ほぼ日カルチャん

画家が見たこども展

ミュージアム

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かわいい! けどそれだけじゃない、子どもへのまなざし

ツルキ

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※会期途中で臨時休館になっていましたが、
6月9日より再開、
会期は9月22日まで延長されました。
【日時指定予約制】での入場です。
くわしくは公式サイトのご案内をご確認ください。

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たとえば、ぜんぜん知らない誰かが
撮った子どもの写真や動画、
かわいくて何度も見ちゃうこと、ありませんか?
Twitterにアップされている
子育てマンガって
自分に関係なくてもついつい読んじゃいませんか?
私はそういうタイプです。

三菱一号館美術館の
開館10周年記念展として
開催されている「画家が見たこども展」。
19世紀末ごろにパリで生まれた
芸術家グループ「ナビ派」の画家たちを中心に、
子どもを描いた作品が集まっています。

この展覧会には、
いまの親たちが思わず
シャッターを押すのと変わらず、
愛おしい子どもたちの瞬間をとらえた
絵や彫刻がたくさん並んでます。
ほんとうに、ただただかわいい。
心なごむ。

画家たちが子どものために描いた
塗り絵や物語の挿絵もあるのですが、
こちらもすごくかわいらしくて、
愛に溢れている感じがして、
胸がきゅっとなります。

その一方で、
冷徹なまでの観察眼で描かれた作品も
たくさんあります。
たとえばフェリックス・ヴァロットンという
画家の木版画。

「可愛い天使たち」と
名付けられたその絵には、
どこかの街角、たくさんの子どもたちが
わらわらと誰かを囲んでいる姿が。
ころころしててかわいいなあ、と
よく見てみると、
子どもが囲んでいるのは
警官と、連行されていく人‥‥。
かわいい! 天使! だけじゃないところも
たしかに子どもの一面だよなあ、
と妙に納得してしまうのです。

この展覧会、
グッズも気が利いていて、
ヴァロットンの作品の一部を
立体的にプリントした
サコッシュがワンコイン(500円)の
カプセルトイになっていたりします。

ちなみに、
三菱一号館美術館に行くなら
美術館に併設された
「Café 1894」に寄るのもおすすめです。
天井が高くて、クラシックな雰囲気で、
ゆったりできますよー。

基本情報

画家が見たこども展

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会期途中で臨時休館になっていましたが、
6月9日より再開、
会期は9月22日まで延長されました。
【日時指定予約制】での入場です。
くわしくは公式サイトのご案内をご確認ください。
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会期:2020年6月9日(火)~9月22日(火祝)
※当初の会期:2月15日~6月7日
開館時間:10:00〜18:00
【入場予約制】です。くわしくはこちら。
休館日:月曜日
(但し、祝日・振替休日、6/29、7/27、8/31は開館)

この展覧会の図録が買える
「ほぼ日カルチャんWEBショップ」はこちら。