ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

規模の大小を問わず、
さまざまな「提言」を叩きつけるのが
本コラムの特長ですが、
今週はちとおもむきが違いますよ。
なんといっても、「提言」に対する
具体的な「検証」が行われているのです!
その結果がはたしてどうなるか‥‥。
実録レポートをお読みください!



第三十九回
化粧をほめる。
〜「チャンスは自分で掴むのよ!」by 桜田淳子〜

大人になってから、ずっと「不公平」だと
思っていたことがあります。

それは「男は化粧しなくてよくて」
「女は化粧しなきゃいけない」こと。

よーく、考えてみて!
わたしたち女は男の人と同じ出勤時間にもかかわらず
「化粧」のために、早起きしなきゃいけないのよ!
間に合わない時は車の中とか、会社のトイレで。
とにかく、どこかで必ずやらなきゃいけないの。

毎日毎日、塗っては落とし、塗っては落とし。
これって「資源の無駄使い」だし
商業ベースに乗せられてるだけじゃない?
本当に「化粧」って必要なの?
それは誰のため?

と、こんな風に思っていたころもありました。
でも、今は違います。

こないだ、生まれて初めて
デパートのお化粧品売り場の「美容部員」のかたに
メイクをしてもらったの。

わたしは本当は「化粧」自体は大好きだから
興味津々ではあったのだけど、時々TVでやってる
「嶋田ちあき」さんや「藤原美智子」さんの
「メイクアップレッスン」みたいのを観ては
自分でやっていました。

顔って「化粧」で変わるでしょー?
何通りもの自分の顔に会えるのが、もう快感!

その「美容部員」の方とは初対面なわけだから
わたしに対する先入観なく「化粧」をしてくれたの。
まず、基本的なファンデーションの塗り方を
教えてくれました。
ファンデーションは塗り方ひとつでお肌の輝きが
全然違うのよ! これは、重要なポイント。

で、先入観のない「化粧」。
これはおもしろかったですよ。
わたしじゃないわたしになりました。

自分じゃ絶対やらないような「化粧」。
好き嫌いじゃなく、「こんなのも、ありなんだねー」
みたいな、「幅」というものを知ったわけです。

「化粧」は「魔法」です。

毎日、惰性的にやってる「化粧」には
実は色んな可能性が隠されてるのよ!

そんなわたしが実践してるのは
「嶋田ちあき」さんたちの「化粧」だけじゃないの。
「藤木相元」先生の人相学メイクだってやってるのよ!
ウフ!

ある日、TVを観てたら「藤木先生」が
「メイクで運のいい顔にすりゃあいいんじゃよ」
みたいなことを、おっしゃりながら
「開運メイク」なるものをご指導されていました。

「男運アップメイク」
「仕事運アップメイク」
「金運アップメイク」

さて、これは、いいことを聞いちゃった♪

もちろん、さっそくわたくしは実践しましたよ。
「金運アップメイク」!!
今日は特別に伝授しましょう!

まず、眉毛を三角形に描く。
眉のど真ん中に眉山をつくるのよ!
しかも、「黒く」「太く」!!

アイラインは目がまん丸になるように描く。

口紅は下唇が長方形で上は小さくふつうに。
下唇には角がつくほど、四角くね!

これで完了!
ひょうきん族の「鬼瓦権造」にそっくりになります!
「冗談じゃ、ないよ〜」
うーーん、いいのか? 本当に‥‥。
この時点でほとんどの人は挫折します。

しかしわたしは違います!
このメイクでさっそく宝くじを買いに行きました!

そこで、もうひとつ取り入れたのは「風水」。
友達が「宝くじを買うときは西陽を背に受けながら
愛想のいいおばちゃんのいるところで買うと当るらしい」と
言っていたのを思い出して、
さっそくその条件を満たすであろう某所に出かけました。
もちろん、メイクは完璧。
この顔で人に会うのは気乗りしないことだったけど
そんなことは、気にしない、気にしない!

目的の場所は大型スーパーの駐車スペースにある
宝くじ売り場。

車を止めて、まず「西陽」確認。
でも、「背に受ける」には
その場所は奥まっていて、思い切り日陰なの。
どう考えても、10メートルくらい遠くから
「10枚くださーい」と叫ばない限り
「西陽を背に受けて買う」のは無理。

でも、わたしには「金運アップメイク」がついている。
とりあえず、「西陽」はあきらめて
それでも自信を持って窓口に一歩一歩近づき
「10枚下さい」と堂々と言いました。
正直、この時が宝くじ初購入。
「こういう買い方でいいんですか?」と尋ねると
「はい、連番ですか? バラですか?」
とおっしゃった。

「え? どっちがいいんですか?」とわたし。
「はぁ‥‥。そうですねー、どちらでも‥‥。
 バラだと一枚一枚確認する楽しみがありますねー」
とおばちゃん。

「では、バラで!」と自信満々で購入。

「で、これはどうやったら、
 当たりとか外れがわかりますか?」
と聞くと
「○日の朝刊に出ますし、
 こちらに持ってきてくださればお調べします」
とおばちゃん。

「ご親切にすみません」とわたし。

見事宝くじ購入成功!! 1枚100円で1000円分買った。

で、買った宝くじを良く見ると
「抽選日」というのがちゃんと書いてあった。

「この日って、重要なのでは?」と思ったわたしは
「抽選日」の朝も早朝より「金運アップメイク」をほどこし
何時から抽選が行われてもいいように万全の体制。

夫は「何? その顔? それで、外に出たの?」と不安気。
そんなこと言ってると、
つまんない大人になっちゃうんだから。

で、「抽選日」も何とかやるだけのことはやった。

とうとう、発表の日。
もちろん朝刊を見る前に「金運アップメイク」!

夫は「忙しそうだね」とちょっとバカにしてる。
でも、そんなのはどうでもいい!
そして、朝刊を開く!!

ドキドキしたさー。そりゃあ!
研究の結果がそこにはあるわけだし
億万長者になってしまうかもしれないし!

で、当ったの。
「1000円」

これーーーーーー。どう思う?

わたしは、悩んだよ。
効果があったのか、なかったのか。

で、すぐに友達に「どう思う?」と電話。
「それ、微妙だねー。
 たぶん、金運アップしてるんじゃない?」

で、夫にも相談。
タバコの煙をフ〜ッと吐き、遠い目で
「うーーん、それはたぶん、上がってるなぁ」

で、美容師さんに相談。
はさみを握る手に力を込めて鏡越しに
「間違いなく、上がっています!」

ということで、たぶん「金運アップ」しました!!

この結果、あなたは、どう思う?

さて、そんな事実も踏まえて
おわかりいただけたでしょうか?
「化粧」の奥深さ。

運をつかみたいなら、まず「化粧」から!!
本当にあった中途半端な話。
でも、この話をどうするかはあなた次第!!
あなたな〜らどうする〜♪




せ、せんえん‥‥。びみょう‥‥。
しかしながら! 1000円を笑うものは1000円に泣く!
「1000円をもらう」と「1000円を失う」では
圧倒的に前者を選ぶ人が多いといいます!
みなさんも「鬼瓦権造の金運アップメイク」で
1000円ほど金運をアップしよう!
え? 私ですか? 私はちょっと‥‥。

イラスト:さとうみどり

2004-07-06-TUE


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