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ほぼ日刊イトイ新聞

2020-10-29

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・アメリカは歴史が長くないから、
 アンティークの店がたくさんあるという話を聞いた。
 「歴史のある感じの家具」とかを買いたがるというのだ。

 たしかにアメリカの「独立宣言」は1776年だから、
 現在までの歴史は250年もないということになる。
 日本の江戸時代より短いのだけれど、
 その短い歴史のなかに、すでにたくさんの「神話」やら、
 「伝説」やらが生まれている。
 エルビス・プレスリー、マリリン・モンロー、
 ジェームス・ディーン、ベーブ・ルース、
 モハメッド・アリ、ジョン・ケネディ…そして、
 その偶像たちを描いたアンディ・ウォーホルまでも、
 「アメリカ神話」のなかの登場人物になっている。
 日本に生まれて日本に育ったぼくらでも、
 こういう伝説の人のことを多少でも知っているものなぁ。

・そういう世界中の人が知ってそうな「伝説」の人物の、
 さらに格別に代表的な人物がエジソンだと思う。
 『ちびまる子ちゃん』の主題歌のなかでも、
 「エジソンはえらい人」と歌われた人物だ。
 ぼくも小学生時代にエジソンの伝記を読んだ。
 伝記といえばエジソン、発明といえばエジソンで、
 その影響があってか発明家になりたいとも思った。
 たまたま、そのエジソンの生きた時代を描いた映画を、
 家で夜中に見てしまったのであります。
 『エジソンズ・ゲーム』っていうんですけどね。

 内容を詳しく語るつもりはないのだけれど、ひとつね、
 「電球」ってすごいものだったんだなぁと思ったのだ。
 電球が発明されて実用化されなかったら、
 「電線網(電気のネットワーク)」はなかったわけだよ。
 のちに、「シリコン」が世界を動かすとか言われるけど、
 「電線」の時代は「銅」が社会を変えていったんだね。
 電球があかりを灯すことを、人々が強く望んだために、
 世界中に電線の巨大な網が張り巡らされたとも言える。
 すげぇなと思いながら、ぼくはもうひとつ思った。
 コンクリートのビルの窓のない部屋を成立させてるのも、
 そこに確実に電灯が付けられるからなんだよなぁ。
 電球の発明が、高層ビルにまで影響を与えてるんだ…。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
すごいものって、みんなネットワークを形成していくなぁ。


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