい!!」
日本中の子どもはもう「探検」に夢中!!
わたしもただの「溝」を飛び越えるだけで
「この溝を飛び越えなければ、
 謎の生物に食べられてしまうのだ〜!
 下にはワニの群れ、絶体絶命大ピンチ!!」
などと、独り言をつぶやきながら下校したものです。

「藤岡弘、探検隊」をご覧になった方は多いでしょう。
間違ってチャンネルが合ってしまったら最後、
CMになるまでもうその場所から
微動たりともできなくなる。
これぞまさしく
「探検隊」マジック!!
我が家でもいつもうるさい3人の子どもたちが
まるで水を打った様に「シーン」となりました。

「お母さん、ヅォンドゥ−って何??」
怯えながら謎の生物「ヅォンドゥー」が
もう気になって仕方の無い子どもたち。

「アマゾン」「秘境」「密林」「巨大毒蛇」「魔神」
どの単語一つとっても「今まで聞いたことのないもの」
のオンパレード!!

「前人未到」というわりに、現地の案内役がいたって
子どもにはどうだっていいこと!!

そこに「藤岡弘、隊長」の魅力が加わるんだから
「面白くない」はずがない!!

まず、アマゾンの秘境にいるとは思えないほど
「ファッショナブル」な隊長!!
頭にちょこんとベレー帽を乗せて
隊員たちに細かい指示を出します。
その雄姿ときたら惚れ惚れします。

もちろん、「バンダナ」だって忘れません。
どんな場所であろうと「おしゃれ」には
気を使う「藤岡弘、」さん。
なんて、素敵なの?

太い眉毛も魅力的。
男の眉毛は生命力の証!!
もし、繋がっていたとしても
それだって「侍」としてはあたりまえの事でしょ!
そう、「藤岡弘、」さんは「侍」なのだから。

「侍」として生きている「藤岡弘、」さん。
名前に「、」を付けたのだって「侍」だから。

『昔の武将はいったん「点」を打って立ち止まって
 自分を見詰めた』
ああ〜〜!! 男の中の男じゃないの!!
『今だ完成せず』
うお〜〜!! 日本男児の鏡!!

そんなポリシーが込められた「、」。
もう、10年前からご使用です。

その「生き様」は「探検隊」を見れば一目瞭然。
たとえ、空から蛇が降っても
「大丈夫だ! 先を急げ!! 油断するなよ!!」
と隊員たちを励まし、
たとえ、秘境なのに真新しい「ゴムぞうり」が落ちていても
「何故、こんなところに!!」
と一際驚き、
「ここで何が起こったのというのか‥‥」
という重〜いナレーションへと見事に繋ぐ「隊長」。
「少年少女」の「ドキドキ」が
わかっているからこそのサービス精神、
いや、彼そのものが「少年」なのです!!

「少年」であり「侍」でもある「藤岡弘、隊長」。

この隊長あっての「探検隊」シリーズ!
川口浩隊長も天国でお喜びでしょう。

ところで「浩」と「弘、」なので
また、どうしても言わなくてはいけないことがあります。

それは「ひろし」が今、絶滅の危機だという事。

「ひろし」と言えば昭和を代表する名前。
でも、今「ひろし」は静かに消え去ろうとしています!!
こんなことで、いいのか!?

「ひろし」ブームよ再び!!

そんな絶滅の危機を救うかもしれない
「藤岡弘、探検隊」。
これはもう、「春の園遊会」に招待間違いなし!!
ひょっとしたら「ベストファーザー賞」だって夢じゃない!
仮に「ファーザー」じゃないとしても!!

奇跡を呼ぶ「藤岡弘、探検隊」。
「ウオ〜タ〜」と言ったのは
奇跡の人「ヘレンケラー」。
どちらも、後世に語り継ぎたいいい話でしょ!!
「合掌」。




ほめる人は、ほめる人特有の力、
ホメルギーを持っているといいます。
本日もフランソワーズさんのホメルギーが
いかんなく発揮されたかたちとなりました。

ほめたものをおさらいしてみましょう。
「藤岡弘、」さんや「川口浩」さんを
ほめたのは当然のこととして、
「謎の生物」や「秘境」、「バンダナ」や「眉毛」なども
ほめていらっしゃいました。
勢いを重んじるなら、
「ゴムぞうり」すらほめているといっても
過言ではないでしょう。

そして最後は「ひろし」という
ややもするとなくなりつつある名前に
スポットライトをあてる。
ああ、なんと責任感の強い人なのでしょう。
フランソワーズさんをそうまで駆り立てるものは
いったいなんなのでしょう。

さあ、つぎはいったい
なにをほめていただけるのでしょう。
来週の火曜日にお会いしましょう!

