お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2021-10-26

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ネットフリックスのドラマ『メイドの手帖』を見終えた。
 エピソードが10話あるのだけれど、
 続けて見るのがつらくて、ちびちびと少しずつ見た。
 それでも、見て、歯を磨いてベッドに入ってから、
 なにができるわけでもないのに、いろいろ考えて寝た。
 ストーリーについては、あえて言わない。
 なんにも知らずに見はじめるほうが、
 主人公たちの運命のもみくちゃぶりを追体験できるだろう。

 このドラマがいよいよ終幕に近づいたころ、
 主人公が、「書く」ということの講座を
 ボランティアで頼まれ、ある会合でやっている場面がある。
 そこで、それぞれの複雑な事情を持つ参加者たちに、
 作文を書くようにと語りかける。
 お題は「人生で最も幸せな日」、それを書いてみる。
 実際にあった話でもいいし、想像して作った話でもいい。
 時間制限は10分、緊張せずにただそれを書いてみること。
 作文など書きなれてない参加者たちが、
 じぶんの「人生で最も幸せな日」を思い出して、書く。
 みんな、どうしても、家族との話が多くなる。
 そして、その場で朗読を聞いていた人たちに問いかける
 (主人公の先生は、こういうふうに「指導」する)。
 「その内容に肯定したくなる感想があると思うけれど、
 そうでなくて、印象に残った描写を教えてほしい」と。
 「とてもいい話だった」とか「いい親子ね」とかじゃなく、
 「蒸し暑くなる前」だとか「楽に食べられた」だとか、
 「あの日のまま」「ひしゃくが並ぶ」なんて具合に。
 ぼくには、この作文教室の理論みたいなものはわからない。
 でも、なんだかとてもいいなと思って引き込まれた。

 ぼくは、「人生で最も幸せな日」をどう書くのだろうか。
 どんなことを、最も幸せだと思っているのか。
 それをどういうふうに描きたいのだろうか。
 怖いくらいに興味深いことだと思った。
 ちょっと、こんなことかなぁと思いつくこともある。
 たしかに、家族のことは幸せといちばん近いところにある。
 家族を好きでいたいし、好きだと思われていたい。
 そこから、どういう時間、どういう場面を描くのかなぁ。
 これを読んでいるあなただったら、どう書きますか? 
 「人生で最も幸せな日」、よかったら聞かせてください。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
主人公と、その母親の俳優は、ほんとの親子なんだってねー。


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る
ほぼ日の學校
吉本隆明の183講演
ドコノコ
ほぼ日アプリ
生活のたのしみ展
TOBICHI東京
TOBICHI京都