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ほぼ日刊イトイ新聞

2022-05-23

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「地球」とかって、もともとあるものとして言ってるけど、
 もともとあったわけじゃないんだよね。
 この地の球は46億年ほど前に、できたらしい。
 どういうふうにできたのか、
 詳しいことはぼくにもよくわからないのだけれど、
 ぽこんっと生まれたという感じではなさそうだ。
 46億年というと、ついつい同じ数字だからと、
 46億円のイメージを当てはめてしまいそうになるけれど、
 比べものにならないということは知っておきたい。
 そうかといって、宇宙の誕生が138億年だということで、
 これまたついつい、46億年とそんなにはちがわないな、
 なんてことも考えてしまいそうになるけれど、
 実にそれは、生意気な考えと言えるだろう。
 こういうときには、野球解説者の川藤幸三さんにならって、
 「わしのようなものには、ようわかりませんわ」
 と言っておいたほうがいいだろう。
 まずいったんは、地球のことを話すときに、
 宇宙の規模のことをいっしょにしないほうがいいと思う。

 で、地球を心配することは、わるくないと思う。
 心配するというか、大切にするのはいいことだ。
 ただ、大切にするにしても、いつまでも地球が
 ぼくらの知ってる地球のままでいられるか、
 についても、ちょっとくらいは考えておいてもよさそうだ。
 地球が危うくなったら火星に移住するんだとか、
 そういうレベルのことを言ってるのも、なんかヘンだ。
 地球にも、やがては終わりがくる。
 地球がアカンときには、火星だってどうせアカンだろうよ。
 太陽の寿命でさえあと50億年というのだから、
 惑星ごときがどんだけがんばっても、50億年がせいぜい。
 ああ、お気楽なタッチで言ってるなぁ、おれ。
 そのお気楽な流れで一気に言っちゃうけれど、
 すべての生物が死滅するのが28億年後という研究もある、
 らしい、「わしのようなものにはようわかりません」が。

 同じでかいこと言ってても、こういう大きさのことは、
 あんまりでかすぎて「でかいこと言うな!」とならない。
 だから、たまに、深呼吸のようにこういうこと考えて、
 脳内に「宇宙より大きなぼくちゃん」を浮かべてやるのさ。
 今日は今日とて、人類初の新しい月曜日を迎えたぜ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
いま最新のあなたに、最新のぼくからご挨拶もうしあげます。


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