イラスト:さとうみどり



フランソワーズさんから原稿が届き、
またしても愕然としてしまいました。
だって、それは、ほめられないでしょう。
ほめる人なんているんですか。
ほめるべきところなんてあるんですか。
どこをどうほめるというんですか。

今回のテーマは、「毛玉」です。
ええええ、それは無理だろう。
しかと見届けよ、これが「ほめ道」だ。



第七回
毛玉をほめる。
〜世界平和万歳〜

「毛玉付けてますか?」

わたしなんてパジャマの毛玉もう何年も取っていませんよ。
それは何故だ??

「毛玉に勝つ己」を目指しているからです。

実際、「毛玉」だらけのパジャマでいるとたまに
「今夜、火事が起こっても私は外に逃げれず、焼け死ぬな」
って怖くなりますけど、でも「己」のためです。
私は恐怖と戦います。

「毛玉」いえ、「毛玉ちゃん」。
「毛玉ちゃん」は小さい。
でも、気付いていますか?
その「破壊力」に!!

「毛玉ちゃん」がついた服、着て出かけられる人は
とても強い精神力の持ち主。
大抵「あ〜毛玉が付いてるからこれやめよう」
って思っていますよね!
そうなのです。
人は「毛玉のついた服を着る」ことによって
「ダメな自分」になってしまうのを恐れているのです。

あんなに小さいのに「人」の服選びを左右させることが
できる「毛玉ちゃん」。

服選びだけではありません。
時には「人生」まで狂わせてしまうことだって!

今まで「尊敬」していた人がある日うかつにも
「毛玉ちゃん持参」で登場。
特に、ひじの裏あたり‥‥。
「尊敬」していた気持ちはなぜか「軽蔑」に‥‥。
なんてことも、これよくある話。

そんな「毛玉ちゃん」ですが
というか、だからこそ「毛玉ちゃん」!!
あなたは素晴らしいのです!!

「毛玉ちゃん」はその人物の「真の姿を映す鏡」。
本当に人間として素晴らしければきっと、
「毛玉ちゃん」のひとつや、ふたつや、みっつ。
誰も気にとめはしませんよ!
「毛玉ちゃん」がついてるくらいで
「ダメ人間」に落ちぶれるようでは
所詮「ハリボテ」ということなのよね!!

要するに、
「スーツ姿でどんなに権威を振りかざすおやじ」も
中身が「ダメ」なら
「毛玉ちゃん」一つで命を持っていかれるってわけよ。
「中身が透けて見える」魔法の「毛玉ちゃんパワー」!!

私はこの素晴らしい「毛玉ちゃんパワー」をもっと国は
使うべきだと思います。

「世界平和」「人類愛」「お買い得」
この3つのコトバを愛する私。
「戦争反対!!」

いろんな国で信じられないような
「悪いやつ」がのさばってるでしょ!!
言葉もあんまり通じていないみたいだし、
独裁者で困っている各国の国民のために
「毛玉ちゃん」大作戦よ!!

こっそり独裁者に
「毛玉ちゃん」つきの服を着せてみて!!
たちまち、国民は「な〜んだ〜。ダメじゃん」
と独裁者の「真の姿」に気付き、
独裁社会は崩壊!!
血を見る事無く平和に‥‥。

選挙のときも立候補者はみな「毛玉ちゃんつきセーター」
を着用して、選挙活動!!
すると、「真の人格者はおのずと分かる」というものよ!

ああ、素晴らしい「毛玉ちゃん」。

「毛玉ちゃんに負けない自分を作る!」
なんて特集も女性誌でそろそろ組まれるでしょう!!
「毛玉ちゃんつきブーツ」とか
「毛玉ちゃんストラップ」とか
そんな日だって夢じゃないのよ!
だってあなたは素敵な「毛玉ちゃん」
「強い女」「蜂の一刺し」「媚びない女」
そんなフレーズがよく似合う!
ああ〜もう、「毛玉」、一人歩き!!

そんな、ブームが来たとき、すでに
「毛玉ちゃんに」に負けない「いい女」になってたいと
思うってぇ〜のが人情ってもんじゃ、ありませんか?

