ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

お客さん、お客さん、
今回の「ほめ道」は、ええ話でっせ。
もしもお客さんに部下がおるなら、
「‥‥こないだ思ったんやけどな」
かなんか言うて、下のもんに
聞かせられるような話でっせ。
ま、ま、ちょっと読んだってください。
え? いつもとキャラがちゃう?
そんなことより、ちょっと読んでみて。



第七十九回
のりしろをほめる。
〜コミュニケーションを考える〜


みなさん、ほぼにちわ。
2006年も残すところあと11ヶ月となりましたが
やり残したことなんてないですか?
今からなら、まだ間に合いますので
心残りのない一年にしましょうね!

さて、みなさんは工作は好きですか?

わたしのようなママ暦13年の主婦にとって
工作、それは日常。

工作、それはリビングの悲劇。

工作、それは保存の恐怖。

なわけですが、毎日のように子供達は
空き箱工作や、「たのしい幼稚園」の付録の工作を
作って作って作りまくるわけです。

で、それを片付けて片付けて片付ける。

部屋は常に工作に溢れ
子供が忘れたころに古いものからこっそり捨てる。

とまあ、平和な日常に潜むちょっとした悪っていうんですか
まあ、小さなサスペンスがあったりするわけですが。

そういう中で、また大変重要なことに気が付きました。

それは「のりしろ」です。

わたしたちはこれまで生きてきましたが
ひとりで生きてきたわけではなく
誰だって、常に他人とのコミュニケーションの中で
生きてきていると思うのですが、どうですか? あなた?

たぶん、そうでしょ?

でも、時々すごい付き合いづらい人がいませんか?
どうですか?

たぶん、いるでしょ?

そういう「付き合いづらい人」に何が欠けているか
知ってしまいました。

知りたくなかったのよ‥‥
嘘でもよかったの‥‥

なんて、昼ドラ的小芝居はさておき。

そんな「付き合いづらい人」に朗報です!!

そんな人に足りないのは、
ずばり「のりしろ」なんですよ!

工作をしていてわかるのは
パーツとパーツを貼り合せることが
形を作るうえで必要不可欠なんです。

そのためには何はなくとも
「のりしろ」
これなくして、工作はできません。

どんなに仮面ライダーの顔がかっこよくても
そこに「のりしろ」がなくては
本体たけじゃ貼り合わせたとき、どうなると思いますか?

仮面ライダーの顔の端っこが切れてしまうんですよ!

間違えて「のりしろ」を切り取ってしまったら最後
無理に貼り合せるもんだから
仮面ライダーなのか虫なのかわからない
怖いものが出来ちゃうんですよ。
で、子供がすごい泣くんですよ!!
本当にこの世の終りってくらい泣くんですからね!!
わかってるんですか?

そういうことからもおわかりのように。

人と人とのコミュニケーションも
この「のりしろ」が大事なんです。

「自分」と「相手」の気持ちを繋ぐ「のりしろ」

どうも、イヤな気分にさせる人って
この「のりしろ」がないんだよねー。

いきなり「本体丸投げ」みたいな‥‥。

例えば
「わたしってこういう人だから」みたいに言っちゃって
人に合わせようとしなかったり。

もろ余裕のないネットの中傷の書き込みとか

「誰か僕のことわかってよ!」ばっかで
人のことわかろうとしない人とか

そういう人って「のりしろ」がないんです。

「のりしろ」って地味だけど
とても大事な仕事をしているんですよ!

工作を人生に例えますけど
いいですか?
いいですね!

よりよい人生をつくるためには
「のりしろ」なくして有り得ないっちゅうことなんです。

よりよい工作をつくるためにも
「のりしろ」なくして有り得ないっちゅうことなんです。

だから、とどの詰まりは
「のりしろ最高!!」っちゅうことなんです!!

特に長年連れ添った夫婦の場合
本当に「のりしろ」は失われつつあります。
「本体丸投げ同士」なので
いびつな形になっていってしまいます。

ですが、お互いにちょっとでいいんですよ。
1ミリでも「のりしろ」を作れば
そんな型崩れせずにいい感じになれるはずなんですって!

みなさん、嘘だと思うなら
「たのしい幼稚園」を本屋さんで買って
リビングのテーブルを紙くずだらけにして
工作をやってみてください!!

大事なことに気付き
きっと胸が熱くなるでしょう。

だから、本当だってば♪




いかがでしたか?
なんとも示唆に富んだ話で
ためになったでしょう?
ちょっとこれをパクって
結婚式のスピーチとかできそうでしょう?
噛めば噛むほど味のある「ほめ道」。
何回かに1回は、ひじょうにためになります。
あ、いえ、いつも、ためになります。
さあ、次回はなにをほめてくださるのでしょう?

イラスト:さとうみどり

2006-01-31-TUE


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