お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2020-01-27

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「見たいものが見える」の法則。

 釣りをはじめたころ、プロの人とボートに乗っていると、
 水を見て「あ、魚いるなぁ」などと急に言われ、
 え、どこどことあわてて探したりしたものでした。
 ベテランには見えて、ぼくには見えない。
 いつも見ている人には見えるんだと感心してました。

 こどもが生まれると、道を歩いていても、
 たくさんこども連れがいることに気づきます。
 このごろ多くなったのかなとかも思いますが、
 そうじゃなくて、目に入るようになったのです。
 それは、犬を飼いはじめると、あちこちで、
 よく犬を見かけるようになることも同じです。

 格闘技ドクターの二重作拓也先生が、
 こんなツイートをしていました。
 <目の前の景色を見る。
 次に目をつぶって例えば「白」と念じてから目を開く。
 すると「白系統の色のもの」が優先的に飛び込んでくる。
 白は赤でも四角でも何でもよい。
 人は自分が見たいものを見て、聞きたいことを聞く。
 「何をイメージするか」がその人自身を形づくる。>
 前に、池谷裕二先生からも、そういうことを聞きました。

 魚とか、こどもとか、犬とか、白とか赤とかでなく、
 「乱れた世の中」というイメージを持って、
 静かに目を開けて生きてみたらどうなるでしょうか。
 「世も末だ」と嘆きたくなるようなことが、
 世界中に撒き散らされていると思うでしょう。
 「恋」を意識して街に出たら、どう見えるでしょう。
 「不景気」とイメージして暮らしたらどうでしょう。
 「甘いもの」を脳裏に焼き付けて歩いたらどうでしょう。
 目に入るものが、それを補強してくれるものごとばかりに
 なっていくにちがいありません。
 それは繰り返されるほど増強されていきますから、
 二重作先生の「何をイメージするかがその人をつくる」は
 なかなか素敵であり、恐ろしいことでもあります。
 うれしく生きていけるようなものを目にしたいものです。
 ぼくも、イメージする「いいもの」を考えてみまーす。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「珍しくて悪い」を探すほうが、商売にはなるのかもなぁ。


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る



カート