「世界平和」と「人格者」
その二つを同時に産む「毛玉ちゃんマジック」!

「人をみたら泥棒と思え」ってことわざがありますが
「人をみたら毛玉をつけろ」っていうのも
これからは「あり」です。

さあ、みなさんもさっそく
ご家庭、職場、恋人に
お試しください。

「知らないほうが幸せ」
ってこともあるけどね‥‥。
「キャ〜〜!!」



なんと、「毛玉」をほめながら、
「世界平和」への道を提示するとは‥‥。
「ほめ道」の神髄をみた気がします。

「人をみたら毛玉をつけろ」
心の引き出しにそっとしまっておきたい言葉です。
来週はいったいなにをどうほめてくださるのでしょうか。
楽しみにお待ち下さい。
イラスト:さとうみどり



なにが題材になろうが驚くまいぞ、と思いながら、
フランソワーズさんからの原稿を読むのだけれど、
やはり今回も「は?」と驚いてしまった。

‥‥‥‥「美男子」?

そりゃ、ほめる人は、造作なくほめるだろうけど、
なんでまたわざわざ「美男子」を?
ご安心ください。
ただの「美男子ファン」とは視点が異なります。



第八回
美男子をほめる。
〜神様からの贈り物〜

20代、私は「美男子」がきらいだった。
何故ならば勝手に「性格が悪い」と決めていたから。

「いい男」と「美男子」はたしかに違う。
20代の私は「いい男」に夢中だった。

ああ、でも、気付いてしまったの。
それは「主婦」になってから。

「主婦」とは「人妻」である可能性が極めて高い。
ということは「もう、恋なんてできないわ」。
「いい男」を見つけてしまわぬよう
祈りながら生きる。それが「主婦」。

そんな主婦の救世主として颯爽と登場したのが
何を隠そう「美男子」だったのです!!

家庭を持つと意外と多くなる、
「町内会」「学校」「幼稚園」などで
行われる行事や会合。

こういってはナンですが、
結構「お付き合い」も疲れるもの。
「めんどくさ〜」なんてことはよくある話でしょ。

でも、そこにたった一人でいいの
「美男子」さえいてくれれば
ほら、なんだか「ワクワク」してくる!!
もちろん話なんてするはずもなく、
「同じ場所に居る」だけなのだけど
「来てよかった!」と感じられるでしょ!!

それに「美男子」が性格が悪いなんて大間違い!!
「うまれつき」かっこいい訳だから
「卑屈」になることなくすくすく育っています。
「顔がいい」だけで「よくない噂」を流されたり、
「女子から敬遠」されたりってこともあるのです。
そんな「美男子」は見た目以上に「苦労人」。

最初に100点もらった「美男子」は
減点されることばかり‥‥。
ああ、かわいそうに‥‥。

そんな「美男子」の苦悩に気付くにはやはりそれなりの
人生経験が必要だと言えるでしょう。

わかりやすく言いますと
「美男子」はそこに居て、
2、3歩でいける距離を
わざわざ4年かけて人生経験を積み
「あなたのもとへ」という事です。
直線でいったのでは「わからない」のが
「美男子」の本当の魅力。
「こども」には絶対にわかりません。

そうやって「女」として「熟成」された「主婦」。
もっとはっきり言えば「人妻」は気付くのです。
「美談」よりも「美男子」と!!

そうなると、こうも言えます。
『「美男子」わかるようになって一人前。』

「美男子」よ!!
あなた方は気付いていないでしょうけど
どれほどの「恋」をあきらめた「人妻」たちが
あなたの存在で「ストレス解消」していることか!!
そこに居るだけで「人の役に立つ」「美男子」。

「更年期障害」はホルモンバランスの崩れ。
それも「美男子」が時々現れさえすれば改善されるのです。
これは「私だけ」の調査により確認されています。
これを「社会貢献」と言わず、何と言う??

私は娘にも
「美男子には騙されても、美談には騙されるな」
これを、しっかと伝えることにしています。

みなさんも「美談」を語る「男」でなく
「語らない」「美男子」に愛を!!

「美男子解放運動」をしようじゃ、ありませんか!!

「美男子」が好きな自分をもう隠す必要はありません!
だって、「美男子」は「体にいい」のだから!
「赤ワイン」とか「ざくろ」とか「大豆イソフラボン」
となんの変わりもないのです!!

