ほぼ日カルチャん

博物館に初もうで

ミュージアム

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丑、松竹梅、鶴亀‥‥‥ めでたいものオンパレード

もとじ

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東京国立博物館の一年で、
お正月がいちばんお客さんが多いのだそうです。
『博物館に初もうで。』という恒例の特集が
開催されています。

ことしの干支・丑(うし)の作品がみられる。
ふむ。なるほど。
と思って、お正月休みの最終日に行ってきました。
「謹賀新年」の垂れ幕が出迎えてくれます。

本館に入ると、
重厚な大階段の中央には
まばゆいばかりのゴールドを背景に、
すばらしい生け花が、
もう一度、来場者を出迎えてくれます。

知る人ぞ知る、ここは、
『半沢直樹』に出てくる
東京中央銀行のロケ地にもなりました。
半沢と黒崎検査官のにらみ合いごっこを
したくなる気持ちを抑えて、
この階段を上って展示を観ました。

結論から言いますと、
お正月と東博の相性の良さが
行ってみてストンと腑に落ちました。

平安や鎌倉、江戸‥‥。
昔にも「新春」や「元旦」を
とくべつに思う文化や気持ちがあったのだ
ということが肌で感じられます。
今以上に縁起の良いものが愛されていた時代。
多くの作品で「松竹梅」「鶴亀」「富士山」「龍」、
これでもか! とばかりに、
縁起ものの画題が並んでいます。
遠くに聴こえる笛の音は、
歌舞伎や能にまつわる部屋で流れていた
映像のBGMでした。
気分もめでたく、
頭の中で舞踊をおどりながら観ました。

国宝室には、
長谷川等伯の「松林図屛風」もありました。

この国宝室には、
松林図屛風が一点だけ。
部屋中に松林の空気がただよっているようでした。

今年の干支・丑(うし)の作品については、
みついさんが書いていたので
こちらをお読みください。
「水挿しである水滴にはなぜ牛のモチーフが多いのか」
というお話。
今、牛といえば乳牛や肉牛を思い浮かべますが、
昔は「水牛」が身近な存在で
牛といえば水、だったからかな。
と私は予想しました。
水墨画と牛も相性がいいのだそうです。

牛さんのおしり、かわいいですね。

たくさんの縁起ものを目にして、
今の私が、昔のだれかに、
一年のはじまりをたのしみに
思わせてもらうような展示でした。
また来年の新春にもぜひ来たいです。

基本情報

博物館に初もうで

会期:2021年1月2日(土)~1月31日(日)
時間:9:30~17:00
※ 1月2日(土)、8日(金)、9日(土)を除く
金・土曜日は9:30~21:00
会場:東京国立博物館(上野)
本館 特別1室・特別2室

※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要です。

公式サイトはこちら