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ほぼ日刊イトイ新聞

2022-07-02

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「連日、摂氏40度の地域も多数という猛暑の日本列島」。
 という言い方にも、ある意味なれているのだけれど、
 実際にはこんなしゃべり方をする人はいませんよね。
 だいたい、ご近所でも電車のなかでも、
 「連日」なんて単語はなかなか聞かないと思うんです。
 「摂氏」もわざわざ付けないでしょうし、
 「地域」やら「猛暑」やら「日本列島」やら、
 どれも、日常の会話のなかでは出てこない気がします。
 「いやぁ、たいへんな猛暑ですなぁ」なんて、
 おじさん同士が語り合ってることはありそうですけど、
 保育園のあたりで「猛暑ですねぇ」などと、
 おかあさんや保育士の先生が言ってるとは思えない。
 「あっっついですねぇ!」と声に出して言ってるでしょう。
 「これ、一週間続く『猛暑日』ですってよ」などと、
 ニュースの引用のように「猛暑」を使うことはあるかな。

 日本語には、「書きことば」と「話しことば」があります。
 ただ、それだけではない。
 もう一段階分類を深めて考える必要があります。
 かつて「ほぼ日」では(最初の出版だったかな?)
 『オトナ語の謎。』というを出したのですが、
 そういうタイプのことばが、あきらかにあります。
 さまざまな儀式のご挨拶もそうですし、
 多くの会社でもそういうことばでやりとりされています。
 「オトナ語」でないことばとは、どういうものかといえば、
 それは、まだ名前がありませんでした。
 どうやら「コドモ語」ではないような気がします。
 多少は丁寧語も混じっているし、定型文みたいなものも
 禁じられているわけでもないのですが、
 基本的には「ごはん食べた?」みたいな言い方です。
 「夕食は済ませましたか?」ではないですね。
 あえて名付けるなら、「ふだん語」が近いかなぁ。
 「おしゃれ着」や「よそ行き」に対しての、「ふだん着」。
 「書きことば」でない「話しことば」のなかにも、
 「オトナ語」や「よそ行き語」があり、
 そうでない「ふだん語」があると思うんですよね。

 で、どんな話がはじまるかというと、これで終わり。
 こういうこと、前から話したかったんです。
 ぼくが、基本「ふだん語」しかしゃべれない人間なので。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
でも、「おしゃれなTシャツ」っていうものもありますしね。 


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