これは「家族」のためでもあるのです!!

おお!! 「美男子」よ!!
日本の家族の幸せはあなたにかかっているのよ!!

みなさんも今日から「美男子」を見かけたら
「ありがとう」といいましょう!!



‥‥どうですか。
「美男子」が「体にいい」だなんて、
『あるある大事典』でも教えてくれませんよ?

「美談」よりも「美男子」だなんて、
『課外授業〜ようこそ先輩〜』でも教えてくれませんよ?

「美男子解放運動」だなんて、
『その時歴史が動いた』でもテーマになりませんよ?

次回もまた「ほめ道」でお会いしましょう。

イラスト:さとうみどり



「ほめ道」というのは、
なにも視点の特異さのみを特徴とするのではない。
人がほめられないものを、
どうにかしてほめてみせるという、
隠し芸のようなものではない。

対象となるものを、
人々がすでにほめていようと、
誰もほめてなかろうと、
「ほめ道」には関係がない。

ほめたければ、ほめる。それが「ほめ道」。

だって、今回のテーマは「イカ」である。
しかも、一行目にはこう宣言されている。

「イカ」はうまい!!

ああ、なんてありふれた導入だろう。
ここからフランソワーズさんが
どのように世界を広げていくのか、
とくと味わっていただきたい。



第九回
イカをほめる。
〜「イカ」新時代への提言〜

「イカ」はうまい!!
これほどまでにメニューの豊富な食材が
他に存在するだろうか?

「刺身」「煮付け」「バター焼き」「イカ天」
「イカ飯」「リング揚げ」「姿焼き」
「イカ」単品でもこれだけのメニュー。
その他は「シーフードカレー」「シーフードピラフ」
「シーフードサラダ」などなど。
乾き物としても数種類あり、
私たちの生活を豊かにしてくれています。

特に「イカ飯」なんて「イカ」がまんま「容器」ですよ!!
「イカとっくり」のように「風味だけ目当て」で
「イカ」を使う贅沢なものもあります。

そう!「イカ」はシーフード界の陰の王者なのです!!

確かに、派手さは欠けるかもしれません。
「たい」「ひらめ」のように「龍宮城」で「舞踊り」だって
そりゃあ、しやしませんよ!!
でも、「たい」や「ひらめ」は人間界で言えば「タレント」。
所詮イベントでしかないのです。
どんなに、ちやほやされても、いざとなったら
みんな「イカ」のような親しみやすい
「庶民的」な人を選ぶものです。

そんな「イカ」の魅力を裏付けるように
昔から日本語の中にたくさんの「イカ」が隠されています。

これは私の独自の考えですが、まあ、いつもそうですが、
「イカす」「イカれる」「イカがですか」
「イカがなものか」「イカないであなた」など。
ほら、こんなに私たちは「イカ」を連発していたのです。

そして、誰もが気にする
「タコ」との決着に関する問題ですが、
これも今日ここで解決したいと思います。

まず、「姿」。
「タコ」は丸に足八本。
「イカ」は三角に四角に足十本。
造形的な量の多さと足の数の多さにより審査。

「イカ」の勝ち。

メニューの幅の広さでは
「タコの刺身」「タコ天」「タコ焼き」「煮付け」
ほら、もう詰まった。
「タコ飯」って言ったって「タコ」が刻んで入ってる
炊き込み御飯でしょ!!
「イカ飯」ほどのインパクトは残念ながらありません。

「イカ」も「タコ」ももっとメニューはあるでしょうが
パッとでてくる数がもう、遥かに違うでしょ!!

「タコ」に勝つことと「イカ」が素晴らしいことは
全く関係のないことではありますが、
この因縁の決着に関して触れないのは
クリームソーダを出してストローを出さないような
ものなのですからしょうがありません。
ようするに「セット」ということです。

「イカ」の素晴らしさ、お分かりいただけましたか?

こんなに素晴らしい「イカ」。
「タコ」のようにもっと愛着あるキャラにしていく
必要があります。
「タコのはっちゃん」って、
別にキャラクター商品じゃないけどなんとなく
「頭にハチマキ」して「うちわ」持ってるという
万人に共通のイメージがあるでしょ!!

