ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

お馴染みのキャラクターが今週のテーマです。
マンガやアニメで大人気のあれです。
ご存じでしょ? 『名探偵コナン』。
え? おもしろいのは知ってるって?
いえいえ、ただほめるだけではありません。
例によってなんだか大きな話になってます。
のんびりと最後までおたのしみください。



第四十七回
名探偵コナンをほめる。
〜人の「年齢」と「性別」について考える〜

皆さん、事件に巻き込まれてませんか?

日々の生活の中でわたしはよく
「事件の匂い」を感じるタイプ。

例えば、自転車泥棒と聞けば
「凶悪犯人の逃走では?」と疑い
夫が出張と聞けば
「別宅隠し子事件では?」と疑う。

て、まあ、そういいながら
遊んでいるだけです! もちろん。

そんなわたしになってしまったのも
何を隠そう
「名探偵コナン」との出会いからなのです!

「コナン」くんを初めて知ったのは
子供がまだ小さいとき
近所のお子様方に勧められて
チャンネルを合わせましたの。
月曜日の夜7時半。

正直、あの絵に馴染めなかったのですが
まさか、あんなに面白いなんて知りませんでした。
ほんと「(いままで)損した気分」とは
こういうことでしょう。

知ってる?
知らない人のために「コナン」くんについて
ちょっと説明しなくっちゃね!

「コナン」くんは小学1年生。
でも、実は悪いやつらに薬を飲まされたために
小さくなってしまっただけで
本当の姿は高校生で探偵なのです。
「工藤新一」くんっていうんだけど
これが、頭も顔も運動神経もいいっていう高校生。

で、「工藤新一」時代には幼馴染みの彼女がいて
その彼女が何も知らず、突然姿を消した彼の帰りを
一途に待ち続けるっていう、もうひとつの物語が
本当に泣かせる、いい話なのよ!

彼女と「コナン」は一緒に暮らしているのに
「コナン」が彼だとは知らない彼女。
この小1の「コナン」が影で彼女を助けてるんだよねー。
本当に見所満載!
つっこみどころも、満載よん!

おおかた、こんな話なのですが
その「コナン」くんのキャッチコピーが

「見た目は子供、頭脳は大人! 名探偵コナン!!」

っていうんだけど、これ、いい言葉だと思わない?
もう、額に入れて床の間に飾りたいほどいい言葉よ!

前から、気に入ってて、何かにつけて
「見た目は大人、頭脳は子供! わたしはコトナ!」とか
言ってたわけです。

でね、本当にまじめな話
やっぱ、人は見た目じゃないよ!

見た目はちゃらちゃらしてる男だって
ちゃんと付き合ってみたらすごくいい人だったり
見た目は立派な風でも
セコくて、意地悪だったりってことはよくあるでしょ?


でさ、わたしは「36歳女」です。
わたしの親友もそう。

でもね、人間っていうのは「年齢」や「性別」で
分けがちだけど、実際はどうなの?

親友が言うにはこうです。
「これは医学的に必要なだけで、実際の人生には関係ない」

なぜ、彼女がそんなことを言い張るかと言えば
年下のかわいいアイドルに夢中で、本人曰く
「彼のことを理解」できるらしいです。
ようするに「年齢」は関係ない!

さらに、「36歳女」であれば
「おばさん」になるべきところ
「おじさん」のようになっていってるらしいの!

でも、こんな人、多くない?

男の人でも「おじさん」というより
「おばさん」みたいな人、何人か知ってます。

だから、もちろん外見は「36歳女」だけど
「心の中」はその人、個人個人で全然違うわけさ!

24歳のアイドルのことを「わかる」というなら
「わかる」のよ! たぶん!

実際、24歳のかわいいアイドルだって
心の中は50歳くらいのおじさんかもしれないし
わたしも、今までに
「わたしより若いのに老けた考え方してるねー」って子に
いっぱーーーい、出会ってきたしね!

だから、「24歳の気持ちがわかる」という彼女を
「36歳でわかるはずない」という人がいるなら
きっと、その人こそ「心はかちこちの老人」よね!

逆に「お年寄り」でも10代くらいの
瑞々しい感性の人もいるでしょ?

「見た目」と「頭脳」は違うのさ! そして「心」も!

だからきっと「年齢」「性別」なんてのは
ただの「包装紙」なんじゃないのなかー?
敏感な人はその下にある「中身」のほうに気持ちが向くけど
そうじゃない人は、いつまでも
「包装紙」のみに気持ちが向いて、
「より美しい包装紙」を求めてしまうのでは?

でも、「包装紙」は所詮「包装紙」。
大事なのは「中身」なのよ!

よく、「容姿」をそんな風に例えるけど
「容姿」だけじゃなくって
「年齢」「性別」も同じだと思うの!

そのことを気付かせてくれた「コナン」くん!
本当にありがとう!

本当は「コナン」くんより
「工藤新一」くんの方が好きだけど
「工藤新一」に戻れば話は終わり。
あーーん、このへんの
「痛し痒し」な感じが
「いとしこいし」な感じなのよね!

だから「好き」ってことよ!

「解けない謎はない!」
と「コナン」くんはいつも言ってます。

わたしも子供の宿題の見るときは必ず
「解けない謎はないよ!」と励ましています!

みなさんの「見た目と頭脳」はどんな感じですか?




いかがでしたでしょうか。
もともと知っていた人も、
まだ接したことがないという人も、
『名探偵コナン』を見る目が
変わってきたんじゃないでしょうか。
大事なのは「中身」なのです。
「痛し痒し」な感じが「いとしこいし」なのです。
また来週お会いしましょう。

イラスト:さとうみどり

2004-08-31-TUE


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