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ほぼ日刊イトイ新聞

2025-01-16

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・昨日は「泣いても笑っても」ということばが、
 ぼくらの間では自然な流行語になっていた。
 泣こうが笑おうが「生活のたのしみ展」は終わるのだ。
 そして、夕方になって、まだ人は入ってきてくれるけど。
 もうしわけありません「生活のたのしみ展」は終わった。
 お客さんが、たくさん「たのしかった」と言ってくれて、
 そこではたらいているみんなは、ほんとにうれしかった。

 6時過ぎ「たのしかった」と言ってくれるお客さんが帰り、
 さてお客さんじゃない人たちには、まだ仕事がある。
 いったん集まって「おわりました」の集合写真を撮り、
 さてさて「ほぼ日」名物、高速撤収の仕事がはじまる。
 陳列されていたものの種類によって
 包み方やら運び方がちがうので、早い遅いはあるが、
 あの場の展示品のすべてを約90分で片付けるのだ。
 そこからは、みんなが集まって簡単な打ち上げだった。
 あの、名物のようになった46人体制のレジの場所に、
 適当に数人ずつ集まって、みんなでビールなんかを飲む。
 軽食も、お手軽過ぎないいい感じのものが並んでた。

 それぞれに「はたらいた場」の人が集まったり、
 ただなんとなく集まったり、ベテランも新人もいろいろ。
 「ここは、どういうテーブル?」と訊くと、
 「ただ、いまここにいて、なんとなく」と笑い出す。
 思えば、もともとここにいる人たちは、みんな他人だ。
 他人同士には見えないね、ほんとにそうだね。
 で、みんなが絶対に疲れているはずなのだけれど、
 「たのしかった」ばかり言っている。
 「じゃ、明日もやることになったらどうする?」
 と、ぼくがいじわるなことを言うと、
 「やります!」と平気な顔で声が出てくる。
 「みんながたのしそうにやっているので、
 ほんとにたのしかったです」という人には、
 「そう思ってるあなたが、みんなには見えてたんだよ」
 と言ってやると、周囲の人が「そうそう」と笑う。
 なんなんだろう、この打ち上げ会場は! 
 母娘で参加しているアルバイトもいたりしてね。
 ぼくも、みんなの顔を見ながら高揚していた。
 「ほぼ日」の乗組員たちは、ちょっと先輩らしく、
 少しおとなしめににこにこ笑って輪の中にいた。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
次のことはなんにも相談してないけど、またやりそうです。


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