「イカ」もそろそろ、そういうのが必要な時期に
来ていると思います。

白い肌にスマートなスタイルから
「シルクハット」に「ステッキ」で
「イカのセルジュ」とか。
「セルジュ」の「ジュ」は
もちろん「十」の「ジュ」という意味。

こんなにお世話になっている「イカ」ですもの!!

この「イカのセルジュ」を流行らせましょう!!

今日から魚屋で「イカください」というのを
「セルジュ」ください。と言ってください!!

全国の「お魚屋」さんの力を借りて
「おさかな天国」の時みたいに
「セルジュ」ブームを私たちの手で作りましょう!!
来年の「流行語大賞」を目指して!!

さあ、今日から忙しいですよ!!
レッツ!! ビギン!!(BY 村野武範)



「イカ」の勝ち。

かつてこれほど明確に「イカ」の勝利が
宣言されたことがあったでしょうか?

「イカ」の勝ち。

そもそも試合をくわだてたのが誰なのか、
相手の「タコ」はどんな気分なのか、
ジャッジをくだす立場とはなんなのか、
そういったことを考え始めるのは愚かです。

「イカ」の勝ち。

そう、とっくに勝負は
ついてしまったではありませんか。
いま、あなたの目の前で。
もちろん、あなたは覚えていますね。
勝負に勝ったのは、どちらでしたか?

「イカ」の勝ち。
「イカ」の勝ち。
「イカ」の勝ち。
そう、そのとおり。
また来週、お会いいたしましょう。

イラスト:さとうみどり



フランソワーズが今回ほめるのは、
「おっぱい」である。
おうおう、なら俺もほめるほめる、
などと軽はずみに同意してはならない。

なんせ、フランソワーズさんはこう言うのだ。
「おっぱい」は「工場」である、と。
いざ往け、ほめ道。



第十回
おっぱいをほめる。
〜我ら、哺乳類一家!〜

ああ、「おっぱい」よ!
あなたのその「マシュマロ」のようなやわらかさ。
考えただけで気持ちが「ほよよ〜ん」と和み
「母」の胸に抱かれた遠いあの日を思い出す。

「おっぱい」は「バスト」とは違う。
男性方のお好きな「巨乳」とか「美乳」とか
「貧乳」とか、とも違う。

「おっぱい」というのは「栄養」を製造する「工場」、
しかも人間が最初に口にする「食料」。

わたしは驚いた。
子どもを産んでわたしの「バスト」が「おっぱい」に
なったんだもん!!
そして、何も教えてないのに赤ちゃんが
「おっぱい」に吸い付き、ちゅぱちゅぱと飲もうとする。

おお〜なんという、ミラクル!!
わたしって、「マジシャン?」

自分の体の知られざる能力と
赤ちゃんと母体の繋がりは、
母体を持つわたし本人さえ
まったく、どうなっているのかなんてわからない。

しかし、「自分の体から食料が出る」という状況が
わたしは、とっても気にいった!!
だって、「体」から出るのよ!! 「食料」が!!
「ハンバーグ」が目から出るようなもんよ!!
これってどう考えても‥‥ちょっと面白い‥‥!!

それで、ついつい3人の子どもの離乳ができず
合計6年間も「母乳」を与える生活を
つい、こないだまでやってました。

それに「おっぱい」は人柄を表します。
小さい人は「知的でがんばりやさん」
中くらいの人は「明るく働き者」
大きい人は「おおらかでマイペース」

この「おっぱい占い」は血液型占いくらい当たります。
わたしが考えましたが。

先日TBSの「生命38億年スペシャル」で
アマゾンに住む「ヤノマミ」という人たちを
取材していたんだけど、その人達を見て
「ほほ〜」と思いました。

その人たちはいつも「おっぱい」を出しっぱなしにして
赤ちゃんにいつでも自由に「おっぱい」を
吸わせていたの。
例え、「釣り」の最中だろうが、「食事中」だろうが
「歩いている時」だろうが「喋っている時」だろうが。

「やられた!!」
わたしもそんな風に堂々と裸で暮らしたかったよ!!
赤ちゃんが「おっぱい」を欲しがる度に洋服が
わずらわしいったらなかったもん!!

はっきり言って産んですぐなんて
服着てる暇なんてないでしょ!?

わたしはそのころ思っていました。
もっと「裸で暮らす」という価値観を
人間は取り戻すべきだと!!

だって、人間も動物的な作業をする時は
絶対「裸」でしょ!!

だったら、基本的に「裸」のほうが人間には
合ってるんじゃないの??

