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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-12-06

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・よく思うのだけれど、とにかく「アイディア」なんですよ。
 いろんなむつかしいことも、おもしろくないことも、
 困ったことも、あらゆる場面で、アイディアが足りてない! 
 じぶんの関わっていることでも、そう思うし、
 あちこち見渡しても、「アイディアがないからだ」と思う。
 そりゃね、金がないとか時間がないとか人手がないとか、
 他にもありますよ、足りないものは。
 それにしても、「じゃぁ、アイディアはあるのか?」です。

 アイディアが商売じゃないという人にも、
 ほんとはアイディアがあったほうがいいし、
 アイディアがなにかを変えるもののはずです。

 「こうすればアイディアが出ますよ」という本やら、
 講座なんかもたくさんあるのは知ってます。
 昔も今も、アイディアの大事さはさんざん言われてきたし、
 どうすればいいかについての方法も、
 ほとんど、すでに語られてきているとも言えるんですよ。
 あっちのものとこっちのものを、組み合わせるんだとか、
 ちがった角度から見てごらんだとか、ずっと言われてる。
 それは、みんな読んできたか聞いてきたと思うよ。
 でも、絶対的に、世界中にアイディアの質量が足りてない。

 どうしてか?

 アイディアを出そうとする機会が少なすぎるからだ。
 ぼくは、そう考えるようになったんです。
 たとえば、サービス業の人だったら
 「いつも微笑んでる」なんて当たり前でしょう? 
 そうでない人もいるけど、よく微笑んでますよね。
 運転をしている人だったら、長時間、500キロくらい
 ずっと平気で運転してるじゃないですか。
 逆に、ちょっと微笑んで休んでまた微笑むとか、
 10キロ運転して休んで翌日また10キロ走るとか、
 そんなんじゃダメだってわかってるんですよね。
 だけど、そんなふうに「いつも微笑んでいる」ように、
 「いつもアイディアを出そうとしている」人が、
 あんまりいないんだと思うのです、私見ですが。
 おまえら(つまりわたくしも)、サボってるぞ。
 アイディアはとりあえずの原料費が無料だしね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
たいしたことなくても、小さくても、とにかく出すこった。


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