ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

ひょっとしたら、
今回の「ほめ道」のテーマは、
読者の年齢によっては
まったく意味が通じないかもしれません。
具体的に述べるならば、
1970年代の終わりのころ、
まだ物心ついていなかったという人は
内容的にちんぷんかんぷんかもしれないのです。
しかしながら、30代も後半を迎えるような方は
「はいはいはい、知ってますよ!」と
ものすごくスムーズに
理解が進むことでしょう。
はい、今回のテーマはこちらです!



第八十四回
キャンディ・キャンディ
ほめる。
〜キャンディに学べ〜


残暑お見舞い申し上げま〜す。

夏休みもあと少しですね
世のお母さんたち、わたしと共にがんばりましょうね!

さて、先日友達とのおしゃべりの中で
「女も40前になるとさー、なんか色々あるよねぇ」
みたいな話になり、
「夫にも子供にも恵まれて『幸せなはず』なのに
 漠然と『あのとき、あっちの人と結婚してれば』
 みたいなことを思うのって、
 やっぱ子育てが一段落したからだろうね」
「そうそう、暇になっちゃったって言うかさぁ。
 それに、思い出の中の彼は歳取らないからね。
 実際はおじさんになってるのに‥‥」
みたいな女の本音トークが繰り広げられていたわけですが
そこでふと、わたしの脳裏によぎった人‥‥。

その人の名は「キャンディ」。

「あれってさ、いや、キャンディなんだけど。
 あの人、結局アルバートさんと結婚したの?」
「さぁ〜? したんじゃない? あの感じだと」
「謎だね〜」
と言うことで、わたしはこのときに思ったのです。

ここからはすべてわたしの妄想です。
事実とは異なりますので注意してくださいませ!

仮にキャンディとアルバートさんが
夫婦になっているとしましょう!

そう、「丘の上の王子様」はアルバートさんだったわけで
キャンディはずっと見守ってくれていた
アルバートさんのお嫁さんになったとします。

========= 妄想スタート ==========

年上の彼は頼りがいがあり、キャンディは甘え放題で
ドレスは買い放題、ランチはし放題、
メールも電話もし放題だし、
おまけにパケ放題だったのです。

その上、子宝にも恵まれます。
一男二女の母になり、忙しいながらもしあわせな毎日。

でも、そんなキャンディも38歳。
夫アルバートは48歳くらい(適当ですよ)。

それは結婚18年目の出来事でした
妻はある疑惑を夫に持ってしまったのです。

いつもと同じ朝
いつもと同じ時間に夫は出勤し
いつもと同じように洗濯物を干しているときです。

ふとキャンディの中にしたから込み上げる何かが!

「あれ? でもなんでわたしが付き合った人って
 みんな不幸になったの?」

大人になったキャンディは
やっとそのことを冷静に考えてみたのです。

そしてひとつの仮説に辿り着きました。

「アンソニーが死んだのも、スザナが事故に遭ったのも
 もしかして、全部アルが仕組んだことでは‥‥
 年上のアルならそのくらいできるアルよ!」
注:(アルとはアルバートの仮想愛称)

チャララン・チャ〜ラ〜。
(火曜サスペンスのCM前の音楽)


======== 妄想終了 =============


と、まぁ、こんな感じで
あのキャンディでさえ38歳になったら
「あのときのあれって‥‥」的に
過去を思い返してると思うんですよ。

しかも「夫が犯罪者かも?」っていう
すごい衝撃的で悲しい状況なわけですよ、キャンディは!
でもね、なのにえらいのよ! キャンディは!!!

「えらいんですよ!!
 キャンディはっっっ!!!」

ふぅ‥‥。

やっとここで本題の「キャンディほめ」に入ります。
お待たせしました!

何がえらいってまず
「そばかすなんて気にしない」んですよ!!

今の世の中、女達は「美白」「美白」と
目を吊り上げてきれいになろうとしてますが
そんなの見てると悲しくなります
もはや、その顔が怖い!!

ほら、キャンディを見習ってください!
あんなにそばかすがあっても
「気にしないわ」って歌ってます。
「いや、言うくらいだから気にしてるだろ?」と
みんな言いますが
わたしはキャンディの言葉を信じますし
もし、気にしていたとしても
気にしない努力をしているキャンディが好きです!

あと、「鼻ぺちゃだってお気に入り」なんですよ!

プチ整形とか一瞬でも考えた自分が
恥かしいじゃないですか!

で、極めつけは
「鏡を見詰めて、笑って笑って笑ってキャンディ」ですよ!

どっかで聞いたような話しだと思いませんか?

あの方ですよ
わたしも前にほめた‥‥。

「矢沢永吉さん」

あの方もプレッシャーを感じたとき鏡に向かって
「楽しめ!」と言われるそうじゃないですか?
前に「ダーリンコラム」かなにかで
読んだんだから間違いないです!

やっぱ、凄い人っていうのは
モチベーションの上げ方が
ハンパじゃないってことなんですよ。

もはや敵は他人ではない!
敵は自分だ!!

鏡に向かって言葉を言う人って
きっとそういう境地まで達してらっしゃると思います。

そういうわけで、この夏「キャンディ・キャンディ」を
思い出しまくったわたしです。

でも、やっぱテリィとの別れのシーンだけは
何度思い出しても泣けるね‥‥。

「このまま時間が止まってしまえばいい‥‥」

あれ?

「時間よ止まれ」

もしかして、テリィって矢沢さん??




と、いうわけで、20代のみなさん、
今回はややわかりづらい内容だったかと思いますが、
まあ、具体的なエピソードなどは知らずとも
熱いハートというか勢いのようなものは
伝わったのではないかと思います。
ちなみにキャンディの本名は
キャンディス・ホワイト・アードレーといいます。
テリィの本名、テリュース・G・グランチェスターです。
生きていればきっと会えます。
笑った顔のほうがかわいいのではないかと思います。
ますます、わからない話を
わからなくしてしまって、すいません。
それでは、次回の「ほめ道」で。

イラスト:さとうみどり

2006-08-29-TUE


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