「全裸」が難しければ、「半裸」で結構。

何が言いたいのかというと
「おっぱいはもう隠さない」ことにしては
どうなのか?てことなのよ!!

だいたい、「ブラジャー」がいけません。
苦しくない?あれ。
あんな「山」のような形に
何でしなきゃいけないんだ?

「おっぱい」はありのままの姿が一番美しいでしょ?
だって、「栄養製造工場」ですよ!!
あんな風に縛ってはいけません。
それに、いざって時に
「おっぱい」がすぐに出せないじゃない!!

子どもを産んでいない女性だって「おっぱい」
が飾りってわけじゃないのよ!

もしもこの世界に大飢餓が起こった時
人類を救えるのは「母乳」なんだから!!

なにも「赤ちゃん」だけの問題じゃないのよ!!

そこで「提案」があります。

みなさん髪の毛を伸ばしましょう!!
そして、今こそ女性の真の「ブラジャー」である
「髪ブラ」をしようじゃ、ありませんか!!

髪の毛で「おっぱい」を覆い隠せば、
見た目の美しさに加え、いつでも出し入れ自由。
突然の「飢え」にも速やかに対応!!
それに「毛」は温かい。
せっかく自分の持ち物なんだからこの「毛」を
もっと、自分のために最大限に使うべきです!!
ご先祖様だってきっと、お喜びでしょう。

その他、応用編としては「貝殻ブラ」というのも
ありますね。
女ですもの!「人魚姫」には憧れます。
できれば「ヌーブラ」みたいに直貼りが美しいですが
機能的に見たらやっぱ
首からぶら下げるタイプがおすすめです!

「おっぱい」は隠さない!!
「おっぱい」の隠された力は世界の宝です!!
大きさや形にこだわっていては女がすたる!!

ここはひとつ、世界の為、男子どもの為。
女は神秘の力を解放しなければいけません!!

「おっぱい」の「おっぱい」による
「おっぱい」のための世の中。
それはきっと
「理想郷」でしょう!!

おお〜「おっぱい」よ!!
あなたは素晴らしい!!

「愛の形」それが「おっぱい」

男性の皆さん、
今日からそうゆうことですので
よろしく、どうぞ。



「おっぱい」というのは
「栄養」を製造する「工場」であり、
「自分の体から食料が出る」という意味でいえば、
「ハンバーグ」が目から出るようなものである。
こんなほめかたを、かつて誰がしただろうか。

そして斬新な「髪ブラ」の提案。
「全裸」が難しければ「半裸」で結構、と断言する潔さ。
今日からそうゆうことですって、
どういうことなのだろう。

つぎは何をどうほめてくれるのだろうか。

イラスト:さとうみどり



ひさびさに、芸能人をほめていただけるようです。
「藤岡弘、」に続き、
ほめられるのは「叶恭子」さん。
男性にしろ、女性にしろ、
濃い人をほめますねえ。



第十一回
叶恭子をほめる。
〜縦ロールと日本の夜明け〜

「叶恭子」。
「叶姉妹の姉」。
わたしはあの「生き様」が好き。

初めて見たときはあまりの衝撃に
テレビにくぎ付けになり、
「なんなんだ?この人は」と
今まで感じたことの無い種の感情に襲われました。

叶恭子。
彼女は私より年上。
彼女は「愛」のために生きている。
しかも「資産のある人限定」。

少女時代からその類稀な感性で「資産家」を
嗅ぎ分け、吸い寄せる。
よく冗談で
「アラブの石油王と結婚したいわ〜」
などと言うけど
彼女は実際そんな方ともお付き合いがあるらしい。

そう、彼女は私たち女性が「少女」のころ
漠然と「お姫様」を思い描いていた
「人物」そのものなのです!!

ついつい、その資産状況とか、
収入源とか、男性関係とかっていう俗っぽい
ネタに興味が注がれがちですが、
そんなことはどうだっていいでしょ!!

肝心なのは「叶恭子」が私たちの想像上の人物の
「お姫様」だってことなのだから。

いや、わかっていますよ。
本当の「お姫様」というのは
あんなに下品じゃないって言いたいんでしょ!!

