ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

夏真っ盛りということで、
「ほめ道」のテーマも夏らしく「お祭り」です。
日本の伝統文化を、しみじみと、しっとりと、
ほめていく‥‥わけではないのです。
突如、テーマは「お祭り」から
とある芸能人にシフトしていきます。
そのあたりのダイナミズムが
当コラムの売りであるということを
読んでいるみなさんは先刻ご承知ですよね。



第四十四回
お祭りをほめる。
〜「お祭り」に行こう!〜

ほぼにちわ!
みなさん、暑さに負けてないですか?
こんなに暑いのに子供たちはとても元気で
しかもうちの息子が所属する
「FC」(地域のサッカークラブ)は
この暑さでも、おかまいなしに
毎週土日、学校のグラウンドで練習をしています。

その練習は保護者が交代で付き添い
コーチや監督のお茶のお世話や
子供たちの健康管理をしないといけないの。

で、先日はわたしがその「お茶当番」でした。

暑い中、新米のわたしはぼんやりと練習風景を
見ていましたの。することもないし。

そこへ、ひとりのお父さんがやってきて
もうひとりの「お茶当番」のお母さんとなにやら親しげに
話し始めました。

「4人目の子供が生まれた」とか
「こないだのFCの合宿ではお風呂で大騒動だった」とか
「奥さん、赤ちゃん生まれて大変でしょ?」とか。

わたしは2メートルくらい離れたところで
聞くつもりもなく、聞いていました。

そしたら、そのお二人はどうやら最近できた
同じ団地の住人らしく、話題は自治体の「お祭り」の話題に。

男「いやー、やっぱうちの団地も神輿くらい出さないと。
  祭りのないところで子育てしちゃ、いけませんよ!」

女「そうですねー。でも会長さんたちは反対してますけど」

男「でもね、しなきゃ、いかんでしょ? この子らが
  大人になったとき、帰ってきませんよ」

女「でも、子供会と自治会で意見も割れてるし」

男「俺らだって、実家で祭りがあるとき、帰りますからね」

女「え? そうなんですか? わたしは帰りませんけど」

男「昔の友達にいっぱい会えますよ!
  みんな祭りには子供つれて帰ってきますから。
  行ってみてくださいよ、本当ですから」

わたしはこの会話を練習を見るふりをしながら聞いていて
思わずそのお父さんに

「あのー、ご実家どこですか?」と聞いてしまったの。

そしたら、なんと私の地元と同じだったのよ!

急に親近感!
そういうことなら「お祭り」には里帰りしなくっちゃ!

「お祭り」ってそうなのね!
わたしはずっと甘く見てたわ!

「お祭り」に行けば初恋のKくんにも
次に好きになったIくんにもまたその次に‥‥、って
とにかく、普段どこ探しても見当たらない
いろんな人に会えるじゃないの!!

それがわかったわたしは、ひとり得した気分で
また、練習を見るふりをしつつ
「お祭り」について思いを巡らせました。
真夏のグラウンドで、『キャプテン翼』のような光景を前に。

すると、どうしてもある男性のことが心に浮かぶわけです!
「一体どうしちゃったの私?」
その人の名は「北島三郎」!!

「まーつりだ! まつりだ! まつりだ♪」
って歌い踊るサブちゃん!
特に目に焼きついているのは
「谷亮子」さんたちの結婚披露宴!

あれは、本当にすごかった!
このことに関しては、一度どこかではっきりと
「すごいと思う」と言いたかった!
という、そんな自分の本当の気持ちに
今、気づいてしまったの‥‥。
今まで黙っててごめんなさい。
でも、今まで気づかなかったのよ。
そういうことは、よくあることでしょ?

その披露宴で「まつり」を歌い踊るサブちゃんや
その他の芸能人をわたしは夕食の後片付けの手を止め
テレビに近づいて見たわけです。
久しぶりに訳もなく笑えて
そんなサブちゃんをますます好きになったのです。

もちろん、「地球儀ケーキ」と「金の船」だって
訳もなく笑えて、
そんな谷夫妻を好きなような気がしましたが。
このことについては、
まだ自分の気持ちがはっきりとしていません。
ごめんなさい、今はまだ何も言えないの。

でもねー、北島三郎さんって本当に歌がうまいよねー!
演歌って聴かないけど北島三郎さんと都はるみさんがいい!
ということだけは、わかります!

あのねー、サブちゃんってのは「演歌」じゃないのよ。
「ソウル」とか「ゴスペル」みたいに聴こえるの、
わたしには。
ブラックコンテンポラリーとまではいかないよ、もちろん。
でも、そのくらいかっこいい!

都はるみさんも
「演歌」っていうより「ロック」だね、あれは!
しかも、場合によっちゃ「パンク」だったりもするの。

で、もうひとつ言うと、渡辺美里さんは「ロック」じゃなく
「演歌」なのよ。これ、批判じゃなく賛辞よ! 当然!
わっかるかなー?

音楽というのは音だけじゃなく
スピリットなのさ! 深いねー。

で、サブちゃんといえば「鼻の穴」でしょ?
「鼻の穴の大きい人」は歌がうまいんだから!
空気がいっぱい吸えるからよ、きっと。
もし「鼻の穴」が大きくてコンプレックスのある人は
是非、ボイストレーニングを受け歌手を目指してください!
あなたには絶対に才能があります!
音痴だった場合はちょっと当てはまりませんが。

いつか「じゃがいもの会」のコンサートも
行ってみたいなー。
いつもジャニーズの若手のかわいい男の子たちが
参加してるんだよ!
いい感じでしょ?
「じゃがいもの会」よ、名前もすごいでしょ?

「今年の『じゃがいもの会』の参加歌手誰かしら?」
と思って、ネットで調べたら
普通にじゃがいもを好きな人や、
じゃがいもを育ててる人たちのサイトしか載ってなくて、
「じゃがいもの会」という
名前の意味するものを深く考えたりもしました。
別にだからどうしたってことでもないのですが。
あれは何で「じゃがいもの会」なのでしょうね?
北島三郎さんに訊いてみたいです。
ちなみにわたしがTVで見た最後の「じゃがいもの会」の
参加ジャニーズは「タッキー&翼」でした。
ここで、『キャプテン翼』とリンクしたでしょ?
こんな風に人生は繋がり続けるのさ!

「じゃがいもの会」に
「タッキー&翼」を観に来たファンの方が
うちわを振っていて、サブちゃんとのギャップに
複雑な気持ちになったりもしたものです。
ジャニーズさんが出てくると急に何もかもが幻のように感じ
森森コンビさんさえも、何か取り残されたような悲しさを
漂わせてしまうのです。
息子さんはジャニーズですが。

初恋と「お祭り」
北島三郎と「お祭り」
そして、わたしはいつも
「あとの祭り」

では、またねー♪



「お祭り」をほめ、
「北島三郎さん」をほめ、
「都はるみさん」をほめ、
「渡辺美里さん」をほめ、
「じゃがいもの会」と「ジャニーズ」をほめ、
「演歌」そのものをほめ、
「鼻の穴」についてまでほめる。
夏真っ盛り、ホメルギー全開でお届けいたしました。
暑い日が続きますが、みなさまどうぞご自愛を。

イラスト:さとうみどり

2004-08-10-TUE


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