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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-04-05

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・日曜日の話題として、ふと思い出した童謡のことを。
 「赤い帽子白い帽子」という歌だ。

 あかいぼうし しろいぼうし なかよしさん
 いつもとおるよ おんなのこ
 ランドセルしょって おててをふって
 いつもとおるよ なかよしさん

 あかいぼうし しろいぼうし なかよしさん
 いつもかけてく くさのみち
 おべんとうさげて おててをくんで
 いつもかけてく なかよしさん

 ぼくは、小さいころからこの歌が好きで、
 いまでもここで表現されている情景を思い浮かべると、
 なんだか、晴れた、うれしい気持ちになる。
 こんなに親しんてきた歌のことを、
 なんにも知らなかったなと思って検索してみたら、
 武内俊子さんという詩人の作品だということを知った。
 「かもめの水兵さん「船頭さん」「リンゴのひとりごと」
 ぼくのなじんだ歌を、いくつもつくっていた。
 野口雨情に師事していたという。
 どこか作風に似たものがあるようにも思う。

 幼いころ、童謡というかたちで、こんなふうな詩を
 小さなこころにとりいれてあったことが、
 ぼくのとても大きな財産になっている。

 ことばというのは、意味だけの連なりではない。
 そして、お話(内容)は、ストーリーだけではない。
 きれいな響きや、こころやら景色やらを想像させること、
 気持ちのよいリズム、言ってないのに見えること、
 そういうことがたっぷり入った「おいしいごはん」だ。
 食べたものがその人をつくるという食育に倣っていえば、
 「ことば育」というものも明らかにあるだろう。
 母のいなかったぼくが、前橋市立第四保育所で、
 足踏みオルガンの伴奏で歌わせてもらった童謡が、
 いまでも無くなることもなく、こころのなかにある。
 おかあさん、おとうさん、先生、こどもといっしょに、
 歌を歌うっていうプレゼントを、たくさんお願いします。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
大人になると、こどもの笑顔が童謡みたいなものでさ…。


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