だから、「想像上のお姫様」なのです。
漫画なんかで見て「ありえない」と思っていた、アレ。

河童、麒麟、龍みたいなものです。

だから、
「愛する人と会うときは薔薇の花を
 何百本も買占め、床とベッドに花びらを敷き詰めたり」

「海外のホテルのスイートに何日も滞在して
 何千万円ものブランド品のお買い物をしたり」

「お城に招かれたり」

「会社の社長さんを破産させたり」

「いつも外人男性を何人もはべらせて生活したり」

「家の中では裸だったり」

「珍獣と暮らしたり」

するんですよ。

それをお手伝いするのが妹、美香さんのお仕事。
異母姉妹らしいんだけど、よくやっています。

そして「想像上のお姫様」にふさわしい
あの「縦ロール」のヘアースタイル。

胸も大きいし、肌はキラキラ。

見ている私たちもようやく目が慣れてきて
今じゃ、物足りないくらいですが、
実際「あれだけ」やろうと思ったらどれだけの
時間がかかると思います??
多分「仕上がった」と思ったら「寝る時間」です。

そんな苦労を毎日ですよ!!

化粧しては落とし、ラメを塗っては落とし。

これを立派と言わなくて何と言う!?

「そうは言ってもやっぱりキワモノよね〜」なんて
たかをくくっている人はもう「おばさん」です!!

知ってました?
男性方も心の中では叶姉妹を支持しているのですよ。
アンアンにそう書いてありました。
ある、男性方の会話に
「本当は叶姉妹は好きだけど、そんな事いうと
 バカだと思われるだろうから言えないよな〜〜」って。

やっぱり。

「想像上のお姫様」である「叶恭子」はこう言っています。

「愛した人が貧乏だったら
 愛をとりますか? お金をとりますか?」との問いに

「わたくしの場合お金のない人を愛するということは
 決してありませんのでその質問は愚問ですね」

ひょえ〜〜!!
そんなのってアリ??

ある意味「道徳」の授業は無意味なのか!?

これは日本の夜明けかもしれない。
文明開化の音がするでしょ!!

「叶恭子」を知ることは「未来」を知ることなのです。

「美は一日にしてならず」
ああ、ありがたいお言葉。

わたしたちももっと進化しなければいけません。
「美しい女」になるのは「女の仕事」。
きっとその新しい価値観が浸透すれば
景気も回復するでしょう。
化粧品はバカ売れ、
男性はモテるためにもっとがんばる。

「自分の心のままに生きる、叶恭子」
その人生には学ぶべき点がたくさんあります。

「ありがとう叶恭子」!!
「ブラボー!! 叶恭子!!」
あなたはまず、何から取り入れますか?




フランソワーズさん、いわく‥‥、
「叶恭子」を知ることは「未来」を知ることなのです。
なにがなんだかわからんが、
そこまで断言されるとそうであるような気がしてくる。

換言するならば、
「ほめ道」を知るということは、
「未来を知る」ということを知ることなのです。

未来へ続くなんらかの道しるべ。
次回の「ほめ道」をお楽しみに。

イラスト:さとうみどり



さあ、今回、フランソワーズさんが
ほめるのは、「亭主」です。

え? マジ? 俺? などと、
うかれる亭主のみなさんの顔が見えるようですが、
そう手放しで喜んでもいられないようですよ?



第十二回
亭主をほめる。
〜愛すべき、人類の宝〜

世の「女房」のみなさん、こんにちわ!
ごきげんいかがですか?
ま、いいわけないですよね。
だって「亭主」が‥‥ね。

そう、「亭主」はやっかいなもの。
だって、今朝もパジャマは脱ぎっぱなし。
洗面台はびしょびしょ。
新聞も読みっぱなし。
ですものね‥‥。

「なんでこんなに世話が焼けるのよ!!
 私はあなたのお母さんじゃないのよ〜!」と
「亭主」にぶちまけた「女房」は全体の7割を占めます。

そんな「亭主」をお持ちのみなさんに朗報です!!

このたび、「亭主」の謎が解明されました!!
パチパチパチ!!

ある本にあったのですが
「男」は「女」の9分の1しか感じていないそうです。

なるほど〜。
そう思えば納得できる。
「男」はいい子孫を残せるように作られている。
だから、頭の中はどちらかというと「単純」に
作られているんだって。
と言う事は、「単純」なら「単純」なほど
「男らしい」ということになるでしょ。

しかし、「彼」と「彼女」の時には
この「真実」には届きません。
だって、お互い「なんとかしたい」という気持ちが
強くあるわけだから、「男」だって結構がんばるし、
「女」だって「わかってくれてる」と
都合よく勘違いするでしょ。

これは「亭主」と「女房」でなければ
知りえないことなのです。

ということで、
それがわかれば、話は違ってくるの。

「亭主」よ!!
あなた方はなんて素晴らしいんでしょう!!

