ほぼ日カルチャん

奇才~江戸絵画の冒険者たち~

ミュージアム

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既成の枠を打ち破るひとたち。

もとじ

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緊急事態宣言が解除されて
はじめて展覧会に行きました。
両国国技館の隣にある江戸東京博物館の
「奇才~江戸絵画の冒険者たち~」です。

もともと4月25日~6月21日の会期だったのを
6月2日からオープンして、
閉幕は変わらず6月21日になっています。
まず、お伝えしたいのは、

「会期がみじかいのでお早めに!」

ということです。
猶予はたったの20日間です。
ええと、この記事が出るのが6月5日なので
今日を入れてあと17日です。
チッチッチッ‥‥。(時計の針)

わたしは月に4~5本は展覧会を見たり
ギャラリーに行くのがルーティーンだったので
2ヶ月まったく行けないというのは
結構ぎゅーぎゅーな締めつけ感でした。

満たされない気持ちをどうにか満たそうと
バーチャル展覧会や展覧会の動画などをみてみても
そうはいかないのです。
せめてもの救いは図録でした。
画面ではだめで本ならいい、不思議なものです。

さて、本題の「奇才~江戸絵画の冒険者たち~」です。

江戸東京博物館で「江戸絵画」。
江戸時代の絵画、の意です。
流派からはみ出して異端とされた、
自由で斬新な発想の「奇才」たちの作品を
一堂に集めてみようとするものです。

一堂に、とよくいわれますが
今回は北から南までなんと、35人の作品が並んでいます。
入ると、まずは京の画家たちがずらり。
俵屋宗達、尾形光琳、狩野山雪、伊藤若冲、円山応挙、
長澤蘆雪、曾我蕭白、池大雅、与謝蕪村、祇園井特、狩野永岳。

いや別にぜんぶ言わなくても、
と思ったかもしれませんが、
書きたくて書きました、この名前の並び。
今キーボードを打った指がハッピーです!

そのあと大坂から江戸まで行くと、
北海道から南下していって長崎まで。35人。
わたしの地元福岡の仙厓さんも出ていました。
ここにいた人なんだ!と、
ゆかりの地がわかるのもおもしろいかもしれません。
江戸文化の豊かさをつくづく感じます。

大坂の「耳鳥斎」という絵師を知っていますか?
今回初めて知った絵師のなかで
「いいなぁ」と思った人です。
この展覧会ではいわゆる「有名」
でない人の作品もたくさん出ています。

押しては返す「奇才」たちの荒波に
翻弄されつづけながら
出口までなんとかたどり着きました。
「江戸絵画の冒険」がたのしめる展覧会は
6月21日(日)までです。
マスク必携!で、よろしくお願いします。

基本情報

奇才~江戸絵画の冒険者たち~

会期:2020年6月2日(火)~6月21日(日)
※当初は4月25日(土)開幕の予定でしたが
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
しばらく休館していました。

会場:東京都江戸東京博物館
1階特別展示室

開館時間:9:30~17:30
※夜間開館は中止しています。
※入館は閉館の30分前まで