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ほぼ日刊イトイ新聞

2025-01-13

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・木金土日と、「生活のたのしみ展」4日間を経験しました。
 おそらく、ここではたらいている人たち、
 いったん「かなり、もうダメ」くらいになってます。
 ひとつの山を越えかけたあたりのところですから。
 山というよりは、密林(ジャングル)っぽいかな。
 ひっきりなりに「ちょっと知らないこと」と向き合い、
 いつでも「だれかをあてにしたり」
 「だれかにあてにされながら」過ごしてますから、
 脳がずっと新しい判断をしているはずです。
 まさしく「可塑性」が鍛えられているんだろうなぁ。

・これは、ま、不遜を承知で言いますが。
 ぼくら、晴れ舞台に向かう選手団のようであります。
 まずは、出場するだけでおおよろこび。
 ひとつずつ勝つことが大変、やっと勝っても準々決勝で、
 奇跡のように勝ち続けて準決勝で…というような毎日です。
 表の見えるところにいる人も、その背景ではたらく人も、
 さらには、その背景の背景で支えてくれる家族たちも、
 お付き合いしてくれる物流や、システム周りの人たちも、 
 ほんとにみんなの力が合わさっているのがわかります。
 「生活のたのしみ展」でいろんな仕事をしている人たち、
 ふだんの仕事場とは、ちょっと顔つきもちがっています。
 新宿では、いま試合中ですという感じで、荷物を運んだり、
 テキパキ整理をしたり、お客さんと接したりしてます。
 「まわりの人たちがたのしめるように、
 そして、じぶんたちがたのしめるように」が、
 ほんとうに現実にできているように思えます。かっこいい。

・いつも思うのですが、「生活のたのしみ展」では、
 乗組員たちや知人友人たちの「ご家族」によく会います。
 これ、不思議ないい感じなんですよねぇ。
 ふだん人前に出たがらないという方も、来てくれます。
 社会人になった兄弟姉妹が久々にいっしょになったり、
 遠くの知人や、古い友だちとここで待ち合わせしたり、
 いろんな人たちに「行ってもいいかな」と思わせる
 機会をつくってるなんて、とてもうれしいです。
 こういう感じのことって、どんなに人気の遊園地でも、
 劇場や観光地でも、あんまりないことだと思うのです。
 今日もまた、手前味噌なことばかり書き立てましたが、
 来られない人も含めて、「たのしみ」になりますように。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
会場は、基本的にですが暗くなりはじめると空いてきます。


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