その「何も考えない」と決めたような振る舞い。

「女房」の悩みに全く気付かないその精神力。

「嫁姑問題」には耳をふさぐ防衛能力。

「子育て」は「女房中心」のその潔さ!

「怒っている女房」に気付かず甘えてくる
一見厚かましさにも似たタフさ。

「ばれていない」と信じてとる大胆な行動。

本当にどれ一つとっても
これ「男らしさ」の何ものでもないのですから!!

こういう「亭主」をもってこそ、
いい「子孫」を残せるというものです!!
だって、完璧に「感じ方9分の1」の「亭主」。
こういう人は「子孫繁栄」のために
持てる全ての能力を発揮している
ということなのです!!

ですから「家の亭主、何にもわかってくれないの」
という発言はこれまで「愚痴」とされてきましたが
今後は「自慢」ということになりましょう。

ほら、そう思ってよく見てください。

本当にあなたの「ご亭主」の「考えてなさっぷり」!
頼もしいといったらありません!!

「感じ方9分の1」なんですから
もう「くよくよ」する必要はありません。

「本当は後悔してるんじゃないかしら」
とか
「実は怒ってるんじゃないかしら」
とか
「私のことバカにしてるんじゃないかしら」
とか‥‥。

考える必要はもうなくなったのです。

だって、多分「感じていない」のですから。
「亭主」は。

「家でごろごろする」のだって
「子孫繁栄」のための鋭気を養っているからで
決してただの「ぐうたら」というわけではないのです。

マザコンなのだって「自分が結婚したこと」に
あまり気付いてないだけなのだから!!
それで、いいのよ!!

本当に素敵な「亭主」。
「感じていない」感じがまた魅力的。

ああ、「亭主」よ!!
これまで理解していなかった「女房」を許して!!
あなたのその男らしさに気付かないなんて
ほんとうに愚かな私たち。
今では「立派な亭主を持った」と
胸を張って生きてゆけます。

さらに、わたしは21世紀を生きる者の一人として
どうしても提案しなければならないことがあります。

この景気の低迷を皆さん、どう思います??
ボーナスが減って困ってる奥さんを私は二人知っています。

せっかく「亭主」が感じにくいのですから、
この際「一夫一婦制」というのは
もう、やめてもいいのではないでしょうか?
やめたところで「亭主」はどうとも感じませんし。

これは専業主婦である私の意見ですが
毎日同じ人が帰ってくる必要は無いような気がします。

女房も家計管理がマンネリになってしまい
なかなか「家計」に強くなれない、それでは困ります。

どうでしょう、「輪番制」にしては?

毎月「亭主」が変わる。

先月のお隣の「亭主」が今月はうちの「亭主」。

これはかなり「公平性」を重んじた道徳的なやり方ですが
「この人だけは絶対にいや」とか言う、
わがままな人もでてきそうなので
ならば、
「稼ぎのいい男性は何人嫁をとってもいい」ことにしては?
だったら、男性はこぞって「稼ごう」とするし、
女性はこぞって「選ばれよう」として
きっと新しい産業も生まれるでしょう。

「亭主」の愛=収入という図式。
これは女性を綺麗にし、男性をがんばらせます。

まあ、私としては「輪番制」がいいのですが‥‥。
だって、「来月はあのお方‥‥」
なんて思いながらジェットコースターみたいに
毎月の収入に落差があり
その上
今度いつ最初の「亭主」に会えるかわからないから
いつまでも「恋」してられるでしょ。
もちろん、「全亭主」と恋したっていいんですし!
生活にスリルとサスペンスと恋があっていいでしょ!!

まあ、そんなわけで、
「生活の中に火サスを!!」
これって、こわい???




一夫多妻制? いえいえ、「輪番制」です。
「公平」であるうえに、
「新しい産業」まで生まれるそうです。
なにがなんだかよくわからん、という
亭主のみなさんの意見もあるようですが、
「感じ方が9分の1」なのですから
しかたがないのかもしれません。
愛と収入について考えながら、
次回の「ほめ道」を待つことにしましょう。

イラスト:さとうみどり